http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150402/k10010035751000.html
食品の値上げが相次ぐなか、牛丼チェーン最大手の「すき家」は、牛肉の取引価格が上昇していることなどから4月中に牛丼の値上げに踏み切り、並盛は税込みで現在の291円から350円にする方針を固めました。
関係者によりますと、牛丼チェーン最大手の「すき家」は、牛丼のおよそ50の商品を4月中旬以降に値上げする方針を固めました。
このうち「並盛」の価格は、牛肉の量を20%程度増やしたうえで、税込みで現在の291円から350円に引き上げるほか、ほかの牛丼も税込みで、42円から62円の幅で値上げする方向です。
牛丼に使われる「ショートプレート」と呼ばれる輸入のバラ肉は、中国での需要拡大などを背景に取引価格が上昇していて、牛丼大手の間では去年12月に「吉野家」が並盛の税込み価格を
300円から380円に、「松屋」も去年7月以降、牛肉の質を上げたうえで、並盛の税込み価格を290円から380円にそれぞれ値上げしています。
今回、「すき家」が値上げの方針を固めたことで、かつては200円台だった大手3社の並盛の価格は、いずれも300円台でそろう形となります。
牛丼を巡っては、各社が激しい価格競争を繰り広げ、「デフレの象徴」とも言われましたが、原材料価格の高騰や円安の影響の広がりを受けて、コストを価格に転嫁する動きが鮮明になっています。