ビリー・ワイルダー作品総合スレ
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ビリー・ワイルダー映画を語りましょう。
1942 「少佐と少女」(日本未公開)
1943 「熱砂の秘密」
1944 「深夜の告白」
1945 「失われた週末」
1948 「皇帝円舞曲」
1948 「異国の出来事」(日本未公開)
1950 「サンセット大通り」
1951 「地獄の英雄」
1953 「第十七捕虜収容所」
1954 「麗しのサブリナ」
1955 「7年目の浮気」
1957 「翼よ!あれが巴里の灯だ」
1957 「昼下がりの情事」
1958 「情婦」
1959 「お熱いのがお好き」
1960 「アパートの鍵貸します」
1961 「ワン・ツー・スリー ラブ・ハント作戦」
1963 「あなただけ今晩は」
1964 「ねえ!キスしてよ」
1966 「恋人よ帰れ!わが胸に」
1970 「シャーロック・ホームズの冒険」
1972 「お熱い夜をあなたに」
1974 「フロント・ページ」
1979 「悲愁」
1981 「バディ・バディ」(日本未公開) 「ねえ、キスしてよ!」観たんだけど、奥さんは結局浮気しちゃったの?
前夜はやらないぽく終わったのに朝になったら裸で寝てたし男が金置いてったからあれ?っと 本編ではどっちともとれる演出だったね
(カットシーンを見るとやっちゃった感が強い)
当時のアメリカはこういうのにうるさかったからワイルダーはこうしたんだろうけど
「ねえ、キスしてよ!」の旦那役は当初ピーター・セラーズだったらしい
セラーズ版を見てみたかった
「ねえ、キスしてよ!」は、もっと評価されてもいいと思うんだが
ワイルダー作品の中ではほぼ無名な上に、
監督本人も失敗だって言ってるのがなんとも。
個人的には「恋人よ帰れ〜」「お熱い夜を」より良くて、
「ワン・ツー・スリー」と同じぐらい。
いや、「ワン・ツー・スリー」も、かなり面白いと思う。
ワイルダーって、アパ鍵でオスカーを獲った後、気取ったウェルメイド系
コメディ路線にゆくのではなく、「お熱いのが〜」、のような、
お馬鹿コメディ方面に戻ったな。
アパ鍵は、両方の要素があったと思うんだが、
結局、「あなただけ今晩は」「ワンツスリー」「ねえキスしてよ」
と、愛すべきドタバタお馬鹿コメディに向かったのが、なんか好きだな。 もともと古いコメディ好きだから、ワイルダー
ただ、ワイルダーの時代にはいわゆるスラップスティックは飽きられた時代だから
ルビッチテイストに包んだ形になっている
「アパ鍵」のシュチュエーションは「ライムライト」の影響を受けてるし
「お熱いのがお好き」は「チャップリンの女装」
「サンセット大通り」ではスワンソンがチャップリンの真似をする
(ちなみにスワンソンはキーストン時代のチャップリン映画の主演女優だ)
「アパートの鍵貸します」って小道具の使い方が抜群にうまい
鍵はもちろんのこと睡眠薬やコンパクト、シャンパン、ジン・ラミーなど2度目には別の意味合いを持って使われる
ただ、シャーリーから貰った花はあまり意味がなかった
鼻炎薬を花にかけるシーンはあったけど「花と鼻」ってのは日本だけだからな
なんてことを思ってたらある本に「レモンがシャーリーから花を貰うシーンはチャップリンの『街の灯』へのオマージュ」というのを読んで納得した。
そういえばレモンがチャップリンっぽい山高帽を被るシーンもあったね。 「あなただけ今晩は」にもいろんな映画のオマージュが入ってる
ついでに自身の「お熱いのがお好き」のパロディまで入れて
さながらサン・サーンスの「動物の謝肉祭」の趣きだ
オマージュってのはこうやってさり気に出すからセンスがあるのであって
例えば三谷なんかのは、もはやオマージュってレベルじゃねえな ここ数年で、初期作が一気にDVD化してくれたおかげで、
少佐と少女、異国の出来事、熱砂の秘密、地獄の英雄あたりを
一気に見れたが、なんというか、この頃はまだワイルダーも
まだまだ未熟って感じがした。
40年代の映画とは思えないぐらい、最初っからテンポは
めちゃめちゃ良かったし、人物の整理や状況説明なんかも
キャプラやホークスあたりよりも巧かったけど、残念ながら
彼らみたいな華が無かった。 ワイルダーは師匠ルビッチにならってエロなシーンを「描かずに」描いた
