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【物語】欅坂46orけやき坂46の小説 ★5【エロも可】

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0001名無しって、書けない?(茸)
垢版 |
2018/11/08(木) 22:16:34.51ID:Amy8GQE7d
素人レベルからでも投稿できる小説スレです 
ただし投稿作品に対するすべての中傷は禁止です 

投稿者は多大な時間と労力をかけて 
作品を投稿していますのでご協力をよろしくお願いします 

この度小説スレと原案ありスレを統合しました 

以下は原案ありの簡単な説明です 

インスパイア、オマージュ、パロディ、パクリ、何でも結構です。 
その原案も小説、戯曲、映画、テレビドラマ、マンガ以外にも、ルポルタージュやテレビのドキュメンタリーとかでもかまいません。 
テーマだけでもOK、冒頭だけでもOKです。 
少しでもかすったから原案ありだと書いた当人が主張するのなら、そう見なしてあげましょう。
「『パクった』と言ってるけどさ、全然パクってなく、それはお前のオリジナルじゃん」という非難はやめましょう。 

あとは作家さん各々の良心に従い思うままに書いてください 

最後に、このスレの投稿される作品はすべてフィクションであり 
実在する人物や団体や建物等との関係は一切ありません 
VIPQ2_EXTDAT: checked:vvvv:1000:512:----: EXT was configured VIPQ2_EXTDAT: default:vvvvvv:1000:512:----: EXT was configured
0399千葉県だったりdion軍だったりする人(茸)
垢版 |
2019/01/03(木) 17:22:37.74ID:sALNBLy4d
>>395
日本史に再び興味が湧き出した・・・。
ちなみに普段東京都さんはどんな本を読まれているんですか?
0400東京都と呼ばれております(東京都)
垢版 |
2019/01/03(木) 18:42:16.41ID:4/oLnVYK0
>>399
好きな作家は吉村昭氏であります。
加えて、菊地寛氏、森鴎外氏の新字新仮名づかひのもの、等であります。
三島由紀夫氏の「文章読本」には大変世話になっております。
0401名無しって、書けない?(茸)
垢版 |
2019/01/03(木) 19:18:04.78ID:sALNBLy4d
>>400
そうですか。なんだか納得?しました。
ちなみに、吉村昭の作品では「少女架刑」が好きです。
三島由紀夫は「詩を書く少年」くらいしか読んだことがありませんが・・・どれも凄みのある小説を書く作家ばかりですね
0402名無しって、書けない?(茸)
垢版 |
2019/01/03(木) 19:19:10.14ID:sALNBLy4d
ちなみにこのスレの方々はどんな本を普段読んでるんですかね?
0403実は他人の本棚フェチの大阪府(大阪府)
垢版 |
2019/01/03(木) 19:52:27.34ID:YO5yWdqI0
>>400
おお!
文章読本を読んでる方が他にもいるなんてビックリです
御三家文章読本は、読んで文章が上手くなる訳じゃないけど、工場見学してるようで楽しいんですよね
ちなみに僕は谷崎派です

>>402
僕は海外文学を読むことが多いです
日本人では、藤沢周平なんかが好みです

それ系の本を見つかる範囲で並べてみました(もうちょっとあったはずなんだけど見つからん…)
ぜひ皆さんの本棚も見てみたいですね
https://imgur.com/a/LVOhi0c
0404千葉県だったりdion軍だったりする人、いまは茸(茸)
垢版 |
2019/01/03(木) 20:36:23.55ID:sALNBLy4d
>>403
やはり、海外文学ですか
藤沢周平というのは意外でした
蛇足ですが、文章読本といえば、丹羽文雄のやつが本棚の奥に眠りっぱなしです。あとは斎藤美奈子の文章読本さん江でどの文章読本を読もうか検討中です。
0405名無しって、書けない?(茸)
垢版 |
2019/01/03(木) 20:39:18.80ID:sALNBLy4d
ちなみに当の本人は山川方夫と筒井康隆、あとは横溝正史です。作家として挙げられるのはそれくらいであとは伝染病の歴史、だったり、原民喜だったり読む本はバラバラです。
0406今はたまに覗くだけの人(広西チワン族自治区)
垢版 |
2019/01/03(木) 21:06:15.88ID:IQVZF7ZtK
以前どこかで書いた覚えありますが、自分は基本的に読書しません
学生の一時期に筒井康隆・星新一あたりを読んでたことはありますが、あることから気を逸らすためだけに読んでたので、どれを読んだかもいまや定かではありません(笑)
ただ視力だけ悪くなりました(笑)

子供の頃の愛読書は分冊の大百科事典と地図帳でした(笑)
0407オダオシ ◆WtjE1ynjtQ (庭)
垢版 |
2019/01/03(木) 21:15:50.98ID:IeqEgvcDa
>>402
最近はベストセラーになるような本をたまに読むくらいですが、学生の頃は、川端康成派でした。「川のある下町の話」とか「伊豆の踊り子」なんかが大好きでした。
あとは日本のミステリーですね。
有栖川有栖は、寡作ですが好きです。
0408東京都と呼ばれております(東京都)
垢版 |
2019/01/03(木) 21:34:43.53ID:4/oLnVYK0
「青空文庫」には非常に感謝しております。
お陰で気が向いたら何時でも読めますので。
0409東京都と呼ばれております(東京都)
垢版 |
2019/01/03(木) 22:20:54.85ID:4/oLnVYK0
>>395
飛行場は連日銃爆撃に晒され航空機は全て破壊された。
 航空機を破壊し尽くすと、目標は飛行場設備に移り、手当たり次第全ての施設を破壊し、動いている物体には容赦なく掃射を加え、飛行場としての機能は完全に失われた。
 対空警報が発報されると、直ちに地下の掩蔽壕に退避した。
 航空機は失ったが、飛行場中隊麾下の警備小隊は菅井少佐の指揮の基、敵機に対して果敢に対空戦闘を展開していた。
 然し、保有弾数が少なく、効果的な弾幕が展開出来無くなると退避壕に身を隠した。
 
