>>279
藤崎は、アルチンや永田や雪江に書いてあることを包含していると言っていいね。
しかも、ただ包含しているだけでなく、アルチンや永田や雪江には書かれていないことが色々と丁寧に書かれてる。なお基本的な事柄の証明も丁寧。

「線形無関連性」とか「合成体とテンソル積の関係」とか「ガロアコホモロジー」とか「クンマー理論」とか
「アルティンシュライヤー理論」とか「ヴェイトベクトル」とか「アーベルp拡大の分類理論」とか「超越拡大の理論」とか
「実閉体の理論」とか「付置体の理論」とか「無限次ガロア理論」とかが、なかなか丁寧に書かれてある。
内容が豊富過ぎると言い切っていい。

ちなみに藤崎と山崎(環と加群)とはちょっと違う本なんじゃないか?
山崎は環と加群の理論を超丁寧に解説してる感じだな。
体のガロア理論は全く解説していない。
ただし中心的単純環のガロア理論は解説してる(これは藤崎には書かれていない)