当時厳しかった映倫コード対策ではあったが、それが却って「ワイルダーは艶笑話が上手い」という評価になった
しかし当の本人はもっとストレートにエロをスクリーンに出したかったようで、それを実現したのが映倫コードの緩くなった頃に作った「バディ・バディ」
だがこれは(作品の出来も良くはなかったが)下品に過ぎた
ワイルダーの評価ってのは(本人の意識とは逆に)時代に助けられた側面がないとはいい切れないものがある 「バディ・バディ」は、10年ぐらい前に運良く、ビデオをレンタルで観れた。
(その店は潰れてしまって今はもう観る術が無い)
思ったよりも駄目じゃなかったけど、エロうんぬんよりも、
最後にマッソーが暗殺に成功しちゃうのが、えー!?って感じだったなあ。
でももう一回、観てみたいけどね。
「恋人よ帰れわが胸に」も、マッソーのキャラがあくどすぎて、観返す気が
しなかったんだが、最近、ふと観てみたら、キャラたちの葛藤の縛りなんかが
やっぱり巧みで、えれえ面白いでやんの。
本当は同罪なのに、レモンの元妻の方がマッソーの10倍ムカつくw >>13
>>ストーリーものはブラケット、
>>コメディはダイアモンドかな。
そうだね。
ワイルダーはすべての監督作品に「共同脚本」として参加してるから、一からプロットを作るんじゃなくて
ブラケットやダイアモンドが書いたものにどんどん口を挟んで磨き上げていくやり方だったんじゃないかと思う。
かつてワイルダーにはまった後、ダイアモンド作品を見た事があるけど、
「ワイルダー風味のないワイルダー喜劇」って感じだった
そういう意味ではワイルダーは「映画作家」ではなくて
「名アレンジャ―」というべきか
ほとんど原作ものだし
テクニカラーが普及しても頑なにモノクロに拘ったワイルダーだけど(完全にカラーに切り替えたのは70年代に入ってから)、
その頃でも「7年目の浮気」「翼よ!あれが巴里の灯だ」「あなただけ今晩は」 はカラーで撮影してるんだね。
なんでだろ?
「サンセット大通り」見終わった。ウィリアム・ホールデンにはまったから、次もホールデン出演作で借りてくる。
ワイルダーはホールデンの孤独さには気付けなかったと、ホールデンの死後に語ったと読んだことがある。誰か転倒に気付いて助けてやって欲しかったよ泣 文芸春秋の洋画ベスト150を20年前に読んでから
サンセット大通りはテレビ放映されたら絶対見ようと思ってたのに
待てど暮らせど来ないからついにツタヤで借りて見た。
やっぱ良かったな。 最近テレビでワイルダー作品やらないなあ
去年はBSで結構やってたのにな
フロント・ページやってほしいな
前の放送のときは地デジじゃなかったんだよ 紀伊國屋のDVD版は字幕が酷かったからな
セリフの面白さがすべて失われてる
あれが「フロントページ」だと思われたら
ビリー・ワイルダーも浮かばれないだろう 3、4年ぐらい前の7月にBSでやったっきりか・・・
俺は見逃しちまったんだが、あの時の字幕は、
DVDよりも良かったの? BSで特集組めばいい
『犯罪都市』(ルイス・マイルストン監督)
『ヒズ・ガール・フライデー』(ハワード・ホークス監督)
『フロント・ページ』(ビリー・ワイルダー監督)
『スイッチング・チャンネル』(テッド・コッチェフ監督)
『フロント・ページ』(フィリップ・チャン監督)
このラインナップで ワイルダーって本当に話術がうまい。どれも甲乙つけ難いけど、
俺の一番好きなのは「ワン・ツー・スリー」。冷戦をここまで
面白く見せるなんて、こういう大人の笑いって日本に無いね。
毎晩TVが女子供向けのお笑いばっかりなのが悲しい。 >>36
あれは、見る方も無茶苦茶疲れる・・
あのテンションを90分も維持出来るのは凄いね >>35
あれは2回目以降に、初めて凄さがわかったよ。
1回目は目が回るような忙しさで、ただボー然となったが、
2回目以降、細部の作り込み、キャラ同士の対立軸、次々と起こる主人公のピンチの作り方、
鳩時計の天丼ギャグの巧さなんかに舌を巻いた。
ギャグニーの、澱みなく一切噛まない、マシンガンのようなセリフまわしも。
何より凄いのは、メインキャラが全員癖があって、キャラが立ってること。
キャラ立ちしてる人数で言えば、ワイルダーではこれが一番じゃないか?