 菅井は連日の様に訪れる敵機の襲来に疲労が募り、日に日に窶れていった。
 新雪の様に白く平で、育ちの豊かさを象徴するようだった頬は土気色に堕ち窪み。烏の羽の様に深い艶のあった漆黒の髪は埃にまみれ。常に装いを崩さず、折り目正しく着こなされた青緑の制服は、埃と垢にまみれて惨さを増していた。
 そんな惨めさを現していても、菅井の頭脳は明晰さを失わずに作動し続けていたが、来襲が頻繁になるにつれ、菅井の左腕には注射痕が赤黒く目立つようになっていった。
0410東京都と呼ばれております(東京都)
垢版 |
2019/01/03(木) 22:25:21.12ID:4/oLnVYK0
>>409
弾が切れた。
 警備小隊長土生少尉は、窶れた菅井の手を取って退避壕めがけ早駆けした。
 退避壕まで寸での所で間に合わず身を伏せた。
 機銃弾がすすきの穂を舞い散らし、至近に着弾した。
 土生の伏せた視線の先に、緋色に熟れた烏瓜が映った。
 季節の営みは、機銃弾や爆撃の合間を縫って、砲弾が抉った大地にも容赦なく根を下ろして来ていた。
 敵機が去ると、土生は再び退避壕めがけて駆け出そうと立ち上がった。
 菅井に声をかけた。
 しかし菅井は伏せたまま動こうとしなかった。
 その場に置いて行く訳にもいかず、膝を地に着け、背中に手を回した。
 掌に、粘り着く湿り気と、不自然な手触りを感じた。
 菅井の顔面を観た。
 「菅井少佐!」
 口角から血液が垂れて唇は震えていた。
0411東京都と呼ばれております(東京都)
垢版 |
2019/01/03(木) 22:28:19.69ID:4/oLnVYK0
>>410
何をか言っているのか、口は動いているが言葉は不明瞭で聴き取れなかった。
 背後から敵弾を受けた菅井の胸郭は、石榴の様に爆ぜていた。止血剤を振りかけ救急包帯を巻いた。
 「衛生班前えっ!」
 然し、爆ぜた胸郭からは鮮血が溢れ、無情にも止まる気配はなかった。
 敵機が再び近づいた。
 敵機による掃射は止む事無く容赦なく行われ、衛生隊員の頭部が弾き飛ばされ霧状の血飛沫が舞い、土生に降りかかった。
 土生は菅井の肩を揺すり頬を打ち、意識の保全に努めた。
0412東京都と呼ばれております(東京都)
垢版 |
2019/01/03(木) 22:31:17.52ID:4/oLnVYK0
>>411
菅井は自身の意識を保とうと、眼を見開き土生を観た。
 背中が焼けるように熱かったが痛みは無かった。
 土生が言葉を聴き取ろうと耳を近づけて来た。
 然し言葉を吐こうにも口がパクパクと動くだけで音声にならず、それがもどかしかった。
 言葉を吐こうと力むと、大量に吐血した。
 自分の意思とは関係無く激しく痙攣する手足を制御して、土生の手を握り締めた。
 視野の外縁から、少しずつ暗くなり始めた。
 土生が肩を揺すり話しかけてくる。
 (土生ちゃん…)
 闇で視界が閉ざされると、身体が急に弛緩した。
 脱け殻になった自分の身体に衛生班が取り付き、土生が懸命に話し掛けていた。

 秋晴れの乾いた空に、雲が一つ浮かんでいた。
 苦痛は無くなっていた。
 菅井は自身の身体に忙しなく取り付く彼らの様子を、傍らで暫く眺めていた。
0413東京都と呼ばれております(東京都)
垢版 |
2019/01/03(木) 22:57:25.90ID:4/oLnVYK0
お読み頂いている皆様ありがとうございます
続きはまた。

先程まで、私の握手童貞を捧げた大家志津香さんのSRを観ておりました。
0414理佐ちゃんだから好きスレの人(庭)
垢版 |
2019/01/03(木) 23:01:02.62ID:qS/aGRHZa
>>402
やはり小説スレに集まる皆さんは文学読んでますね

俺は司馬遼太郎の峠と太閤記だけ最後まで読めました

一番好きなのはクリシュナムルティの自我の終焉って本で何回も読んでます
このインドのお爺ちゃんはパンク過ぎて読むたびに理解が進むどころか訳わかんなくなるんですけどねw


>>412
これはもしや!?
ゆっかーがあかねんの背後霊になってイタコのお嬢が開始という神展開・・・
0415理佐ちゃんだから好きスレの人(庭)
垢版 |
2019/01/03(木) 23:05:41.33ID:qS/aGRHZa
>>413
昔どこかのスレにAKB のしーちゃんと有村姉は最高傑作理佐ちゃんを生み出すために神様が作った試作品とかレスしたことがあります、、、

申し訳ありませんm(__)m
0416東京都と呼ばれております(東京都)
垢版 |
2019/01/03(木) 23:41:30.66ID:4/oLnVYK0
「イタコのお嬢」良いですね。
0417東京都と呼ばれております(東京都)
垢版 |
2019/01/04(金) 22:02:50.99ID:4Dgc+BqX0
>>412
「十一」

長岡徳之信は不動産業を営んでいる。
その筋で彼の事を知らぬ者はいない。
戦時下にあって、市場から物資が悉く消えて市井が生活に窮していても、長岡家は何の不自由も無く、贅沢三昧な生活が送れる位富んでいる。
 成金である。
そんな持て余す程の蓄財がある彼にも、深刻な悩みがある。
 それは一人息子の長岡徳夫に嫁の成り手が居ない事である。
 徳夫に今迄女の影が無かった訳ではない、然し性格なのか甲斐性なのか、なかなか上手く行かず今年四十になる。
0418東京都と呼ばれております(東京都)
垢版 |
2019/01/04(金) 22:04:55.75ID:4Dgc+BqX0
>>417
家業は全て徳夫に任せてある。お陰で徳之信は安心して隠居できる。
然しいざ隠居をしてみると後継ぎの事が気がかりで落ち着かない。
このまま自分と息子が死んでしまったら、親子二代で築いたこの財が国に没収され、誰か知らぬ者の所有物になってしまうのである。
それは吝嗇な彼にとって誠に解せない事なのであった。
息子の見合いの相手を探してみようと思った。待っていても四十の男の嫁になりたいなどと寄って来る物好きな女がいるとは思えない。
 そう言えば守屋の所に軍人になった良い歳の娘がいたはずだと思いだした。
 貧乏士族夫妻を食わせる事位どうという事はない。
 守屋の娘は一人娘で、親父に似て堅物で頑固な所があるらしいが大変な器量よしと聞く。
無理にでもくっつけてしまえば案外上手く行くかもしれない。兎に角話だけでも守屋庄二郎に持ち掛けてみようと思った。
0419東京都と呼ばれております(東京都)
垢版 |
2019/01/04(金) 22:12:56.84ID:4Dgc+BqX0
>>418
徳之信は守屋家を訪れた。
庄二郎、清子夫妻は軍需品の内職作業に勤しんでいた。
 「棚賃なら先日お届けに上がったが」
 「いえいえ。本日訪れましたのは棚賃とは違う話でございます」
 「金の相談なら家へ来られてもどうにもならない」
 「そうゆう相談では御座いません。庄二郎様に一つ相談が御座いまして参りました次第です。それと申しますのは我が不精の息子、徳夫の事でございます」
 徳之信は、茜と徳夫の縁談が纏まった折りには庄二郎清子二人の生活も面倒をみるつもりで、金銭的な不自由をさせるつもりはないと、話を持ち掛けた。 
 徳之信は商売人らしく平身低頭を装ってはいるものの、庄二郎の頬を札束で叩いて娘をよこせと言っているのと同じである。
然れども背に腹は変えられぬ。
 「暫し御猶予を。即答出来かねる」
 「どうか善き御返事を」
 徳之信は守屋家を辞した。

