福島医大教授「新たな集計外」法廷で証言?小児甲状腺がん | OurPlanet-TV
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鈴木教授が診察に通っているいわきの福島労災病院や会津中央病院でも甲状腺がん手術が行われていることを掴んだ
原告側弁護団が、原発事故当時18才以下だった若年性甲状腺がんの手術について質問。
何例実施したかと問いただしたのに対し、鈴木教授は回答を拒否。
一方、「そこで行われた手術は検討委員会にあがっているか」との問いに対しては、「あがっていないと思う」と述べた。

手術した子どもの腫瘍の進行については、「手術までに何回もエコー検査をしているが、小さくなるケースはなく、時間とともに
徐々に大きくなっている」と証言。11人が再手術を受けていうことについては、左右両方の甲状腺に腫瘍ができる「両側性」の
患者が再手術に至っていると説明。原因として、医療被曝などの放射線被曝や遺伝性が考えられるとの見解を示した。

地域がん登録の推計と比較すると、数十倍オーダーで甲状腺がんが見つかっている福島県の甲状腺検査。
これについて、がんの疫学分野を専門とする国立がん研究センターの津金昌一郎社会と健康研究センター長は2014年秋、
「過剰診断」か「過剰発生」のいずれかしか考えられないとする解析結果を県に提出。治療が必要のないがんを見つけている
可能性を指摘した。しかし、鈴木氏は陳述書と法廷のいずれでも、津金氏の指摘を否定。
「過剰診断」でも「過剰発生」でもなく、超音波検査による「スクリーニング効果」であると繰り返した。