TOKYO FM「TOKYO SPEAKEASY」
平手友梨奈 × RADWIMPS野田洋次郎



【ドキュメントとしての欅坂46】

−RADWIMPSのメンバーが野田に『お前の期待に答えられない』と悩みを打ち明けたという話を聞いて

平手「『期待に答えられない』という感情が自分も凄く、今でもありますけど、秋元さんだったり作曲してくださった方に思ったりとか、そういう気持ちは凄く...わかります」

野田 「でも(欅坂46が)今までのアイドルさんと一番違ったのは、そういうもがいてる姿もドキュメントとしてみんなに響いてたんだろうね。ステージに立つ覚悟とか、できなかった悔しさとか、そんなのも作品の一部として受け取ってたイメージがありますけどね。その物語も含めてみんな好きだったんだと思います」

平手 「そこまで、計算というか...(笑)」

野田 「まあ計算は全くしてないでしょうけど(笑)。してたらバレるだろうし。特に平手さんみたいにゆるゆるにバレちゃうタイプは(笑)」

平手 「(笑)何か...隠せなかった部分はもちろんありますし」

野田 「でもファンの人達も知らないよりは知れた方が嬉しいだろうし。そこにいる姿や感情とかね」


【『プロ意識』と『偶像』について】

平手 「でもどうなんですかね...それでよくこの世界で使われるプロ意識というものがないとか...スゴく言われたりすることがあって...うん」

野田 「やっぱ、そういう声が耳に届いたりすることはあるんだね」

平手 「やっぱり...聞きたくなくても届いてきたりはしちゃったので、その時はスゴく悩んではいたんですけど...。でも途中から『プロ意識って何だろう』ってところから『人それぞれ違うんじゃないかな』とも思ったりもして...そこからそういうのはあまり気にしないようにとはしてきたんですけど...」

野田 「うん、『プロ意識』って言われると何か『すでにそこに存在する箱』のように言われることもあるけど。平手さんなりの責任の取り方が『自分がどう嘘なく正直にそこにいるか』っていうやり方なのかも知れないし、そういう意味ではそれぞれの形のプロ意識が確かにあるよね。たぶんその言ってくる人達というのは『アイドル』って言葉が『偶像』って意味もあるから、『あなたたちは偶像なんだから(偶像らしくしろ)』という意味で言ってるのかも知れないけど。そういう意味でも、本当に(欅坂46は)新しかったんだろうね」

平手 「でも欅坂46の時に自分でも『アイドル』って検索してみて、『偶像』って出てきたときは...」

野田 「ちょっとゾッとするよね(笑)」

平手 「(笑)ちょっとゾッとして鳥肌立って、『怖いな』って思って、そこから色々考えたりしました。いつまでも秋元さん頼りではいられないなって」