他は3〜4人がせいぜいだし。
観れば観るほど評価があがって、今や、一番好きな、お熱いのがお好きと
双璧になってる。 良く間違われるけど「ギャグニー」じゃなくて「キャグニー」な
ギャング映画にたくさん出てたからか勘違いしてる人が多いようだ
あと、アンカも間違ってるんじゃないか?
まあ、いろいろと落ちつけw >>39
おまえ、訂正してくれるのはいいが、なんかイヤ〜な野郎だな。
他人の粗探しだけで、ワイルダーについて何か言うことはないのか。 「ワン・ツー・スリー」について返答なのに、アンカと主演男優の名前が間違ってるのはもはや粗探しとは言わんよ
気分を害したのはわかるが間違いは素直に認めないと成長はないよ
ワイルダーについてはまた後日
もう夜も遅いしね ほーらな、やっぱり嫌な奴だ。
いいよもう来なくて。 もし、この作品のDVDが出て字幕の訳が下手だったら最悪だな。なにしろ
セリフが命の映画だから。
>42 キミ、ワイルダーのファンだったらそんなモノの言い方しちゃだめだよ。 1で初めて知ったけど「ワン・ツー・スリー」には「ラブハント作戦」なんて
副題がついてたの?それって劇場公開の時に?それともビデオの話?
まあ、内容のわかりにくい題名だから副題付けるのも分かるけど、
この副題ではまるで違う映画と思うよね。 今、午後ローあたりでやるとすればどうしてもカラー作品に限られるから
音源と長さを考えると
月「7年目の浮気」
火「翼よ!あれが巴里の灯だ」
水「あなただけ今晩は」
木「お熱い夜をあなたに」
あたりか 「ワン・ツー・スリー」いいよね。コカ・コーラ社の宣伝映画だったけど
東西の冷戦構造を思い切り皮肉って、オチも洒落てたし >>31 32 NHKBSで7月5日フロント・ページ放送予定になってる。 えっ、まじ?また7月にやるのか。今度こそ録画しなきゃ。
3、4年前のは、思い切り見逃したし。 ネットで検索してたらどっかの映画ランキングで情婦が1位になっててびっくりした。一般的な認知度はかなり低いと思ったので。
2位があのサウンドオブミュージックだったよ。
情婦を最初観たときはミステリ自体はまあまあ普通というくらいの印象だったけど、
あとでラストのモノクルの演出を知って俄然評価高めたわ あれがないと、チャールズ・ロートンのキャラの作り込みとかは別として、
真相部分は、クリスティのトリックをそのまま使いましたってだけでしかないしね。
「情婦」は「ヒッチコック映画のようにしたかった」ってワイルダーはインタビューで
言ってたけど、体質が正反対だから、まったくの別物になってるな。
ヒッチは、サイコとか一部の例外を除いて、最後まで真相を伏せるような、
どんでん返しもあまりやらないし、自分で勝手にキャラを作りこむ俳優が大嫌いで、
ワイルダーが「最高の俳優」と絶賛してたロートンのことを、
「ふざけた奴」って酷評してた。 あの頃のワイルダーは必ずと言っていいくらい回想を多用していた時期
確かにワイルダー腕は確かだから感想シーンもそれ1つで掌編になるくらい面白く出来てるんだが
だからこそ今見るとストーリーがそこで停滞してしまってまだるっこしく感じてしまう
ワイルダーもそこに気がついたのだろう、後年は回想シーンをほとんど使わなくなった 「ワン・ツー・スリー」は勢いでラストまで持ってった感が強い
テンポはいいけどギャグの質は浅い
ワイルダーの好きな「なりすまし」も他作品と比べるとあっさりしてる ワン・ツー・スリーは、オスカー獲ったアパ鍵の後に、
あのバカバカしいドタバタを撮ったのを評価したいところ。
「恋人よ帰れ!この胸に」「あなただけ今晩は」「ねえキスしてよ!」
もそうだけど。ウェルメイドというか、わりと上品路線のコメディから、
この時期、またバカ方面に回帰したな。
最後の方も、悲愁からいきなりバディバディだし、意図的なんだろうな。
個人的にはヘップバーンの2本より、マリリンの2本の方が好きなんで、
ワン・ツー・スリーの後の、あまり知名度が高くない
上に書いた3本のドタバタも好きだ。 >>56
そうね。
アパ鍵の後によくあれが会社に通ったよね。
川島雄三も文芸映画で当るとすぐ会社を辞めたけど
巨匠扱いされてお上品な映画ばかり撮らされるのは御免だったんだろうな。
『アパート〜』と同じ主演・スタッフで全然毛色の違う『あなただけ今晩は』を撮ったのも好感が持てる
あ、そうそう、「わが胸に」なw
邦題は歌のタイトルから頂戴してるけど
原題の「フォーチュン・クッキー」の方がいいな >>57
間違いを指摘する事自体はいいけど、なんでわざわざ「w」を付けるの?
