0383ジョン・スミス
2023/05/25(木) 18:00:47.69ID:0Om47Hy9私はあるペットショップに勤めています。
そこで起こったある出来事を話します。40代くらいの男性が
ポメラニアンを連れてよく来ていました...
その人が購入したペットショップの提携の獣医が私の病院の先生だった
という縁でワクチン接種に来ていました。
でも、その人は態度があまりにも酷くクリニックでは評判が良くありませんでした。
色々と細かい点に注文を付けたり、いつも、何かにつけ文句ばかり言うのです。
「注射の仕方が雑だ! みっと丁寧に診察しろ!!」とか、「いい加減な治療をするな!」など、
あらゆる注文や何かといちいち文句ばかり言うんです。先生も困り果てていました。
その男性が来るようになってから6年ほど経過した頃でしょうか、...
最近、ポメラニアンの体調が良くないと言うので、先生が検査したところ内臓に大きな腫瘍が出来ていました。
癌が転移しており、手術も出来ない状態になっていました。
先生はその男性に「もう、手の施しようがありません!」と伝えました。
すると、その男性は「このやぶ医者! 病気も治せないのか!!!」と怒鳴り散らし、
犬を連れてそのまま出て行ってしまいました。
みんなで「何、あの人?!」とか、「いつものことか、」などと話していました。
私はふと、待合室に一つのポーチがあることに気付きました!
それは、あのポメラニアンの飼い主が忘れたものでした。
−−−私は急いで、まだ近くに居るはずの飼い主に届けようと、ポーチを持ってクリニックを
飛び出し、辺りを必死で探しました。私は駐車場に止めてあった一台の車の中の " 光景に目が奪われました! "
---そこで見たのは、愛犬のポメラニアンを抱き抱えて、 " 涙をボロボロと流す " あの男性の姿だったのです---
愛犬を連れてクリニックに来て文句ばかり言っていた。あの刺々しい男性だったのです。
私は思わず、見てはいけないものを " 目撃 " した思いに駆られ、声をかけるのをやめて
そのままクリニックに戻りました。みんなには「帰られました」とだけ伝えました。
そして、そのポーチの中を開けて覗いて見ると、最初の診療の時からの領収書などが、
綺麗に整理されて入っていました...
" その瞬間 " 、その男性がどんなにその愛犬を愛していたかが、強く伝わってきました。
その後、その男性は二度と私どものクリニックに足を運ぶことはありませんでした。
--------- 車の中で、愛犬を抱き抱えて…
― 目に涙をいっぱいに溜めて、泣き濡れた飼い主の男性の姿が ―
...今でも、 " 目に焼き付いちゃって、離れないんです " ...