>3作
パーフェクトスパイのことかな?

ティンカーを村上博基訳で100回読んでいるから
「ああ、ここはギラムが宿直室に忍び込むと廊下で誰かがヘアーの曲の鼻歌を歌うカットだな。
・・・えっ、まさか今廊下で怒鳴ったのはビル・ヘイドン?」とか
野原で子供たちがアルヴィスを使ってタイムトライアルをしているのに、
こっちをみないメンデル警部は明らかに挙動不審だと、子供たちの目の前で怒り狂うジム・プリドーとか
・・・なんていうか、夢を見ているようだ。全部、この次何が起きるか判る。

やたらカット切り返しをするわけでもなし、スマイリーとギラムとオリバー・レイコンが
「少佐のカードテーブル」を挟んで、淡々と話すだけなのに、この緊張感は何だろう。
こりゃ、ル・カレ本人も含めて絶賛するわけだ。素晴らしいね。

こんど「ケンブリッジ・スパイ」でも見て見るか。
「アナザー・カントリー」(ガイ・バージェスがモデル)
「炎のランナー」(1920年代、ブルームズベリー・グループなどケンブリッジの理想主義的雰囲気。これが30年代のソ連浸透の下地になる)