週刊誌で強調されているのが、母親はフィリピン人でフィリピンパブのホステスをしていたことや、父親がそのお客さんだったことだ。たとえば
「週刊文春」(文藝春秋)2015年3月12日号では、母親がフィリピン人ホステスの友達を大勢連れてきて酒盛りをし、大騒ぎしていたことなども報じていた。

こうした報道の影響か、加害少年の自宅では、家のブロックに「フィリピンにかえりたい」と落書きされるなどの嫌がらせを受けているという。
もちろん犯罪を検証する際、加害者の背景を知ることは重要だが、ことさら国籍を強調するこうした報道には違和感がある。この事件で、
フィリピン人とのハーフに対する差別が助長されることが心配だ。