高校ん時の同窓会に行った時の話する [転載禁止]©2ch.net
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俺の基本スペック
現在35歳 独身
最終学歴 某国立大
容姿 強面 体も無駄にデカイ
彼女いない歴=年齢 俺が同窓会に行くことになったのは、遡ること五年前、30歳の頃だ。朝新聞をとりにポストを開けたら、中に高校ん時の同窓会の知らせが入っていた。
俺はこう考えた。
恐らくこれを送りつけてきたのは高校の時教室でぎゃあぎゃあと喧しいことこの上なかったリア充共だろう。ボッチだった俺への挑戦状と見ていいだろう。
そこまで考えた俺は不意に怒りに駆られた。ケンカ売ってんのかと。送りつけられてきた葉書の上から「寿」とかいて送り返してやろうかとも考えたが、それは余りにも大人げないので止めておいた。
だから俺はこの挑戦を受ける事にした。これぞ大人の対応。大人の余裕。だが、その余裕は同窓会であっさりと崩れさることになる。 同窓会当日までのおよそ二週間、俺は来るべき日のために万全の準備を整えるべく、東西奔走していた。
最早体と一体化していると言っても過言ではない愛用のジャージを脱ぎ捨て、比較的マシな服に着替えた俺は、
某ショッピングモールに向かった。 特になにも考えずモール内の服屋に入ったのは、俺らしからぬ失態だったと言える。なんか色々ぽわぽわしている
空間に足を踏み入れたとたん突き刺さる視線。視線。視線。
妹曰く、俺は俗に言う「強面」というやつらしい。特に目付きがヤバいらしく、犯罪者のそれだとか。
俺がその点を全く考慮せずぽわぽわ空間に突入したのは愚かだったと言わざるを得ない。
現に今も女店員が張り付けた笑顔を浮かべながらこちらを警戒している。
女店員「あの・・・何かお探しですか?」
俺「はあぅぇい!?へ、いや、あのその別に・・・・」
女店員「・・・・・・・・・・・(笑顔)」
ヤバい警戒度が上がった!ここはひとまず戦略的撤退を・・・・!?
か こ ま れ と る や ん け 。
クッソ仲間を呼ばれた!どうするよ俺。だが俺には策があった。ここが服屋であることが幸いした。
その名も「試着室逃げ込み大作戦」である。どこかネーミングが昭和臭い。
俺は適当にその辺の服をひっ掴み、試着室へと向かった。
結果として作戦は成功した。服は警戒心丸出しの店員さんに見繕ってもらった。 そしてやって来た、やって来てしまった同窓会当日。俺は色々やっちまわない事を祈るばかりである。
時刻は午後五時半、俺は店員さんに見繕ってもらった服に着替え、バスに乗り込んだ。同窓会の会場は自宅からバスで四十分
ほどかかるバス停から歩いて5分程度の場所にあるホテルで、そこの一階にあるホールを借りたらしい。同窓会は7時からなので十分間に合う。いや、家から近くて助かった。
案の定、三十分ほど早くに着いた俺は近くの書店で時間を潰すことにした。
文庫本コーナーのところでうろうろしていると、急に視界がぐらついた。なんのことはない、ただのてんかん発作である。
俺は子供の頃に「側頭葉てんかん」だと診断され、同時に「ゲシュヴィント症候群」であることを知らされた。薬物治療はしなかった。その時家にお金が無くて、継続的に
薬代を払う余裕など無かったからだ。 同じような理由で手術もしなかった。お陰で症状が悪化し、側頭葉てんかんの代名詞、「性格変化」を起こすようになった。只でさえ
威圧感を与える体にさらにマイナス要素をプラスすることになった。俺はそれまで親しかった友人たちからも孤立し、ボッチ街道を歩むこととなった。
側頭葉てんかん、ゲシュヴィント症候群についてよく知らない人は俺に聞くなりググるなりして下さい。 どうでもいいけど「マイナス要素をプラスする」って言葉遊びっぽい。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています