整理すると、渋谷氏は

「無症状の者に検査を行なう事で
本来見つからなかったものが発見されて(手術されて)いるのではないか」
「過剰診断がおこなわれているのではないか」

と言っている。
一方、

「不安解消のため検査すると決めた事」
「必要な診療を行なっている事」

は問題だとは思っていない

要するに、ざっくり言って、
「大量に無症状の者を検査し、見つからなかったはずの癌を見つけ出し、
ガイドラインに沿って見つけたがんを切りまくる」
という今の体制が、「過剰診断」を産んでいるのではないか、と言っている
だから、
「今後ガイドラインの見直しなど、治療に関して検討してほしい」
と言っている


一方、鈴木氏は、あくまで過剰診断の可能性を否定しない上で、
日本のガイドラインは海外よりも慎重なものだ、とエクスキューズしている

もっとも、これは「だから過剰診断ではないのだ」と言えるような返答ではない。
あくまで日本のガイドラインはこうですよ、と説明し、
過剰診療だとの批判はあたらない、と主張しているにすぎない。