 庄二郎は清子と向き合った。
一人娘を危険な仕事に就かせて、その報酬を当てにするのは両親としてどうであろうか。もういい加減娘に人並みの、可能な限り淑やかに女の幸せを叶えて欲しいと思った。
 現在茜と交際を持っている広瀬はどうであろうか。茜にとってどんなに理想の相手であっても、戦死戦没の可能性が高い。そしてそれは航空機搭乗員である茜にとっても同じ状況である。
 歳は少々離れているが、茜の頑固さを年齢相応の落ち着きで上手く懐柔してくれて、案外上手く行くかもしれぬ。
 庄二郎と清子は、茜の説得を試みようと言うことになった。
0420東京都と呼ばれております(東京都)
垢版 |
2019/01/04(金) 22:16:47.46ID:4Dgc+BqX0
本日は此にて。
お読み頂いている皆様ありがとうございます。
気になる所を直しながらの投稿になっており、投稿が少し遅くなっております。
0421オダオシ ◆WtjE1ynjtQ (家)
垢版 |
2019/01/04(金) 22:54:48.22ID:GCQPNuFI0
>>420
これだけの大作ですから、じっくりと推敲してご投稿ください。
楽しみにしております。
0422オダオシ ◆WtjE1ynjtQ (家)
垢版 |
2019/01/04(金) 23:17:52.41ID:GCQPNuFI0
>>340

小池「あーちゃん!!元気そうじゃない♪」
原田「みーちゃん!!会いたかったよ♪」

このあと何人かのメンバーと再会の挨拶をした葵は、楽しそうに織田の部屋にやってきた。
織田「もうこんな時間だよ。家に帰らないと」
そのとき葵の携帯が鳴った。
原田「お母さん?、きょう寮に泊まってくね。オダナナがどうしてもってきかないの。わかった明日午前中には帰るよ」
織田「ちょっと葵!」
原田「ということでよろしくね♪」
まったくこのクソガキ・・・

葵が風呂に入ってる間に理佐から電話が掛かってきた。
理佐「ねえ葵を泊めるんでしょう・・まさかと思うけど葵にだけはエッチなことしないでよ!」
織田「あ、当たり前でしょ。まだ子供なんだし、そんな気にならないよ。それにしてもやっぱ葵のこと気になるんだね。ツンデレ?」

織田と葵は並んでベッドで寝る体勢に入っている。
織田「ねえ、葵は勉強の合間にTVとか見てるの?」
原田「うん、けやかけと欅の出る歌番組だけは欠かさず見てるよ。てちの体調は心配だけど、その分みんな頑張ってると思う」
織田「そうだね」
原田「ゆいぽんやもんちゃんが、しばらく欅坂の中心になるんじゃないかな」
織田「二人は歌もダンスもすごく上達してるし、けやかけでも前より積極的に頑張ってるからね」
原田「2期生も入ってくるし、欅もこれから層が厚くなるんじゃないかな」
0423オダオシ ◆WtjE1ynjtQ (家)
垢版 |
2019/01/04(金) 23:21:06.79ID:GCQPNuFI0
織田は驚いた。
休んでいても、というか離れているからこそ、外からグループの事しっかり考えてくれてるのか。
クソガキとかとんでもなかった。
可愛さと知性を兼ね備えた大人のアイドルとして、早く復帰して欲しい。

織田「葵もダンス上手なんだし、戻って来たらセンター争いだって十分可能なんだから、期待してるよ」
原田「私は復帰できたら、2期生と一緒に一からやり直すつもりで頑張るつもり」
織田「ずいぶん健気ね〜」
原田「いろんなメンバーのこと誉めてるけど、私から見ると、欅坂で一番の要はダニーだから」
織田「えっ、わたす?」
原田「ダニーのおかげでこのグループは皆仲いいし、楽屋での雰囲気もいい。もんちゃんなんか、ダニーがいてこそ頑張れるんだと思う」
織田「そ、そんなことないよ・・・」
原田「きょうは、ダニーを独り占めだ。ダニーの近くはいつも倍率高いから嬉しいよ♪」
そう言いながら葵は、強く抱きついてきた
織田はまずいと思いながらも、抱きしめてしまう。
今まで抱いたどんな抱き枕より抱き心地が良い・・・
0424オダオシ ◆WtjE1ynjtQ (家)
垢版 |
2019/01/04(金) 23:26:00.19ID:GCQPNuFI0
葵はほどなく、織田の胸でウトウトし始めた。
なんて可愛い寝顔なんだ・・・
だめだ、葵にだけはイヤらしいことしちゃいけない。
でも軽いキスくらいならいいかな・・・こんなに私に甘えてくれてるんだし。
葛藤に悶える織田だったがついに限界に達した。

目を瞑っている葵の唇に自分の唇が触れた瞬間・・・
葵の眼がパチっと開き、同時に
原田「えっ何!!・・・イヤーーーー!!」

あまりの反応に呆然とした織田を尻目に、
原田は部屋を飛び出して行ってしまった。
織田は呆然としていたが、ほどなく激しいノックの音が・・・
葵が戻って来たと思い、ドアを開けたら、とてつもなく怖い顔をした理佐と美愉が入ってきた。

織田「ちょ、二人ともどうしたのよ!」
理佐「あれほど言ったよね。葵には変な事しないって!」
織田「い、いや変な事って・・・葵は何て言ってたの?」
理佐「寝ている間に服を脱がされて、口では言えないような恥ずかしい事を何度もされた、みたいな事言ってたよ」
織田「それは葵が話盛ってるよ!あるいは理佐が盛ってるんじゃない?」
鈴本「ごまかさないで!私以外のメンバーといちゃいちゃしないって約束したはずよ!!!」
織田「約束って・・・」
理佐「こんな淫乱女、お仕置きしないとね!美愉」
美愉「賛成!協力しよう」