面白い間違いに対してなら付けるのも分かるけど、そういう感じでもないし。
そうやって、いちいち相手の神経を逆撫でする必要あるの?
ていうかてめえ>>39だろ。まだ厭味ったらしい、ひねた性根は
治ってねえようだな。 ・・・すまん、ついカッとした。
お前みたいな、薄ら笑いしながら他人のミスをあげつらうヲタは大嫌いで、
また出やがったかって思ってつい・・・
大嫌いだけど、こういう言い方はよくなかった。 >>58-59
ゆとりか?
ついカッとしてナンかすんなよw >>58-59
まあコーラ(実はペプシ)でも呑んで落ち着いて >>60
けっ、二言目にはゆとりゆとりって口にしやがって、
この世ですぐにカッとなるのはゆとりだけで、こういう俺みたいな
大人気ない30代のおっさんがいないとでも思ってんのかカスが!
>>61
シュレマー!!!!! 「ワン・ツー・スリー」のクライマックスに「ワルキューレの騎行」が使われ
てるの、昔見た時は気付かなかった・・・と言うより自分がワルキューレを知
らなかったんだが、その前にワイルダーらしくちゃんと伏線があるんだよね。
あの作品は「剣の舞」をはじめクラッシックをテーマ曲に使ってるから
他のコメディではわりと懐かしめのスタンダード曲を好んで使うんだがなワイルダーは
てか「ワン・ツー・スリー」以外のネタはここではNGなん? ワイルダーは職人肌
この上質な喜劇は三谷に影響を与えたらしいけど、三谷の喜劇との違いは
その笑いの裏に人間への冷静な観察があるところだな。三谷のは単に「見せる」ためのスッカスカ
俺の大好きな監督の一人です なぜ「翼よ!あれが巴里の灯だ」 はソフト化されないんだろう?
できれば富岡健二の吹き替え版収録でソフト化希望 >>62
な〜んだ、結構ユーモアのセンスあるじゃなイカ
>>67
同感!吹き替え云々はともかく、ソフトがほしい。 ワイルダーの脚本作(ブラケットらとの共同だが)の、有名どころを
3本ほど観たけど、やっぱり監督作とはかなり毛色が違うね。
「ニノチカ」はもちろん、「青髭八人目の妻」も「教授と美女」も、
ルビッチやホークスの色になっちゃってると思う。
でも、それからほんの1〜2年後に監督した「少佐と少女」は、
まだ未熟だけど、最初っからワイルダー節があるなーって思った。 ワイルダー作品じゃないけどレモンとマッソーの「おかしな二人」もソフト化しないね
モンローの衣装が3億円で売れた記念に
午後のロードショーあたりで「7年目の浮気」やらないかな >>70
舞台作品でもあるから、権利関係が五月蝿いんじゃないかな おかしな二人2は、期待してなかったが意外に面白かった。
バディバディよりも、いいんじゃないかってぐらい。
もう結構な老人でも二人とも頑張ってる。
もちろん1作目には劣るけど。
とてもこの数年後に、二人とも逝ってしまうのが信じられない・・・・
「情婦」のラストが気にいらない。
なんで最後にあの旦那ぶっちゃけちゃうの?
