3.11 の原発問題に関する放送局・新聞の情報統制は本当にひどかった。当初は自分たちの情報が正しくネット情報を悪と説明し、その後半年以上経ってからやっと当時のネット情報に追い付いて報道するようになった。

それまで政府の陰謀論はうさんくさいと思っていたが、原発報道以降大手マスコミの情報統制は現代日本に組み込まれた極めて重要かつ忌々しいシステムであることを痛感した。

私は植草氏のことをずっとミラーマンと思ってきた。ところが彼の公平な政府批判の内容を詳しく知るにつれ、それが官僚政府にとって望ましくないことがわかり、当時絶大だった彼の影響力を鑑みると、政府からの攻撃の対象になり得るのは至極自然なことに思えた。

植草氏をミラーマンと呼んでいた頃、彼の主張は全く聞く気にもならなかった。が、原発事件以降それまでの価値観を疑うようになり、植草氏に対する見方が変わった。現在私は彼の主張に大いに関心を持っており、もはや手鏡事件の結論はどうでもよいと思っている。

ミラーマン報道を過信することで目を曇らせてしまった自分を恥じている