>>430 の続き

乗法的対称性は E のモジュライの体に付随するフロベニオイドのコピーに作用するが、加法的対称性はカスプでの theta 関数の様々な値における局所ガロア群の共役不定性を同期させることを可能とする。
これらの theta 関数の値および数体は、いわゆる theta-pilot object を決定し、その構造は前述の二つの対称性に依存する。

IUT の主な構成は、theta-pilot object のいわゆる多幅的な(すなわち環構造の変形の下での不変的な)表現である。
そのような表現の構築は、局所ガロア群の自己同型や局所単数群の自己同型、局所整数環の加法構造の変形に関係する不確定性/等価性の下でのみ達成することができる。
その多幅的な表現は、特に Hodge 劇場の異なるコピーの間の重要たる theta link と可換性があり、環構造を解体して arithmetic degree の情報を抽出する。
theta-link の適用は、Hodge-Arakelov 理論に関する望月氏の先行研究によって動機付けられた。
これは、Hodge-Arakelov 理論によって予期されたように、多幅的表現に付随する数論的な line bundle は 0 に近い dgree を持つという可換性から従うものである。

これが IUT 理論の主要な結果である。この結果といくつかの標準的な技法によって、最終的に ABC 予想の証明がなされるのである。

http://math.sustc.edu.cn/event/10808.html