こうして織田は二人に、口では言えないような恥ずかしい事を、何度もされましたとさ。

0425名無しって、書けない?(庭)
垢版 |
2019/01/05(土) 00:34:07.51ID:iwkNPhmda
これは口では言えない恥ずかしいことの描写が必要ですねえ…?
0426東京都と呼ばれております(東京都)
垢版 |
2019/01/05(土) 02:17:02.38ID:/H+NIkCJ0
>>425
私も知りとう御座います。
0427秋の終わりの思い出(1)(dion軍)
垢版 |
2019/01/05(土) 03:10:24.64ID:X9ud0dt30
「虫の音・・・」
頬には柔らかな風が吹く。僕は柔らかく、暖かな感触を頭に受けつつ真上を見上げる。
そこでは姉が微かに笑んでいた。
思わず、目を逸らす。
秋口の夜、僕は居間と庭を挟んだ廊下で姉の膝枕に微睡んでいた。
「本気で寝ないでよ〜」
団扇の風を僕から己に向けて姉はおどけたように言った。
「寝ないよ」
「でもこの前此処で寝込んじゃって起きなかったじゃん」
「あれは疲れてたから」
姉は庭先をぼんやりと眺めていた。
夕食を終えて床に着くまでまだ時間があり、
その合間をとくに何かするでもなく、こうしてのんびり過ごす。
この一時が幸せだった。
姉はこの夏に買ったというブルーのノースリーブとホワイトのショートパンツを着て程よく身のしまった脚を廊下へ投げ出していた。
僕はその脚の丁度太腿の部分を枕にしていた。
「暑い・・・」
ポニーテールを持ち上げて項へ風をやる。
その仕草をする度姉のもうひとつの顔をのぞき込むような気が起こって恥ずかしかった。
「なんでクーラー壊れるかな」
「ほんでも買って何年よ」
「うーん30年とか・・・かな」
「むしろよくここまで動いたよ」
「それにしても暑い。いっそ髪ショートにしようかな」
「いいんじゃない」
「ほんと?」
姉は僕に顔を近づける。
「ほんと」
王蟲返しに答える。
0428名無しって、書けない?(dion軍)
垢版 |
2019/01/05(土) 03:11:20.80ID:X9ud0dt30
このスレの134に載っているものの続きです。
0429秋の終わりの思い出(2)(dion軍)
垢版 |
2019/01/05(土) 03:12:49.50ID:X9ud0dt30
「どうしよっかな」
姉はポニーテールを左右に軽く揺らす。
僕の思考もそれに合わせて揺れるようだった。
「そういえばもうそろそろ婆ちゃんの法事でしょ」
姉は口元を団扇で隠した。
眦がとろんとしているのを見るとどうやら眠くなってきたらしい。すると口元を隠したのは欠伸をしたのか。
「そうか〜、もうそんな時期か」
姉がそう言って墨で塗り潰したような夜の空を見上げる。
また2人は黙り込む。するとその沈黙を切り裂いて季節外れの風鈴が鳴る。
我が家の軒先にあった風鈴はもう外してしまっているのでどこか近所の家だと思うのだが、その近所の家でも風鈴が釣ってある様子はない。
ではどこから風鈴が聞こえるのだろう。
そんなことをまた黙って考え込む。
結局風鈴の正体は分からなかった。
0430秋の終わりの思い出(3)(dion軍)
垢版 |
2019/01/05(土) 03:14:23.57ID:X9ud0dt30
「お父さんが帰ってくるって」
朝の食卓で出し抜けに姉がそう告げた。
「いつ?」
「来週」
姉は髪を束ねてため息混じりに答える。
「ほんとにいっつも突然なんだから」
湯気を立てて白く輝く粒建ての白米に塗り箸を突き刺す。
「しかもいつのまにか再婚したんだって」
姉に手を引かれた椅子が叫び声をあげる。
「うほ?」
白米を口に含んで訊ねた僕はつい霊長類みたいな声を出す。
「ほんと。朝起きたら電話がかかってきたの」
カーテンが突然の風に舞い、踊る。
長閑なこの家に嵐が訪れようとしていた。
0431秋の終わりの思い出(4)(dion軍)
垢版 |
2019/01/05(土) 03:15:09.95ID:X9ud0dt30
「お父さんなんか居たっけ?」
けろっとした顔で彼女は言った。
「居るよ」
朝の件を話して喉がかわいた僕は蛇口を捻って冷水を求める。すると彼女も「あっ、わたしも」と横入りする。
つかの間の雑談が蛇行する彼女の話によって、出会した幸運を喜ぶように輝いた日盛りがもう、沈まんとしていた。
秋の夕日が放課後のグラウンドを染め上げた。
それが彼女の白い帆布のような頬に反射して一瞬、朱に染まる。僕はその光景に見蕩れた。
「なにか?」
彼女は何か言いたげな眼差しを向けた。
「いや。」
僕は足元の砂利を蹴った。
おろしたての白いスタンスミスが土気色に汚れた。
「ねぇ、わたしさ。」
帰ろうとしていた僕を、彼女の声が遮った。


「なに? 」
夕日に視界が遮られ彼女の顔が見えない。
「写真家になりたいの、夢。」
言葉が蛇行する彼女にしてはかなり珍しく、ストレートであった。
「なれるんじゃない?佐藤さんなら」
「佐藤さん・・・か。」
「どうかしたの?」
「いや、なんでもない。」
じゃあね、と言って彼女は駆け出していた。
何か溢れだしそうなものを抑えるように。
僕はその溢れだしそうなものが何か分からず、視界を覆わんばかりに刹那の輝きを放ち、燃える夕日を睨んでいた。
0432秋の終わりの思い出(5)(dion軍)
垢版 |
2019/01/05(土) 03:16:48.40ID:X9ud0dt30
「お父さんなんてまったく覚えてないや」
「あ、その醤油取って」
「まぁ、殆ど会ったことないから仕方ないか」
「醤油かけすぎじゃない?」
「じゃ、10年ぶりか」
「ねぇ、ご飯お代わり」
あのさぁ。姉が空の椀を手にした女主人へ呆れた眼差しを向けた。
「何杯目なの?というか家族かよ」
「いいじゃんもうそんなもんだし」
女主人は平然とした顔でそう言ってのけた。
「そういうとこデリカシーないよね。」
織田奈那ってさ。姉はそう付け加えて白米をよそう。
「っていいながらちゃんとくれるのがゆいぽんだよね〜さすが」
へらへらしながら椀を受け取る、女主人の腕は驚くほど白く細かった。
「それよりさお父さんって何してる人よ?」
女主人は姉に訊ねる。
「うーん、なんだろう?」
姉は箸を置いて腕を組む。
「ほんと、なんだろ・・・。」
しばらくおいてからまたそう呟く。
結局、父の話はそれっきりになった。
「そういえば君のこと好きだって子が居たよ。」
無言の食卓へ女主人がそんな話題を投げた。
「えっ?だれ?」
「さぁ・・・それは言えないなぁ。」
「あの子?あの例の、しーちゃん。」
「ゆいぽん、ちょっと。」
女主人は姉に耳打ちする。
「へぇーそーなんだぁ。」
悪戯な笑みを浮かべる女二人。
「誰よ。」
「さぁ。」
女主人はシラを切り通した。
0433秋の終わりの思い出(6)(dion軍)
垢版 |
2019/01/05(土) 03:17:54.94ID:X9ud0dt30
「なんで帰ってくるの?」
翌週の昼。夏が戻ったような陽気で、ようやく直ったクーラーのリモコンを握り、座敷で寝ていた僕はそんな声が響いて飛び起きた。
「なんだ?」
それは玄関から聞こえてくるようで、声の正体は姉だった。
「良いじゃない、そんな怒らなくても」
「わたしたちのこと棄てたくせになに、今更?」
「まぁ、まぁ、とりあえず上がらせてくれや」
板張りの廊下が重たく軋んだ。
「おお、久しぶりやな。」
開け放した襖に左腕をぶつけたスーツ姿の男が僕に話しかけた。
「久しぶり・・・」
口の中で言葉をごそごそ噛み砕いていると、
「父さんの顔、忘れたんか、まぁ、でもしょんないこっちゃ。」
薄笑いを浮かべて座卓を挟んで向かい合った。
その男は僕の父親だった。
髪は整髪料かなにかで纏められ仄かに橘が香っている。浅く焼けた肌に皺が、所々走って、スーツのポケットからは群青色のハンカチが覗いていた。白く皺のないシャツになった父は傍らにそのスーツを畳んで置いた。その刹那に衣擦れの音が青々しい藺草を駆けた。
0434秋の終わりの思い出(7)(dion軍)
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2019/01/05(土) 03:20:02.57ID:X9ud0dt30
「実はな再婚したんや」
父はだしぬけにそう告げると廊下で何やら立ち止まっている女を手招きした。
「お久しぶり。」
ゆっくりと座敷に入り、居間を見回した女は徐ろにそう言った。
その女は紛れもなく僕らを捨てた母だった。
僕は背後を振り返った。
奥の台所では何やら物音がする。
姉がお茶でも入れているのか。
「とりあえず詳しいことは由依が来てから話そか。」
父は奥の方を伺ってそれから言った。
座敷をあの梅雨どきのような重ったるい空気が覆っている。僕はリモコンを手繰って冷房の温度を下げた。

