去年マリエンバートで
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一昨日二度目のチャレンジで遂に最後まで
見れました。内容は分かったようなワカらんような…
ワケ分からん!と斬り捨てるのをためらわす
なにかがあるような気もする。
この映画どんなもんですかね 何度か名画座で見た。
見事に美しいモノトーンの映像に、ナレーションと台詞が音楽のように重なり、快感のひととき。
何を描いたのか? 一般的な評論家の解釈は知らないけど、
人間認識の不確かさに対する問題提起。感覚の主要因である視覚を、
意識的に映像メディアにより捉え直すのがモチーフかと…。
10分に一度なにかが起らないと寝てしまう観客を作り出した者に
不幸あれ アラン・レネはヒロシマ・モナムールで
あなたはヒロシマで何も見なかった…
とヒロインに言わせていますが、どうすれば、「見た」といえるのかな?
まるでナゾナゾですね。 甘い生活の方が俗っぽいけどいい。
冗談はさておいて、しっかりと論評するには難解な映画だ。 論評は難しいけど 俺も>>1と同じ。
初めて見てからどれだけの時間が経ったのか…
映画館で見ながら寝てたのはどれだけの時間だったろう…
足音が絨毯に吸い込まれ…
もう昔だけど ビデオまで買ったんだ
デルフィーヌ・セイリグ扮する女が気になって 何度も見たよ
わかりやすくないから どんな名作よりも飽きないな それも気になる
数学的なんだと思うけど
この映画全体が何やら幾何学とか数学的な法則によって成立してるようなイメージがあるなあ この映画一言で言えば
「AがBに転じてゆくプロセス」だわな。
Aと思っていたがやはりBかも知れない・・・そんな記憶の罠を感じさせる。
黒澤の「羅生門」の影響をレネは受け作ったのでは、なんてことどっかで読んだことあった。 消防の頃、あのトランプゲームの必勝法を習った記憶あるけど、どうしても思い出せ
ないなぁ。
>>13
>数学的なんだと思うけど
ちなみに、シナリオでは女はA、夫はM、主人公の男はXとなっているよ。
この映画は、2001年やマルホラント・ドライブみたいに、予め答えが用意されていて
観客がその謎解きを楽しむといったタイプのものではないと思う。
カフカや阿部公房の小説のように、読者に自由な解釈を委ねる映画ではないかな。
したがって、正解というものは存在しないだろう。
受身ではなく積極的に自分で解釈して楽しむとよいと思う。
むちゃくちゃ好きな映画だ。
一昨日二度目のチャレンジで遂に最後まで
見れました。内容は分かったようなワカらんような…
ワケ分からん!と斬り捨てるのをためらわす
なにかがあるような気もする。
この映画どんなもんですかね 後年、脚本を担当したロブ=グリエがこの映画の仕掛けについてばらしています。
ただ、手品の種明かしと同じで知ってしまうと意外につまらなかったりしますので、
知りたくない人は読まないでください。
↓以下ネタバレ↓
まず、14さんも指摘されているとおり、黒沢の「羅生門」がモチーフとなっています。
最初に、
1,現在
2,Xの回想(Xにとっての主観的事実)
3,Aの回想(Aにとっての主観的事実)
4,過去(客観的事実→Mの視点)
の4本の脚本が作られ、それらをバラバラにつなぎ合わせて、
最終的な脚本を作ったそうです。
その際に、それぞれの場面が1〜4のどの脚本に該当するのかがなるべくわからないように、
慎重につなぎ合わされ(時間軸の入れ替えも行われています)、
最終的に完成した脚本はダイヤグラムシートを伴う、非常に複雑な物になったそうです
(未見ですが、海外の研究書にはダイヤグラムシートを伴う完成脚本が収録されているそうです)。
さらに、このダイヤグラムシートは一部のスタッフにしか知らされず、
