ハワード・ホークス
ヒッチも立てたんなら、ついでにビリー・ワイルダーも頼むよ。 赤い河
リオ・ブラボー
エル・ドラド
リオ・ロボが好きっす 1はホークス=ヒッチコック路線好きのシネフィルかよ
そういうのわかると萎えるな 一昨日パブストの「淪落の女の日記」を見た。同じドイツ語圏映画作家フリッツ・ラング、オットー・
プレミンジャー、ロバート・シオドマーク、と比べると多少見劣りがするが、戦前のドイツ語圏の映画
の構成力と一つ一つのショットが次のショットにどのようにつながるべきかが本当によく考えられてい
るのには感心した。資質は全然違うが詩的映画の系譜に属するムルナウでさえ晩年の「City Girl」を見
てもわかるように一つ一つのショットが厳密に組み立てられている。このように戦前のドイツ語圏の
映画について語ることができるとしたら、反対にハワード・ホークスの映画はきわめて語りにくい。
ジョン・フォードのように美しい構図で人物がおさまっているわけでもなく、構成が厳密であるとは
いいがたい。(いいかげんだといっているのではない)又ホークスの映画は詩情豊かというわけでも
ないし、編集が秀逸だともいいきれない。オリジナルという観点から見ると「脱出」は「カサブラン
カ」がヒットしたのにあやかってつくった映画であるし、ローレン・バコール演じる登場人物はマレ
ーネ・ディートリッヒのいただきだと知られている。「リオ・ブラボー」がヒットするや「エル・ド
ラド」をつくり、そこでは「リオ・ブラボー」の余ったフィルムをつなげて使用。これでは作家魂が
あるのか?疑わざるをえない。にもかかわらず、パブストの「淪落の女の日記」より同じルイーズ・
ブルックス主演の「港々に女あり」のほうが面白いに決まっている。いまだ未見のこの映画と同様に
ハワード・ホークスはまだ本当には語られていないのだ!
あるいは語られてはいるが真の魅力については触れられてはいないのだ! 『コンドル』って面白いですか?
DVD安く売ってたから買ってみたんですけど。