「サンセット大通り」は主演の婆さんが天然っぽくてコワかった。 「情婦」の吹き替えつくるとしたら
チャールズ・ロートン 富田耕生
エルザ・ランチェスター 小宮和枝
マレーネ・ディートリッヒ 小原 乃梨子
タイロン・パワー 大塚芳忠
かな
思いつきだけど 最後にぶっちゃけるのは古典ミステリっていうかアガサクリスティだからじゃないか。原作読んでないけど 小説版は全然違うラスト。
ゾッとするような終わり方を狙っている感じだった。
最後の一行で、これまでのことが全部ひっくり返って、
犯人がわかって終わるっていう。
戯曲版は読んでないからわからん。 映画では最後に、ロートンが、今度はディートリッヒの弁護をすると言うシーンがあるけど、
クリスティの戯曲ではそんなシーンはない。 映画のラストでそっちを思い浮かべる?
ワイルダーとしてはラストは「忘れ物」だろう 昔テレビで見た時は画質が悪くてわからなかったんだけど
今クリアな画質で見ると片眼鏡クルクル廻してる時にテーブルのナイフに光が反射してたんだね
それでクリスティンがハッと気がついて…
あそこは偶然なのか、卿がわざとそうしたのかぼかして描いてるけど
もし後者なら卿は間接的に「処刑」したことになる
この部分は原作にはないワイルダーのオリジナルらしい
確かにクリスティの「女性目線」に比べて「男性目線」が強いシーンだ TSUTAYAのワイルダーコーナーに「パームビーチ・ストーリー」が並んでた
なんというかもっとしっかりしろ バック・トゥ・ザ・フューチャーのDVDに収録されている、監督のコメントで
「参考になったのは古い映画だ。フランク・キャプラやビリー・ワイルダー、
特にワイルダーだ」
って発言があって、すごく腑に落ちた。
世代的にはBTTFを先に観て、後からワイルダーを観たんだが、
ワイルダーの傑作喜劇群を観た時、あれ?この凄く気持ちのいい感じ、
BTTFに似てる・・・って思ったから。
なんというか、必ずフリがあってオチがあって、小道具も駆使して、
その繰り返しで話が進行してゆくっていう。 ただ、異様に難易度が高い脚本になってしまうせいか、
ゼメキス監督も、それ以降はチャレンジを放棄してる感じだけど。
ワイルダーも失敗作はあるとはいえ、よくあんなに続けられたなと思う。 フロント・ページ
「ベンシンガーと決して一緒にトイレに入るな」がカットされてたね
NHKらしいちゃらしいけど、他の作品と比べるとちょっと神経質すぎるような・・・
ただ、あそこ切っちゃうと、EDの「ベンシンガーと共同で骨董屋経営」の「きっかけ」ががわけわかんなくなっちゃうんだよね
あと、オチの「腕時計が盗まれた」は完全な誤訳だった
あれは懐中時計だからね
確かに「My Watch」とは言ってるけど
Watch=腕時計 ってのは中学英語だよ 3年前の7月、うっかり日付を間違って録画しそこなって、その時は真剣にへこんだが、
やっと今回録画できた・・・長かった・・・
まだ観てないが、上の野郎にEDのオチを二つもバラされても気にしないぞっ! >>90
それはスマンかった
じゃあオチに触れないように
確認したら「トイレ」のくだりはあった
細かいところよりも、今回のヴァージョンで大きく変わってたのは「共産主義者」が全部「過激派」と訳されてたこと
大筋としては同じだけど、雰囲気はずいぶん変わってた
この変更のため「アカをロープでつるせ」とか「赤のラプソディ」などのセリフは全部違う訳にされてた
また、腕を撃たれたウィリアムズを手当てするためレモンが囚人服の袖を切ろうとするシーンで
ウィリアムズが「政府からの支給品だから切ると処罰されるよ」と言うギャグは「過激派」ではピンとこないのではと思う
NHK的には共産主義者をからかうセリフはNGなのかな?
この映画見て怒鳴り込んでくるような共産党員はいまどきいないと思うが?
