>>228 つづき

A3.(以下、回答ですが、上記の3つの文献を根拠にした回答であることを最初にご注意申し上げておきます。おかしな突っ込みは、自爆ですよ。)
 1)さて、今回の時枝問題では、まず、箱にサイコロの6までの数を入れることを考えよう。
  上記重川先生の「例1.1 サイコロ投げの場合」に範を取れば、
 「Ω={1,2,・・・,6}^N ∋ ω=(ω1,ω2,・・・) ωn は1,2,・・・,6 のいずれかで,n 回目に出た目を表す.
  確率は
η1, η2,・・・ηn
を与えて P(ω1=η1,ω2=η2,・・・ωn=ηn)=1/6^n」
  ここで、事象の族Fが「σ-加法的に拡張できること」は、重川先生を信じてスルーさせてもらう。
  {1,2,・・・,6}^Nで、Nを自然数に取ることができるので、可算無限の箱に対応できる。
  各箱1つの数当ての確率は1/6
 (繰り返すが、確率空間(Ω、F、P)で、ΩとPは上記の通り。Fはσ-加法的に拡張できる範囲で事象を考えると。)
 2)サイコロを10面にして0〜9までの数を入れこともできる。同様に、結論だけ書けば、各箱1つの数当ての確率は1/10
 3)サイコロをP面にして0〜(P−1)までの数を入れこともできる。同様に、結論だけ書けば、各箱1つの数当ての確率は1/P
  箱に入れる数として、自然数全体として、P→∞を考えると、各箱1つの数当ての確率は1/P→0に収束する
  (P面サイコロより、ルーレット式でP個のポケットがイメージし易いだろう)

つづく