『日本の電気料金がアメリカの2倍のわけ』 (2014.02.26号)

日本の電気はいったいどういうふうになっているかと言いますと、約30%が原子力発電、それから、
残りの約60%が石炭や天然ガスによる火力発電、残りが水力と、太陽光発電などその他の発電という構成でやってきました。これが福島原発事故前までの日本の電気事情です。
では、アメリカはどうでしょう。
原発の数で言うと、日本が54基(福島第一原発を含む)なのに対し、アメリカは104基です。ほぼ2倍です。
一方、アメリカは約8億キロワットの電気を作っていますが、日本は1.8億キロワットです。
つまり、全体の電力が日本の4倍強で、原子力原発所は2倍ですから、単純計算で、
アメリカの総電力に占める原発の割合は、約30%を占める日本の半分なので、比率で考えると15%ほどです。

原発大国のアメリカに比べても、日本は原発依存度が高いということ、それなのに


        ア メ リ カ の 電 気 料 金 は 日 本 の 半 分 で あ る


ということは、頭に入れておいて欲しいと思います。
原発事故前の数字で比較すれば、原発稼働数では日本はアメリカ、フランスについで第3位でした。
世界的に見ても、日本は原発大国ということです。