0878ジョン・スミス
2024/02/04(日) 18:32:47.50ID:c4ZsC1XM妻が居なくなったことを、まだ理解できないでいる幼い息子。
私は、そんな幼い子供たちにどう接してやれば良いのか父親としての
不甲斐なさに悩まされていた.........
実際の私も、妻の面影を追う毎日であった...
家に帰宅しても、寂しさが家中を包み込んでいるようだった...。
そんな折、私は仕事の都合上、又、再びというか、
度々、家を空けることが多くなり、実家の母に暫く来てもらうことになった。
出張中、何度も自宅へ電話をかけ、子供たちの声を聞いた...
二人を安心させるつもりだったが、心安らぐのは私の方だった気がする。
そんな矢先、息子の通っている幼稚園の運動会があった。
「ママと踊ろう」だったか、そんなタイトルのプログラムがあり、
園児と母親が手を繋ぎ輪になって、お遊戯するような内容だった。
こんな時に、そんなプログラムを組むなんて・・・ と思っていた時、
「まぁちゃん、いくよ!」 " 娘だった! " 息子も笑顔で娘の手を取り、
二人は楽しそうに走って行った...
一瞬、私は訳が分からずに呆然としていた...
隣に座っていた母がこう言った。あなたがこの間、九州に言っていた時に、
正樹はいつものように泣いてお姉ちゃんを困らせていたのね...
そしたら、お姉ちゃんは正樹に、
「ママはもう、いなくなっちゃったけど、おねえちゃんがいるでしょ?
ほんとうは、パパだって、とてもさみしいのよ。だけど、パパは、ないたり
しないでしょ? それはね、パパはおとこの子だからなんだよ!
まぁちゃん、おとこの子だよね。だから、だいじょうぶだよね?
おねえちゃんが、パパと、まぁちゃんのママになるからね!」
… そう言ったのよ。
・・・ なんということだ... 6歳の娘が、ちゃんと私の代わりに、
この家を守ろうとしているではないか... と思うと目頭に熱いものが...