異論だとは思うが、トニーノ・ヴァレリの「ミスター・ノーボディ」に
レオーネ最高傑作の幻影を見るんだよ。 あの作品は、第二班監督としてレオーネが
撮ったと思しきシーンと、ヴァレリ演出と思しき部分のタッチの乖離が激しいし、
(絵画的な構図や、鏡を使った象徴的演出)
二班態勢がうまく機能してなかったのか、シーンの繋ぎに唐突な所や
明らかに説明不足な部分が多すぎて、全体的には破調してるんだが、
全体的に見れば、大西部の伝説の心温まる挽歌、というロマンチック極まりない
風格のある大作なんだよな。あれを全部レオーネが演出してれば、
もっと伝説的な名作になったと思う。
しかし、4時間くらいの退屈なだけの映画になった可能性もあり得るなww
2時間以内に収まったのはヴァレリの功績と言う気もする