「ワン・ツー・スリー」を見て怒る共産党員はいるだろうな。
ユーモアの無い連中だからサラリと流したりは出来まい。 雲行きが怪しくなってきた・・・
頼むから、このまま政党批判、思想批判だのの話題に流れて
白熱させたりするなよ。このスレで。 NHKは松本の「オフレコ発言」を最後まで丁寧にカットしてたからな
NHKの体質が民主党的であることは間違いない
このスレにも熱狂的なファンがいるみたいだけど残念ながら民主党政権が続く限り「ワン・ツー・スリー」が放送されることはないだろうし、されても字幕はボロボロだろうな フロントページにしろワンツースリーにしろ、ワイルダーは別に共産主義を批判してるわけじゃないだろ?
単に笑いのコントラストとして背景にしているだけ。
NHKの指示か翻訳者の判断かわからないけど
「過激派」への書き換えはやや神経質に過ぎたと思う。
NHKでも共産党でもミンスでも、叩きたきゃ他所でやれ。
ワイルダーの映画をそのためのダシに使うなボケ 三谷がどこかの対談で「ダイアモンドが書いてワイルダーが口を出して改訂する」みたいなことを言ってたけど
調べて見ると逆らしい。
ワイルダーは移民で英語が苦手だったので、ワイルダーが書いたものにダイアモンドが英語のニュアンスやスラングなどを足して「アメリカ映画」にする作業をしてたそうで
原作ものが多いことや、ダイアモンドと組む前と後で作風ががらっとかわったのものもそうした理由によるものらしい。
三谷はテレビの仕事でプロデューサーやディレクターに口だしされて脚本を変えられた経験があるから(その経験を生かして書かれたのが「ラヂオの時間」)
そう思ったんだろう。
>>97
ブラケットの時のそんな感じだったんかねえ?
まあ、ブラケットとダイアモンドの間に、5〜6人ぐらい、いろんな脚本家を、
「こいつは駄目だ」って一回かぎりで使い捨てにしてたが、
(ちなみに地獄の英雄から情婦まで。昼下がりの情事だけがダイアモンド)
その間も、良作はあるからなあ。ワイルダー自身のアイデア中心だったのは
わかる気がする。 そういや、録画したフロント・ページをやっと観た。ちなみに初見だが、
「ヒズ・ガール・フライデー」は観てる。
感想としては、ワイルダーにしては、特に前半、ちょっとセリフの整理がよくない印象が。
同じ饒舌な作風でも、普段はもっと必要事項と面白い部分をまとめるのが上手いと思う。
ちょっと原作に引っ張られすぎちゃったのか?
全体的に「ヒズ・ガール・フライデー」の男女コンビの方が、饒舌なストーリー展開に
うまくマッチしてる感じで面白かった(原作は男と男なんだが)。
最後のオチのキレはさすがだなって思ったけど。
ちなみに同じような年代に作られて、時代設定も同じぐらいのスティングに比べて、
こっちはわざわざ70年代に、禁酒法時代前後の作品を作った面白さが、
そんなに無い感じも・・・ >>99
日本語字幕のこなれ具合かもしれませんね。
例えば、署ピートがヒルディの記事にクレームを言うシーン
署長 「私の悪口を新聞で垂れ流してる」
ヒルディ「正直者だと誉めてるのに?」
署長 「あれは誉め殺しだ」
これだとギャグにも何にもなってませんが、実は
署長「ああ、確かにな。正直者に“”がついてたけどな!」
と言ってるんですね。
その時署長が両手を上げて2度振るのは“”を表現してるわけです。
その後、署長が記者室を出るシーンでヒルディは署長に言います
ヒルディ「お別れだ。寂しいぜ、本当に」
ここで注目したいのは、先ほど署長がやっていた“”のジェスチャーをヒルディがしていることです。
つまり、ここは本来こう訳されるべきところなのです。
ヒルディ「お別れだ。寂しいぜ、“本当に”」
これで、前フリ→オチというギャグになります。
今回のBS放送はDVDの字幕に比べれば遥にギャグを伝えていますが
こなれていない部分もあります。
これらの字幕のみで「フロントページ」を断定するのは少し気の毒なような気がします。
「sheriff」って言ってるから訳すなら「署長」じゃなくて「保安官」だよな
衣装や時代設定的にも ワイルダー作品、DVDになってないホームズ以外は全部観終わっちゃったんで、
他監督の作品で、ワイルダー映画のような面白さを味わえる作品ってないですか?