「で、何で帰ってきたの?というかなんでこの人も帰ってくるって言わなかったの?」
姉は母を指さして父を問い詰めた。
「まぁ、まぁ、そう怒らんでも。順を追って話すがな。」
母は座りの悪そうな顔で僕と姉を見た。
さっ、と雑に。
「お母さんがここ出ていったのはお前がー5歳の時やな。」
父は古い既成事実を確認するような眼差しを送った。僕は小さくうなづいた。
0435秋の終わりの思い出(8)(dion軍)
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2019/01/05(土) 03:21:47.25ID:X9ud0dt30
「そのときは丁度わたしも仕事が忙しくて、全然母さんに構わなんだ。それが今思えば良うなかったんや。母さんは昔の高校の同級生と駆け落ち同然に家を出た。そやろ?」
細眼で母を見た、父の姿は酷く冷徹だった。
誰かに似ている。とそのとき思った。
0436名無しって、書けない?(dion軍)
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2019/01/05(土) 03:22:48.94ID:X9ud0dt30
連投失礼致しました。
続きは明日にでも
0437オダオシ ◆WtjE1ynjtQ (家)
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2019/01/05(土) 10:21:36.57ID:2H99eG2H0
>>425>>426
描写したい気持ちはあるのですが、理佐と美愉というビジュアルペアを書くのは荷が重い(笑)
もう最近は作者の自分の意志を超えて、オダナナが暴走するので、手綱を抑えるのに必死ですwww

>>436
昭和の雰囲気が好きです。
この作品、長期連載希望です。
0438秋の終わりの思い出(9)(dion軍)
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2019/01/05(土) 13:11:13.82ID:X9ud0dt30
「そのあとは父さんも、大阪の辞令で丁度、
ここを出てしまった。
ほんとに2人には迷惑を駆けた。
・・・ほんで、いまはわたしも母さんも吉祥寺にあるマンションで暮らしている。
去年、大阪から東京に辞令が出たんや。
ほんで、その東京の支社の同僚と呑んでるときに母さんと出会した。
それが再婚のきっかけや。
母さんには無論、2人を育てなあかん、責任があるわけやし、突然出てそれっきりというのはまぁ、無責任や。
わたしも忙しいのを言い訳に家庭のことほおり出してしまったし、まぁ、両者痛み分けということで元通りや。
母さんはまぁ、あの時ストレスが爆発、して家を出たが、
あのあと、男とは別れて、ずっと一人で暮らしてたみたいや。んで。その飲み屋で働いてて、まぁ、そういうことや。
離婚、したは、したけど母さんからあとで送られた離婚届にサインして出しただけでなんも話し合ってなかった。そのときは内示も出てたし、なんも話し合いもせんかった。それも悪かった。」
姉は時折ため息を交えながら父の話を訊いていた。そして話の切れ目に琉球ガラスで出来た、グラスで麦茶を飲んだ。
0439秋の終わりの思い出(10)(dion軍)
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2019/01/05(土) 13:12:00.68ID:X9ud0dt30
「で、何が言いたいの?」
姉は父と母を眼差しで刺し貫いた。
「東京に引っ越さんか。」
「嫌だ。」
脊髄反射のように姉が答えた。
オレンジジュースを透明なグラスに注いだような濃い色から食べ頃を迎えた蜜柑の皮のような黄色、ついで紡ぎたてのシルクが身に纏う薄い白とのグラデーションを空に作っていた。
その間を烏の群れが横切る。
もう黄昏時だ。子供の家路を駆ける音がする。
「まぁ、それもそうやな。」
父は黒色の卓面に目をおとした。
「ゆっくりでいいから・・・考えて欲しいの。」
母は、途切れ途切れに声を上げた。
父は丁度、板尾創路の風体で、母はそう、薄霧のかかった宮沢りえのようであった。
どちらもあまり両親として現実味が無く、良心もないような顔だった。
東京の擦れた大人という感じがした。
もっともその間に生まれたのだから、いずれそうなるのだろうが。
「まぁ、今日とりあえず泊まるから。そこで考えてくれや。由依は高三やからどの道、進路のこと考えんといけん。どちらにせよ、大学へ行くんやろ、だからここいらで引っ越すんが丁度ええわ。」
それでも、父は僕の方を見た。
「それでも・・・まだ高二やから・・・、ここで高校出て来年東京の方へ行くのでもええし。どうしようなぁ。」
父は僕の顔と母の顔とを見比べたのち、自分の真後ろにある、仏壇を見た。
0440秋の終わりの思い出(11)(dion軍)
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2019/01/05(土) 13:14:31.40ID:X9ud0dt30
「勝手に決めないでよ。」
座卓が震えた。姉が立ち上がる。
「まだわたし大学行くって決めてないし、しかも東京へ行くってまだいってないじゃん。」
「大学はとりあえず行っとけ。こんな地元じゃなく、もっと、東京の。せめて関東や。何したいかはそこで決めればええ。所詮、所詮、こんなけったい田舎にいた所でたかが知れてる。」
田舎には不釣り合いな大音声が響いた。荒く息をする、父の眉間が震えた。
「ちょっと・・・」
母は立ち上がって空を睨みつける父の右脚を軽く叩いた。父は母の方を見下ろして、ああ。と返事をすると腰を下ろした。
「で、お前はどうしたい。」
「とりあえず此処で高校卒業する。大学は・・・まだ考えてる。」
「ずっと、ここで暮らせる訳やない。いづれ出ていかな行かん時が来る。」
「出ていかない・・・わたしはここに残る。」
姉はぼそっ、と呟いた。
「なんか言ったか?」
父は眼光鋭く姉を睨む。
「なんでも。」
中途半端に首を突っ込むくらいならいっそ、半永久的にほっといてくれ。と思った。
「どうするの、姉ちゃん。」
夜になると真昼に潜んでいた鈴虫が一斉に顔をだして、哭きたてる。亡くなった祖母の部屋に父と母を泊まらせ、僕らはいつもの通り、居間で寝ていた。
「・・・なんにも考えてない。」
ぽつり、と零した言葉は幾らかの疲労と困惑を滲ませていた。夜の黒に染まった畳にその2つは波紋を起こして行く。
ふとした間の、ため息が重なる。
秋の夜は確かに長いのだとそのとき感じた。
0441秋の終わりの思い出(12)(dion軍)
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2019/01/05(土) 13:15:22.83ID:X9ud0dt30
「とりあえず今後の件は今すぐには決められないから。今回は帰って。」
翌日の朝食はどこか薄ぼんやりとした霧がたちこめて、晴れなかった。
姉と父には透明で厚い間仕切りがあるようだった。件の父は諦念のような己を無理やり納得させるようななんとも言えない返事をした。
母は「居心地の悪い」という思いを全面に出し終始、翳っていた。
父はそんな母を特段、気にしていないようだった。
「じゃあ、もしかしたらまた来るかもしらん」
父は玄関戸を半開きのままそう告、母はその後ろで当たり障りのない話をした。
唐突に訪れた秋間の台風は、顬に不愉快な痛みを残して晴空の彼方を去ってゆく。
しかしその台風の後ろにはまた新たな台風の兆しが見えている。まだ、そのことに誰も気づかない。
0442秋の終わりの思い出(13)(dion軍)
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2019/01/05(土) 13:16:10.38ID:X9ud0dt30
放課後の教室というのはいつもと違う粧いで街を出歩く母親。のような違和感を覚える。さらにそのなかにいるとまるで自分がかけがえのない時を過ごす、あの失明するほど眩しい、青春小説の主人公になったように錯覚した。
僕はクリームのカーテンを引かれても尚、透けてこぼれる夕空を背に彼女と抱き合っていた。
「さと・・・」
彼女の名前を呼ぼうにも長い髪が口元にあって出来ない。
「しばらくこうさせて」
二、三歩後によろけて椅子が軋る。
その音がよりこの事実を生々しくさせていた。
甘い香水とシャンプーの香りが混ざって鼓動が早くなった。
僕は彼女の熱もつ背に手を回し、1時間前を頭に過ぎらした。

