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話題の藤井聡太四段

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2016.12.21 『ドキュメント藤井聡太四段』―史上最年少棋士はいかにして生まれたか― 将棋情報局
(抜粋)
希代の天才の呼び声高い藤井四段の、秘密のメールに包まれていた将棋が、ついに公式戦の場で明らかになります。

ところで、62年ぶりに大記録を塗り替えた藤井四段とは、いったいどんな棋士なのでしょうか。そして、どんな半生を歩んできたのでしょうか。
現在発売中の『将棋世界1月号』に掲載している、藤井聡太四段のドキュメント記事の一部を、公開いたします。

ドキュメント・藤井聡太四段
―史上最年少棋士はいかにして生まれたか―
【構成】鈴木宏彦
【撮影】本誌

生まれつきの集中力
棋士・藤井聡太は、平成14年7月19日、愛知県瀬戸市に生まれた。西暦でいうと2002年で、アメリカのソルトレイクシティ―で冬季オリンピックが開催された年だ。藤井は21世紀に生まれた最初の棋士である。

聡太の父・正史さんは、大手住宅設備機器会社に勤めるサラリーマン。母の裕子さんは専業主婦だが、バイオリンが趣味で、いまもアマオケに参加している。藤井家は両親と聡太、そして4歳上の兄の4人家族だが、隣家には裕子さんの御両親も住んでいる。
小さい頃の聡太はやんちゃで、お兄ちゃんと一緒に走り回って遊んでいたという。ドッジボールやボール遊びが大好きな少年だったが、プラレールを与えると部屋いっぱいにレールを組み立てて遊んでいたそうだ。
3歳で入った地元の幼稚園が、モンテッソーリ教育を取り入れていたことは、聡太の頭脳開発に大いに役立ったと思われる。モンテッソーリは20世紀前半に活動したイタリアの精神医で、遊びを仕事として取り入れる教育法を確立した。
その教育法は、日常生活の練習、感覚教育、言語教育、算数教育、文化教育の5分野に分かれ、多くの遊び道具や知能教材を使う特徴がある。
3歳から4歳にかけて、聡太は紙を編んで作る「ハートバック」という袋を毎日大量に作って家に持ち帰った。その数は100個に及んだという。

つづく