一連の論文の不備まとめ。
・5ページの式 tp=c×2^(qr-1)(1-(p^(n-1)+p^(n-3)+…+1)/(p+1)^(qr-1) において、この式の両辺は整数でなければならないが、
 このことを用いても tp/c にあたる 2^(qr-1)(1-(p^(n-1)+p^(n-3)+…+1)/(p+1)^(qr-1) が整数でなければならないことを示すことはできない。
 (tp/c が整数でなければならないことを示すには、c と p+1 が素であることを示すことが必要)
 よって、これを示さず6ページで vp (= tp/c) が整数でなければならないとしたことは不備である。
・p≡n≡1 (mod 4) なる奇素数p、奇数nについて、2^(qr-1)(1-(p^(n-1)+p^(n-3)+…+1)/(p+1)^(qr-1) が整数でない、という
 結論には反例が示されている。よって導出に不備がある。
 この不備は8ページ3行目で何の根拠もなく pr=(p+1)/2 と 2m+1 が等しいとしている点に起因する。(この時点で p=n とは示されていない)