複素数z=a+biにw=c+diを掛けたものを
z×w=(a+bi)×(c+di)で定義したならz×w=w×zは明らかだが、
複素数z=a+biにw=c+diを掛けたものを
z×w=(複素数平面内でzをarg(w)だけ回転し、さらに|w|だけ拡大または縮小したもの)
で定義したなら、z×w=w×zは決して自明ではない。
この場合は、「かける数」と「かけられる数」を明確に区別する必要がある。

実数どうしの掛け算も、偏角が0あるいはπの回転と拡大縮小と考えられるので
「かける数」と「かけられる数」を明確に区別する必要がある。