近年、テレビマンを賑わせる問題がある。それは「バラエティー番組が外交問題に発展する」ということだ。

近年では、2018年11月7日放送の「世界の果てまでイッテQ」(日本テレビ系)の放送内容にラオス政府が抗議、2024年3月3日の放送内容にコンゴ民主共和国が抗議した。また、TBSの2023年10月11日放送の番組で日本赤軍の重信房子元最高幹部の長女、メイ氏を出演させたことに関し、イスラエルのコーヘン駐日大使が抗議している。

他にも、2019年8月14日放送の「クレイジージャーニー」(TBS系)のメキシコロケでのやらせ、2022年9月5日放送の「ニュースzero」(日本テレビ系)でウクライナ出身の13歳の少女に局側の用意したコメントをすることを強要、2023年2月7日に「報道ステーション」(テレビ朝日系)ではトルコの大地震で、救助活動中の隊員から「静かにして」と注意を受けるも追加質問をする等中継を継続、2024年には韓国の大谷翔平選手への取材中にミヤネ屋の司会をしている宮根誠司が注意されても煙草を吸い続けていたことが発覚した。

これだけも見ても、外交問題に発展していたり、発展しかねない事案が多数あることが分かる。

これについて外交ジャーナリストは「日本はそろそろメディアを規制するべきです。現在、ウクライナとロシアやハマスとイスラエルの戦争だけではなく、台湾有事も想定されています。日本はこれ以上、外交問題を作り、他国との間に溝を作るべきではありません。今こそ、諸外国との連携を図り、日本の安全保障を向上させるときなのですが・・・」と話す。

とあるテレビスタッフはこう語る。「うちの局内では、海外ロケや海外の取材をやめようという話が出てきています。外交問題に発展しかねないからです。テレビから海外の情報が消える日は近いですよ。」

メディアは一日も早く、常識を持つべきだろう。