で、夢である「もしマックスが生きていたら」の60年代の描写も
言ってみればヌードルスのマックス(とデボラ)への復讐劇

60年代の最後の方はことごとくヌードルスが相手の要求を拒否する
・デボラ「パーティーに来ないで」→来る
・デボラ「裏口から出て行って」→表口から出てマックスとの子供を見る
(これはデボラが実力じゃなくマックスの政治力によって有名になったことを暗示)
・マックス「これで俺を撃って裏口から出てくれ」→撃たないで表から出る

これはマックスが死んでしまったことにより出来なくなってしまった
マックスへの復讐を果たした(自分の手で決着をつけた)のだな、夢の中で
だから無意味な夢オチではない

つまり、
禁酒法時代、ヌードルスはマックスに「狂ってる」(どうせロクなことにならんからからやめとけ)と忠告するが、
父親が狂って死んだマックスにとって「狂ってる」はトラウマワードで認めるわけにはいかない、
という決定的な哀しいすれ違いがある
60年代の対面シーン、ヌードルスは終始「ベイリーさん」と呼びマックスであることを認めないが
「狂ってる」の一言だけで相手がマックスであると分かっていると暗示し、
同時に「ほれ見ろ、こういう結末になっただろ」という思いを伝えた

あと最後のゴミ収集車のシーン、
ヌードルスを追って来た影はマックスの「幽霊」じゃね?
ヌードルスに出て行かれてマックスの目の前には銃があるんだから
それで自殺するはず(どうせ自殺するならその方が確実。そのシーンはないが)
で、死んだことを示すため幽霊となってヌードルスを追いかけ、幽霊だから消えた
収集車の刃のアップは単にマックスが死んだことを暗示しているだけ