そのため、出演者はしばしば自分が何を演じたらいいのかわからず、
混乱状態に陥ったそうですが、それも全て内容をより効果的にするための計算だったのだとか。
ただ、服装やセットなどは明確に1〜4の脚本で区別されていて、
注意深く見れば、どの場面が1〜4の脚本のどれに当たるのか判別できる仕掛けになっているそうです。
で、ロブ=グリエ曰く「非常に緻密に計算された作品で、曖昧さのかけらもない」のだそうです。 >>16この野郎俺の文章になにか文句があるのか!! >>18
面白いエピソードですね。ロブ・グリエの人を食った発言は、
映画がろくでもないものだったら腹がたつところですが、
この作品に関しては謎解きの楽しみになります。
で、「曖昧さのかけらも」ない明晰さで、認識の曖昧さを描く
のがこの作品のモチーフなんでしょうか? はは…
>>18
いい話教えてもらったけど、登場するのが早すぎたようなw >>18
なんか画家のデュシャンを連想してしまった。 デルフィ−ヌ・セイリグは綺麗だったな。
もうこの世の人ではないんだね。 10年以上前だがテレビで見た。
なぜか最後まで見た記憶がある。
時々レンタル屋に行くが、DVDみたことない。あるのだろうか? もちろん、あります。特典ゼロで、4000円くらいかな(W これのサントラってCD化してるの?
昔、「みんなのシネマレビュー」ですみやで売ってるって誰かが書いてて行ってみたが
店員に聞いたらないと言われた。うーむ。
70年代にはサントラ・シングルレコードが出てたのは知ってるが・・・。 もう、むちゃくちゃ観たいのです。
このスレ読んで、検索してレビュー読んで
ますます観たくなり、少々お高くてもいいと
買いに走りました。
ど〜っこにも在庫無し。マジで4軒まわりましたが全滅。
こうなりゃRENTALだと、ビデオRENTALまわりしましたが、玉砕。
観たいのに、観れない。
映画ファンにとって、ベートーベンの耳より、
ヘレンケラーの三重苦よりも過酷な『観れない映画』
もし販売してれば、他府県でもバイクで行くのに・・・。
悲しいです〜 うちの近所のレンタルだとどこにもあるけどなあ。
図書館にもあったりする。 >>29
シャネルに身を包んだデルフィ−ヌ・セイリグも魅力的だが共演の
ジョルジョ・アルベルタッツィも渋い。
マリエンバ−ト宮殿を舞台にした難解だがおしゃれな恋愛映画として
見るのも一興。 失われた記憶が、あるいは在ろうはずもなかった虚実が
実を結び実態を帯びた瞬間に、すべては死の方向へと流
れ入る。それらは永劫の不在。 >>18
これ読むと、やっぱり黒澤は偉いなあ〜って思っちゃうね。
日本なんて貧乏でとるにたらない文化だと思われていた時代に、
ヨーロッパに知的な衝撃を与えたんだからね。
アジアの映画がちょっとしたブームだけど、情緒や感性はもうあきたから、
ここらで知的なスリルを感じさせてくれる映画がほしいな。 フランスは何だかんだ言っても日本贔屓なんだね。
だから、日本のエース黒澤御大なんかには、もうメロメロだったのかな、と想像しますが… もう、20年以上も前の話だけど、たしか大阪のOS劇場で
「二十四時間の情事」と二本立てで上映された。
当時、高校生だったけど、
なんだかわからないような映画の「質感」に感動した覚えがある。
ちなみに、劇場は満員だった。 溝口から市川コンまで色んな人が評価されてたんだから
当時のフランスにおいては黒澤はオンリー・ワンな名前じゃないでしょ。
日本人監督としてもっとも評価されてたわけでもないようだし。 >>18
そういうことだったのか・・。
映画評とかで盛んに難解難解と言ってたから最初観たとき、
「ああ、言われたとおり難解でよかった・・」なんてヘンな
安心してましたよ。
むしろ種明かしをもったいぶった、ある意味不親切な映画
ってこと?
