[黒澤明原案]暴走機関車[ジョン・ボイド]
個人的に大好きです。
ラストのリチャードV世からの引用が泣ける。 個人的に予告編が大好きです。
『スペース・バンパイア』のテーマの流用というのが燃える。 どんな獣にも憐れみの心はある
だがそれすら無い私は 獣ですらない
だっけ?リチャード三世。
さすがアンジェリーナ・ジョリーの父さん。かっこいいよなあ。 連結器に指挟まれて「うわァァァああああああああああああああ!!!」
痛いっス・・・・・ 邦画板の「狂い咲きサンダーロード」と双璧の
むやみと熱いスレ。 黒澤さんも1本くらいはハリウッド映画で成功してほしかったな。
昨今、中国人監督のあちらでの活躍ぶりを見て、つくづくそう思う。
11 :名無シネマさん :2005/08/08(月) 19:54:02 ID:bNRdPtYV
黒澤明が、暴走特急を撮れなかった理由も、鉄道パニック系だから?
12 :名無シネマさん :2005/08/08(月) 19:58:39 ID:3lhMffYI
正解:黒澤明本人が暴走特急だったから クロマキーの特撮が許せたら黒澤は
これを撮れただろうな。
天国と地獄の感覚で撮ろうとするから失敗するんだお。 黒澤はH・フォンダに恐妻家の主人公(鉄道公安員)を演じさせて
ユーモアとペーソスのあるアクションドラマとして撮りたかったらしい。
例えれば「サブウェイパニック」や「ジャガーノート」みたいな映画か。
なので、この映画に関しては、
「大仰な悲劇にしてしまっていて、自分の意図したものとは全然別物」
と、満足はしてなかった
リチャード3からの引用も「ちょっと気どりすぎてる」と
あまりいい顔はしていなかったみたい。 >>9
ヘンリー・フォンダじゃなくてピーター・フォークじゃなかったっけ?
黒澤監督は純粋な娯楽作にしたかったらしいね。
来日したコンチャロフスキーと会おうとしなかったって話聞いたけど本当かな? >>10
黒澤の脚本では主人公は脱走犯じゃなく鉄道員だったんよ。
彼の乗った列車に脱獄犯が乗り合わせ、その列車が暴走。
結局彼は家に帰って奥さんに事件の一部始終を話すが
「アンタ、なにホラ話してんの?」と相手にして貰えなかったというオチ。
彼は先に寝られた奥さんの傍らで窓外を見ながら
脱獄犯との冒険を自分でも信じられない思いで回想する。で、エンド。
それで、その脱獄犯の方を演じる予定だったのがピーター・フォーク。
冒頭のシーンは監獄じゃなく、操車場から始まっていた。
カメラが操車場を行き交う貨車の一つに寄ると、貨車の天幕が内側から持ち上げられて
ピーター・フォークが辺りを窺うという始まり方。
彼らが懲役囚で、どうやって脱獄してきたかっていうのは
暴走が始まってから追い追い語られるという構成。 >来日したコンチャロフスキーと会おうとしなかったって話聞いたけど本当かな?
映画化前には会って話ししたけど、完成した映画見て失望したんで
忙しいとかなんとかで、面会拒否。 俺、結構この映画好きだ。特に機関車の登場シーン、
その圧倒的存在感と重量感(ハッタリの効いた撮り方に)にゾクゾク。
ラストの仁王立ちジョン・ヴォイトにもシビレさせていただきました。 「あんたは獣よ!」
「ちがう、もっと悪い。人間だ!」 一番最後に、当然車止めに激突して列車は木っ端微塵になりボイドも刑務所長も死ぬんだろうけど
その場面をあえて見せないまま終わったのがよかったと思う。
そのシーンがあるのとないのでは心に訴えかけるものが違ってくるだろう。 >>11
>>12
レスありがとう。
なるほどそういうことでしたか。 これはイイ映画だよ。
黒澤が認めようが認めまいが関係ない。