まあまあ、「直筆サイン論争」はそれくらいにして。

ところで、映画の冒頭でロレンスがオートバイ事故を起こすシーンがあるけど、
あれは1935年5月のこと。
その頃、ロレンスは2年前に誕生したナチス政権に脅威を感じていた友人から
「ヒットラーと交渉できるのは君だけだ。それについて詳しく話したい」という手紙を受け取った。
ロレンスは友人と昼食をする電報を打つために郵便局へオートバイで向い、
猛スピードで基地に戻る途中、前方にいる2人の自転車を避けようとハンドルを切ったが間に合わず、
はるか前方に跳ね飛び、死に至った…とされている(自転車は対抗していたのではなく、同方向だったらしい)。

ロレンスがヒットラーとの会談に前向きだったとしたら、ヨーロッパ大戦前夜の動きとしても興味深い。
映画「アラビアのロレンス」に心酔しているスピルバーグがこのエピソードを盛り込んだ映画をつくってくれないかな。