でも種明かしされても理解に苦しむ独りよがりなものでなく、
「知っててやってる」のが憎らしくも素晴らしいところですね。 ジム・キャリー主演の「エターナル・サンシャイン」ってこの映画の影響受けてるよねえ。
注意深く見ていないと過去か現在か分からなくなっちゃうやつ。 どこにも売ってないので、注文したら返事が返ってきました。
「廃盤です」
どうすれば観ることが出来るのでしょう・・・? 中古屋を探す。オークション。見たいのなら苦労してください。何でもそうです。 中古も散々、さがしました。
オークションですか・・・。
やはり大金積まないといけないのでしょうねorz とりあえず、おさえておくために10年以上前に見ました。
レンタルして見たんだけど、途中で何度か寝てしまい、
結局見終わるのに、3日ほどかかりました。
寝不足の人で、なおかつ室内を暗くして映画を鑑賞するのが好きな人には
大敵の映画です。詩的な映画だと思いました。雰囲気は好きですね。
東洋的な映画だなと思った。
「会った」「会わない」の対話が禅問答みたいで、観ていて次第に気持ち良くなっていった。
「考える」映画じゃなくて、「感じる」映画なんだと思った。 俺もそう思った。
「なんだこりゃ」って疑問を感じるでもなく、
脳みそがドローンと溶けてく心地よい感じ。 この映画に心酔していて、後に東洋思想にのめり込んじゃった映画監督いたなあ。
確かにクセになりそう。 >>43
大金積まなくてもBSとかCSに入りゃいいんだよ
気長に待てばそのうち来るよ
まあ最近来たばっかだけどw このスレ見て、去年マリエンバートでのDVDがすでに出ていて
しかも3年前に絶版になっていることを初めて知った。
急遽、アマゾン検索したら、倍値になっていたけど、あった。
鮮明な画像。かつてレーザーディスクで買ったものがあるが、大違いだ。
感謝してます。 DVDはそんなに画質よくなってた?
俺は「NO!NO!」って叫びとともに女の顔がグアーッてくりかえし迫ってくるシーンが
すんげぇ印象に残ってんだけど、レーザーだと完全に白トビしてて
顔なんかぜんぜん見えねえのが不満で一回しか見てない。
あの顔が見たいよーん。
>>53
私もレーザーであの白トビに失望していた者の一人です。
だから、DVDでも最も気にして見たのですが、完璧でした。
物凄くはっきり白い背景の中で最後まで表情が見えるのです。
>>54 即レスサンキスト
見たいよ〜見たいよ〜うらやましいよ〜
値下がり再販しないかなぁ…
>>55そんだけ見たいと熱望しといて
いざ見れたとしても退屈して寝ないように 福岡翼が絶賛してたなこれ。俺は寝ちゃうので批評の資格無し。 >>58キモチワルイよなあいつw
この映画は詩だと思ってたが最近は死だと思っただっけ? >>59
そうそう、そう言ってた。強力に勘違いしてるよな、あのホモ男 デルフィーヌ・セイリグは、コメディ女優になりたかったらすい。
この映画での印象が強烈で、芸域が狭まっちゃったのはチト残念。
「24時間の情事」のエマニュエル・リヴァもそうだよな。。 この映画でデルフィーヌ・セイリグのファンになってたんだけど、
「ジャッカルの日」でチラッ、と脱いで、さらに「ドラブル」ではばっちり
脱いでくれちゃって(その時はオバサンヌード)、あこがれが地に落ちた感じで
何かショックだったな。 『ブルジョワジーの秘かな愉しみ』にも出てたね。
綺麗な女優さんでした。
シャネルの衣裳との絡みで
もっと語られてもよさそうだけど、
やっぱりシャネルというと
ロミー・シュナイダーになっちゃうのかな。 去年マリエンバートでのDVD持ってる人へ:
画像が鮮明なのは良かったたんですが、古いフィルムをテレシネしたせいなんでしょうが、
微小なコマずれが頻繁に発生してませんか?大画面で見ると画面が揺れるので結構気になっているんですが。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています