サンデー毎日1月6-13日合併号
・〔倉重篤郎のニュース最前線〕政界仕掛け人 小沢一郎の戦闘宣言! 安倍自民は大政翼賛党だ
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現政権を「亡国の政権」と喝破する小沢氏は、どんな闘いと未来を構想しているのか――。

 外国人労働者受け入れ新法(入管法改正)が臨時国会で成立した。あなたの「奴隷」発言の真意は?
「…(略)…新制度はそれをもっと合法的かつ大量にやろうということだ。だから僕は奴隷を買ってくるのと同じではないか、と
言った。今後の日本社会にも禍根を残す」
「トルコを中心に大量の移民を入れたドイツに学ぶべきだ。帰すことが前提だったが、家族を含め400万〜500万人が住み着き
帰せなくなり、弊害が起きた。経済的には社会保障費の負担増が財政を圧迫、政治的には移民の賛否を巡り国民間の亀裂、
対立が深まった」
「日本だって人ごととは言えない過去を持っている。戦前朝鮮半島を併合、今、在日と呼ばれる大量の人たちを安価な労働力
として日本に連れて来たが、差別構造を克服できないまま、関東大震災の混乱時には朝鮮人虐殺事件も起こした。そういう
歴史的反省もないまま、安直にコスト意識だけで導入すること自体が間違っている。国内の対立、血を見るような話にもつな
がりかねない。悪法であり、亡国の法律だと思う」
 では労働力不足は?
「まず高齢者の活用だ。健康寿命が延び60〜70歳代でもまだ元気な人が多い。この層が家でぶらぶらし、片手間の仕事しか
してないのはもったいない。医療費増にもつながりかねない。働く意欲があり、働ける方々にはもっと働いてもらえばいい。
熟練工不足ともいうが、これも定年後に高給で韓国などに引き抜かれている。人材流出だ。定年を延ばし、定年後も高齢労働者
に働いてもらう社会的仕組みを作る。農業、介護でも単純労働する高齢者はいくらでも出てくる。そうしないで人手不足を言うの
はおかしい」