>>829
この問題を背理法で証明したいとき、「yが完全数であるという条件の元」で、yが奇数であることを仮定し、矛盾を導かなければならない。

ところがだ、この人はaとbが定数だと言う仮定を付け加えたわけだ。
このとき、何が起こるか。

aとbが定数だということは、p1^q1〜pr^qrが定数であること同値である。
ところで、yが完全数であるかどうかに関係なく、y=p^n・p1^q1・…・pr^qrが成り立っている。
したがって、p^nが色々な値を取ることになり、yが完全数であったりなかったりする。
これは大変な問題で、勝手に追加した仮定により、そもそもの前提条件が成り立たないかもしれない世界でyを奇数と仮定した背理法により矛盾を導いたところで、証明したとは何ら言えない。

このことはベン図を描くとわかりやすい。
yが完全数となるpをp′と書くことにして、その集合をG(p′)とする。また、奇数の完全数yをy′と書くことにして、その集合をG(y′)とする。
背理法での証明にあたっては、G(p′)∩G(y′)の世界で矛盾を導びく話が、a,bを定数としたことで、単にG(y′)の中で矛盾を導く話にすり替わってるところが問題だ。