サンデー毎日1月6-13日合併号
・〔ポスト安倍〕「次はない」レームダック政権の運命 ポスト安倍レースで始まった「党内抗争」の疑心暗鬼
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 最近、安倍首相にごく近い関係者が、親しい財界人にこう打ち明けたという。
「菅義偉官房長官がポスト安倍を意識し始めているんじゃないか」

 自民党幹部によると、官邸では外交以外の内政や危機管理を菅氏がほぼ押さえ、官僚も菅氏の方を向く。首相の出身派閥
である細田派議員は「外国人労働者受け入れを拡大する改正入管法成立を急いだのは菅氏ではないか」として、こう話す。
「菅氏は18年夏には早々と『来年4月から実現(施行)できるよう法案を準備している』と発言していた。対象となる14業種の
業界団体の多くも、日常的に菅氏にアプローチしていた」
 だが、こうした菅氏の動きが首相周辺に疑心暗鬼を招いているのが現実だ。先の細田派議員の結論はこうだ。
「入管法改正を急いだために首相は世論の批判を浴びた。また2島先行を全面に出せば4島一括返還を求める首相支持者が
反発し、安倍首相が困る。・・・