彼女と付き合っている。と噂が立ったのはいつのことだろう。もはや思い出せない程昔のことだ。しかし高校生にとっての昔など所詮二三ヶ月か半年かぐらいなものである。
噂は田舎特有の下衆の勘繰りが原因である。この町だけか知らないが、男女が不必要に親密だと付き合っている。と勘繰る類がいる。それは近所の年寄りだったり同級生だったり様々だが、大体は精神の浮ついた軽薄者である。
この付き合っている、いないは学校の話題ではほぼほぼ中心核だ。
0443秋の終わりの思い出(13)(dion軍)
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2019/01/05(土) 13:17:56.44ID:X9ud0dt30
今までは他人事だった自分がその渦中者に
なったとたん、隣の幼馴染があざやかな、
女性に変わるのだった。
そんな本人は、噂などまったく知らぬ存ぜぬという風を装っていた。
こんな狭い町では小学校も中学も人間関係に変わりはない。強いて言うなら高校でその関係に変化が、生じるがこの街には高校が二つしかなくそのどちらか1つを選ぶので結局は大して変わらないのだというオチがつく。
彼女、佐藤詩織とは小学校高学年からの仲だった。
きっかけは単にたったふたり、
あまり人の通らない、細道を通って此処へ通っていたからという理由だった。
なんの気無しの雑談が、巫山戯て背中を叩けるような関係になったが、
中学に入ると距離が不自然に離れる。
これは致し方のないことで、
その3年間あまりの空白を経て、また、この高校で再会した。
高校で会って以降は見違えるほど綺麗になった彼女に此方が戸惑って関係が離れたりしたが、いまはまたかつての、あの関係のままである。
そのまま進展の気配もないままだったが、つい一時間前、その気配めいたものが僕の辺りを取り巻いた。
0444秋の終わりの思い出(14)(dion軍)
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2019/01/05(土) 13:19:08.06ID:X9ud0dt30
「ねぇ、いい加減気づいてよ。」
「えっ?」
夕方5時のチャイムが鳴り響く。
読書を終え、カーテンを閉め帰ろうとした時、だった。
彼女の言葉が誰もいない教室に響いた。
「気づかなかった?今まで。」
彼女は追い討ちをかけるようにそう告げる。
「いや・・・何が?」
何も言えないのは彼女の言葉が理解出来ないからだ。言葉は通じるが話が通じない。
カーテンを閉めて、彼女の方を向く。
沈痛な面持ちといったら言い過ぎか。
ともかくそんな顔つきだった。
「ずっと気づいて欲しかったのに。噂があったときも、わたし、君から離れなかったじゃん。普通そんな噂あったら離れるでしょ?気づいてよ、好きだって。」
心の底に貯めておいた甘辛い言葉を目一杯装填したサブマシンガンの乱れ打ち。
彼女の口は閉じることがない。
「なにが佐藤さんよ。まったく知らない人みたいじゃん。10年近くも一緒にいて。小学校の英語の、ペアになったころから、ずっと・・・気づいて欲しくて、もどかしくて。最近も、こんなクソ田舎で噂になるのも構わずいつも一緒にいたのに。その理由考えたことない?」
「まったく考えたことない。」
「もう!」
茶色の髪が夕日に染まって揺れ、スカートの裾はそれを追いかけて踊る。
0445秋の終わりの思い出(15)(dion軍)
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2019/01/05(土) 13:20:01.11ID:X9ud0dt30
彼女は僕に近寄る。
「ずっと気づいて欲しくて待ってたけどもう我慢の限界、好き」
熱を帯びた彼女の体が僕を包む。
「わたしが言うつもりじゃなかったのに」
「いやでも」
「いまきみの答えは聴いてないから、聴きたくないから」
彼女は最後の弾丸をうち尽くしたようで黙り込んだ。
こうして今に至る。
「でも、わかってるよ、好きな人の好きな人くらい。」
長い沈黙が明けた。彼女は僕の薄い胸に身を預けて静かに語りだす。
「好きな人?」
「そう。お姉さんでしょ?」
彼女は瞳を涙で満たしていた。
「うん。」
「でも・・・」
僕の袖を掴んで頭を胸へ打ち付けた。
そして続けた。
「血の繋がったお姉さんへの、思いなんて実るの無理だよ」
返答を保留にした。これは彼女の一方的な通告みたいなものだった。こうして僕は一人で帰るという彼女に置いていかれ、半ば、呆然としたような気持ちで家にたどり着いた。
家について彼女の言葉を反芻し、振り子は速度を上げ、二箇所をひっきりなしに往来している。
0446秋の終わりの思い出(16)(dion軍)
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2019/01/05(土) 13:21:02.55ID:X9ud0dt30
「そりゃ、断然、詩織ちゃんでしょ。」
翌日の午後、女主人の元へ赴いた。
店先の白いベンチに今日は2人で座っている。
「というか姉ちゃんがその・・・好きなの」
「知ってるよ、さすがにわたしは。」
誇らしげな女主人の顔が憎かった。
「まぁでもゆいぽんはどうかな。」
腕組みをして続けざまに言った。
「まさか自分の弟がそんなことはって思ってるんじゃない。というか、そもそも君のことアウトオブ眼中よ。だって家族だもん。」
「そりゃ、そうだ。」
急に僕は冷水をかけれたような気になった。
「自分のそばにずっと居てくれてなおかつ好きなだなんてそんなひと二度と現れないよ。例えそれが東京に行ったとしても。」
女主人のヘラヘラとした顔が急に生真面目な顔に変わった。
「いま、好きじゃないならさ。これから好きになればいいじゃん。」
僕の顔を覗き込んで女主人は言った。
振り子はある一方を指し示している。
僕はベンチを立った。
一陣の秋風が真後で吹く。
0447秋の終わりの思い出(17)(dion軍)
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2019/01/05(土) 14:19:47.85ID:X9ud0dt30
川べりで彼女はカメラを構えていた。
話しかけようとしたら
「ちょっといま話しかけないで」
と言われた。
彼女のレンズが捉えるのは雲一つない
秋晴れの青。
僕は彼女が撮り終わるのを後ろでしばらく見ていた。
それが終わったのは10分後。
「で、どうなったの?」
彼女はカメラを首に下げたまま訊いた。
「よろしくお願いします」
「へっ、いまなんて言った?」
「だからよろしくお願いしますって」
「いいの?私で?」
己を指さして彼女は声を張る。
0448秋の終わりの思い出(18)(dion軍)
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2019/01/05(土) 14:27:44.86ID:X9ud0dt30
「お姉さんじゃなくて良かったの?」
「姉ちゃんは家族だし。しかも向こうは僕のことなんとも思ってないよ。それに自分のことを好きな人と一緒にいた方がいいからさ。」
「ふーん、そっか。」
草の上に寝転がると刺々しい感触が
皮膚を貫く。
「じゃ、わたしのことは好きじゃないんだ」
「いやそういうわけじゃ」
「いいの、別に。お姉さんにはもう降参。これからわたしが好きにさせるから」
僕が驚いて彼女の方を見ると、
「うそうそ、冗談。」
とヘラヘラ笑った。
「冗談か。」
僕もつられて笑う。
その時、突然柔らかい感触が唇に触れて、去った。
「どう?好きになった?」
彼女は声を落として、慎重に僕の顔を窺う。
僕は返事の代わりに彼女へキスをした。
「ちょっと、びっくりするじゃん。」
「それはこっちの台詞だ。」
「そっか、」
彼女がまたヘラヘラ笑う。
0449秋の終わりの思い出(19)(茸)
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2019/01/05(土) 14:29:45.92ID:gRznkofDd
「次は先にキスしてよね。」
右の掌を握って彼女は言った。
「わかってるよ」
「どうかな〜いがいとチキンだからな〜」
彼女は小馬鹿にしたようにニヤニヤする。
今度は僕が唇を重ねた。
ぎょっとした目で僕を見て、
「いまじゃないし。」
と呟いて、顔を逸らした。
しかしまた顔を見合わせて、
「よろしくね。これから、出来ればずっと。」
と言った。
僕は頷きながらまた彼女の手を握った。
こんどは強く。
0450東京都と呼ばれております(東京都)
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2019/01/05(土) 17:08:12.55ID:LrYttvw90
>>449