(師匠のルビッチはとりあえず外して)
ちなみにコメディでは「お熱いのがお好き」「ワン・ツー・スリー」「あなただけ今晩は」
のような、主人公が何か秘密事を必死で隠そうとする、バカバカしい(褒め言葉)ドタバタ、
シリアスでは「深夜の告白」「情婦」「悲愁」のような、ミステリーやサスペンス色が
強いものが良かったです。 >>103
おいおい・・・確かに他の投稿者が、一般板の紹介スレで質問してたし、
その質問者の文章内容を、読んで参考にはしたが、
(師匠のルビッチは挙げなくていいとか。俺はもうルビッチはかなり観てるから)、
読み比べてみれば分かるが、もちろんコピぺによる同一文章なんかじゃなく、
きちんと自分で新しい文章を打った。
紹介してもらいやすいよう、自分の好きなワイルダー作品を書いたりもした。
それに、向こうは、ただ「ワイルダーと似たコメディはないか?」って内容だが、
俺はコメディだけじゃなく、シリアス系の好きな作品も挙げた。
専スレゆえに、紹介スレの人たちよりも、より深いワイルダー作品への
洞察と知識を期待して書いたんだが。
うだうだと書いてしまったが、投稿したのが、それぞれ別々の人間で、
なおかつシリアス系作品の質問もしてる時点で、マルチポストじゃないだろう。 >>89
>>あと、オチの「腕時計が盗まれた」は完全な誤訳だった
>>あれは懐中時計だからね
まあ意味は通じるけど気になる人には気になるよな。
単純に「時計が盗まれた」でよかったのにね。
というか訳してる人映画見ないで訳したのかな?
腕時計なんて全然出てこなかったけど
ゆうべBSでやってたチャイナタウンはコメディ色の無いワイルダーという感じもした 「同じ舞台劇の映画版」としてどちらの演出が面白かったかと言えば、これは「ヒズ・ガール・フライデー」に軍配が上がるだろう。
そういう意味で演出家としての腕はワイルダーよりホークスの方が上だったと言える。
言いかえればワイルダーは「一流の脚本家」ではあるが「一流の演出家」にはなり得なかった。
セリフの面白さ、同じセリフを違う意味でもう一度使うといったうまさはワイルダーの方が上だ。
仮にこの作品をシナリオだけで読んだら断然ワイルダー版の方が面白いだろう。
字幕版で見る場合、このあたりは翻訳者のセンスに左右されるので、そういう意味ではワイルダーは不利ではあった。
逆に言えば、ホークス版は演出がしっかりしているので、セリフのニュアンスがある程度変わってもその面白さが損なわれる事がないといえるだろう。
「フロント・ページ」は小林信彦も晩年のワイルダー作品の中では一番笑えると評してるね
俺は字幕・吹き替え何種類か見たが、一番この作品の面白さを伝えてるのはTBS版の字幕だと思う
(訳者の部分を消してしまったので誰の翻訳かわからない)
当時のテレビ録画だからDVDに比べれば画質も悪いし4:3だからいずれソフトが出たら捨てようと思ってたけど、なかなか捨てさせてくれないのが困りものだ
>>89
>>105
同意。
なんで「腕時計」なんて訳したんだろう? ウディ・アレンが「深夜の告白」を、史上最高の映画とまで絶賛してて
びっくりした。
よくできた傑作サスペンスだと思うし、俺も夢中になって最後まで観たが・・・
アレンのキャラや作品と全然結びつかないのは、まあ、自分では作らないタイプの
作品を絶賛するのはあることかもしれんけど、史上最高の映画とまで
言うかっていう。
俺もラストシーンは、ワイルダーの映画の中で一番好きだけど。 「ヒズ・ガール・フライデー」はクロス・トークの嵐だから
あれば字幕より吹替えで見た方が面白いんだけどね 第十七捕虜収容所
裏切りモノは誰だ?というミステリっぽい流れにワイルダーらしいユーモアがふんだんに入っててなかなか面白い
コメディリリーフの役者の一人は2年後の「7年目の浮気」の管理人だね
中盤はほとんどこの2人の独壇場になる
テンポもわるくないし時間も2時間なのに、今の感覚で見ると何故か少し長く感じる
それはコメディシーンで話の流れがサスペンションするからに他ならない
この映画はまるでシリアス担当とコメディ担当がそれぞれシナリオを書いてきてそれを1つにあわせたかのような印象を与える
「地獄の英雄」 の興行的失敗の後だけに肩に力が入りすぎたのかもしれない ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています