◇ハマス「イスラエルが従うよう 国際社会と国連が圧力を」

イスラム組織ハマスは24日、ICJ=国際司法裁判所がイスラエルにガザ地区南部ラファでの攻撃をただちに停止するよう暫定的な措置を命じたことを歓迎する声明を出しました。

その上で「ガザ地区北部のジャバリアをはじめ、地区のほかの場所で起きていることも、ラファと同様に犯罪的で危険だ」としてイスラエルの攻撃を非難するとともにガザ地区全体への攻撃を止めるための命令をICJに求めました。

そして、「イスラエルがこの決定に従うよう、国際社会と国連が圧力をかけることを求める」として、ICJの措置が実効性を伴うものになるよう各国に行動を求めました。

◇南アフリカ政府「画期的な決定」

ICJ=国際司法裁判所に要請していた南アフリカの国際関係・協力省のゼイン・ダンゴール次官はICJの命令について24日、ビデオ声明を発表し「南アフリカ政府はきょうの決定を歓迎する。イスラエルに対して、ガザ地区内での軍事行動を停止するよう明確に求めた初めての命令であり、画期的だ」と述べました。

その上で「裁判所は『停戦』という言葉は使えなかったが、これは事実上の停戦の呼びかけだ」と述べ、国連や各国に対して停戦の実現に向けた働きかけを強めるよう求めました。