羨ましい。

文章が頭の中に自然に流れて入ってくる。情景もまた然り。
止まるのは私が読めない漢字の所だけで。
簡単に見えるけど、いやいやどうしてなかなか実際書いて見るとそうはいかない。

結構推敲なさるんですか?
0451名無しって、書けない?(dion軍)
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2019/01/05(土) 17:31:00.39ID:X9ud0dt30
>>450
筒井康隆の『 創作の極意と掟』にある、「なるべく、同じ語尾を続けて使用しない」と、三島由紀夫の知り合いが書いたエッセイで紹介されていた、三島からきた葉書のひとつに
「1行で書いてあることはなるべく32文字で書いて伝わるようにする。10行で書いてあることは1行でつたえる」みたいな箇所があり、それらを念頭に置きながら、考えた文章を頭の中で反芻しつつ、文字にします。
そしてそこからさらにその文章を読み返して二、三回引っかかるところを直してゆくという、感じです。
推敲は結局のところ、多くて三回くらいでしょうか。文字にするまでが長いので。
0452名無しって、書けない?(dion軍)
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2019/01/05(土) 17:32:38.64ID:X9ud0dt30
>>451
情景は自分が目にしたり、感じたりしたことがすべてです。細かい、日常の情景はやはり、
想像よりも経験の方が強いかなと。
0453名無しって、書けない?(dion軍)
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2019/01/05(土) 17:34:57.55ID:X9ud0dt30
>>452
ひらがなを漢字にしてしまうのは登場人物が漢字欅だから。というのは冗談で単に椎名林檎の影響です。そこだけは読みやすさより漢字の形、フォルムを優先してしまいます。
0454理佐ちゃんだから好きスレの人(庭)
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2019/01/05(土) 17:55:26.74ID:x8mdQqw6a
>>449
一気に読んでしまいました

