客観的にみれば、コリアの行動はストーカー以外の何者でもないわけで
根性でタイムトリップを試みる思考経路や、最初の付き纏い方の図々しさ
など、好青年というより、少々常軌を逸しているようにも思える。
まあ、凶暴性がなくてイケメンだから受け入れられたようで、そうでない俺と
しては、少しばかり腹立たしいw

時空を超えたラブストーリーという惹句で納得して哀しい結末に涙するという
大多数の見方は多分正しい。
ただ、少し見る角度を変えると、現代的なある種の怖さを含んだこの映画の
別の顔が見えて来る。

小説や映画で結構長い事マシスン作品とおつき合いしてる俺の場合はその
多面性こそががマシスンの魅力でもあり、彼のホームグラウンドだと思う。

マシスンが原作脚本として関わってる以下のような作品も見てみたら少しは
頷いてもらえるかも

 古いSF映画だけど     ・・・ 縮みゆく人間
 ブロンソン酒宴       ・・・ 夜の訪問者
 70年代の異色SF      ・・・ 地球最後の男オメガマン
 現代的ホラーのはしり   ・・・ ヘルハウス
 スピルバーグとつるんだ ・・・ 激突

そしてそして         ・・・ ある日どこかで

これを全部ぶっ通しで観れば、マシスンを深〜く理解出来る・・・はずないわなw
それほど一筋縄では行かん男です。