その現代研究者事情というんですか、まあ判りますよね。私もかつて、こんな本:
http://www.chijinshokan.co.jp/Books/ISBN4-8052-0477-X.htm
を見つけた事があり、読んでみました。色んな人が各種様々な観点から色んな意見を述
べてますが、その著者が言う『日本人には独創性が全くない』というのは:
1.個人を無視して組織防衛を第一義的な価値観とする。
2.徹底的にリスクを回避し、上手く行くと最初から解ってる事しかしない。
3.周囲の目や他人からの褒賞の獲得を、第一義的な価値として行動する。
という様な、まあ『恥の文化』という「菊と刀」の説明で辻褄が合うでしょうね。

この田中親義さんの本ですが、読んでみて直ぐに判ったのは:
★★★『高校生の時以来の私の論理分析でも判る通りであり、
           独創的とは「芳雄的な発想を絶対にしない」という事。』★★★
そのものですね。だからその著者の田中さんみたいに、こういう観点にちゃんと気付い
てる人達も実際には居るんですよね。そしてそういう人達がいるから『こそ』、芳雄は
京大を徹底的に敵視して目の敵にしてたんでしょうね。まあ劣等感という事かと。

(続きます)