ZAITEN 2018年11月号
今井尚哉首相秘書官が古巣に差し向けた"走狗"
経産省「狂犬・新原浩朗」返り咲きの絶望
ttp://www.zaiten.co.jp/latest/2018/09/zaiten-201811.html

 ・・・中堅・若手官僚からは「あと3年もアベノミクスの?やってる感♂縁oに付き合わされては身が持たない」
との呻き声が漏れている。

「こんな不公正な人事はあり得ない。今井の横暴を許した(次官の)嶋田さんには心底失望した」
 新原が経済産業政策挙長として復帰した今夏の幹部人事から2カ月。経産省では今も「新原ショックが
収まらない。この異例の人事が安倍=今井内閣による露骨な論功行賞人事であることは論を待たない。

 通常のパワハラを超えた高圧的な言動ぶりから、霞が関で「『ニイハラ』という超パワハラを表す隠語まで
生まれた」という新原。経産省はもちろん、他省庁の幹部からも「目も合わせたくない」と蛇蝎のごとく嫌われ
てきた。ところが、そんな新原の狂犬体質≠ヘアベノミクスの延命を図る今井にとっては「大層使い勝手が
よかった」(官邸筋)。

 ・・・ある中堅幹部は「本省でいくら仕事に励んでも、今井の意向次第で自分よりはるかに能力が劣るのに、
官邸に迎合する官僚にしか出世の道が開かれていないのではやってられない。マスコミは『安倍経産省
内閣』と持て囃すが、独立官庁の体をなしていないのが実態だ」と悲嘆する。

 そんな古巣の混乱ぶりなど全く目に入らない今井は、手下の嶋田や新原を通じて経産官僚に成長戦略
から経済外交まで「目玉作りの新たな球出し」を厳しく迫っている。目下、ご執心なのが10月の安倍訪中時
の習近平国家主席との日中首脳会談に向けた手土産≠ニしての経済協力案件集め。
 今井は、現地で開く日中交流フォーラム事務局長を務める首相補佐官の和泉様人(76年旧建設省)に
「日本企業に20前後の協力案件を出させる」と豪語。下命を受けた経産省貿易経済協力局幹部らは
夏場以降、・・・
 少し前までは9月の日露首脳会談向けの共同経済活動進展の演出に忙殺された同局。・・・現場では
「首脳会談のたびに意味のない苦労をして、何の成果もない」と恨み節が聞かされる。