これは千葉県さんの代表作になりうる名作ですな
0455オダオシ ◆WtjE1ynjtQ (家)
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2019/01/05(土) 18:02:23.21ID:2H99eG2H0
dionさんお疲れ様です。
シリーズが完ではないですよね。
また冬が終わる頃に続きがありますよね?
0456東京都と呼ばれております(東京都)
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2019/01/05(土) 18:10:44.28ID:LrYttvw90
dion様
ありがとうございます。
参考にさせて頂きます。
0457名無しって、書けない?(dion軍)
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2019/01/05(土) 19:58:45.02ID:X9ud0dt30
それはそうと米の谷のナナミンって面白そうですね。別のネタスレで見たのですが
0458名無しって、書けない?(dion軍)
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2019/01/05(土) 20:01:41.71ID:X9ud0dt30
>>454
過大評価、ありがとうございます
>>455
これで全て出し尽くしてしまったような気もしますが確かに、季節が変わればなにか思いつくかもしれません。とりあえずこのシリーズはかなりロウペースで更新します。
0459東京都と呼ばれております(東京都)
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2019/01/05(土) 21:16:50.02ID:LrYttvw90
>>419
守屋は除隊した後、間もなくして結婚した。
守屋の夫となったのは、不動産業を営み、多額の資産と不動産を有する成金、長岡徳之信の長男長岡徳夫である。
兄弟はおらず一人息子である。
 
守屋は広瀬の事を忘れようと努めた。
注ぐべき相手を失ってしまった守屋の恵愛は、慈しみが空回りして、広瀬の居なくなった心の隙間を虚しく吹き抜け、彼の事を思い出してしまう度に凍みる様に傷んだ。
 その痛みは守屋自身の思っていた以上に辛いものだった。
 長岡徳夫という四十になる歳の離れた男との結婚を承諾したのは、両親の生活の保証と、主婦として義務的に身体を動かす事で、過去の出来事から気持ちを逸らして心の平衡を保ち、此から先の人生を慎がなく送って行きたいという気持ちからであった。
0460東京都と呼ばれております(東京都)
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2019/01/05(土) 21:18:53.71ID:LrYttvw90
>>459
長岡徳夫と守屋は、徳夫の実家付近に新たな屋敷を構え生活を始めた。
 坐臥行歩の定まった、極めて大人しく淡白な男であった。
寝床に入っても守屋の身体には余り興味を示さず、義務的に済ませた後、自分の寝床に戻っていった。

 刺激的ではないが経済的に不自由すること無く、日々の家事に追われる生活が半年程続いた。
 鋭く胸を掻き毟った広瀬の面影も、時に流され角が丸くなって、痛みを伴わずに心の中に善き思い出として保持する事が出来るようになっていた。
 空を仰ぎ、蒼空に霞む雲を見上げながら大きく息を吸いんだ。
 冷たい風が春の残り香の様に吹き掛け、艶のある栗色の髪を揺らした。
 こんな生活も悪くないと思い始めていた。
0461東京都と呼ばれております(東京都)
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2019/01/05(土) 21:38:34.22ID:LrYttvw90
>>460
二人の生活が軌道に乗りかけたと思われたそんな折りに。
味付けが口に合わぬと、徳夫は実家で夕食を済ませてから帰宅する事が多くなっていた。
 守屋が夕食を用意して帰りを待っていてもそれは無駄になり、用意した食事は廃棄された。
 自分の真心をどぶに棄てているような虚しさが心を痛めた。
 徳夫は事ある毎に実母と連絡を取り、家の営みについて相談を交わした。
 守屋との話し合いは形式であり、ほぼ全て徳夫の実父実母の意向が優先され、守屋にはそれが下達されるのみであった。
 守屋の行いが実母の意向にそぐわないと徳夫の実母に呼び出され、人格を損ねる様な底意地の悪い、一度聴いたら何時までも耳に張り付いて剥がれない辛辣で耳障りな嫌味を長時間に渡って聴かされた。
 守屋も両親に相談したが、経済的に多額の援助をもらっている以上、口を出すことは出来なかった。
0462東京都と呼ばれております(東京都)
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2019/01/05(土) 21:39:30.62ID:LrYttvw90
>>461
庄二郎と清子はこの結婚に後悔をし始めていた。
 古くは政権主派の崇仏派に抗し討たれ。先代は維新の折りに心ならずも賊軍の汚名を着せられ、城下に入る峠の一本道で弾雨と白刃に身を晒し。屍を踏み越える激闘の末恩謝を給り、家督の断絶を免れ士族の末裔として守屋の家を守ってきたのである。
 庄二郎は、屍を乗り越え命をかけて守ってきた先代まで誇りを踏みにじられるばかりで無く、美しい一人娘を札束で頬を張られて売ってしまった自分の不甲斐なさに、唇を噛み拳を握り悔しさを露にした。
0463東京都と呼ばれております(東京都)
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2019/01/05(土) 21:48:09.56ID:LrYttvw90
>>462
梅雨が明けると、葉に僅かな黄色味を残していた木々草々は、日に日に暑さを増して行く陽光と相まって、梅雨の水分を豊富に吸い上げ、深碧の度合いを増していった。
 
 徳夫の守屋に対する態度が変わり始めた。
 自分が如何なる状況にあっても、必ず両親とその資産に守られる存在であると確信した徳夫は、食事の味付けが気に食わぬと箸を投げ、頬を打った事を皮切りに、淡白な仮面に隠されていた粗暴な一面を覗かせ始めた。
 守屋は、いわれの無い暴力に怒りを露にし、打ち下ろされる暴力に対して鳩尾を蹴り挙げ抗議した。
 徳夫は意外な反撃に腹を押さえ実家に逃げ、その日は家に戻らなかった。
 しかしその翌日から、徳夫の暴力は更にその度合いを増していった。
 徳夫の実母はその暴力を躾とみなし、必要とあらば行使するよう徳夫に奨励した。
遠慮や容赦といった加減が失われて、卑劣な腕力を誇示するように守屋の身体に青い打撲痕が刻々と刻まれていった。
 最初のうちこそ負けん気の強さから、徳夫を実力で実家に追い返していたが、圧倒的な男の腕力でねじ伏せられると、華奢な守屋には抵抗する術がなかった。
0464東京都と呼ばれております(東京都)
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2019/01/05(土) 21:54:20.31ID:LrYttvw90
>>463
徳夫の怒声と守屋の悲鳴が家内に響き、守屋は疲弊していった。
 遂に耐えきれなくなった守屋は、着の身着のまま屋敷を飛び出し両親の基へ逃げた。
 守屋の身体に刻まれた生傷を目にした庄二郎と清子は、怒りを露にし、即刻離縁することを決めた。
 しかし翌日早朝。長岡徳之信が自動車で乗り付け、泣いて抵抗する守屋を自動車に押し込め連れ去っしまった。
 徳夫の元へ連れ戻された守屋に対して、再び容赦のない暴力が振るわれた。
 軽量な守屋は弾き飛ばされると柱に顔面を打ち付け意識が遠退いた。
 徳夫は守屋に馬乗りになると数発顔面を打った後、守屋を犯し始めた。
 守屋は徳夫を鋭く睨み付け抵抗したが、それが還って徳夫の嗜虐心を煽った。
0465東京都と呼ばれております(東京都)
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2019/01/05(土) 21:57:48.30ID:LrYttvw90
ごめんなさい途中なんですが。。。
dionさんの清々しさの後で、何か皆さん不快でしたらほんとにすいません。
0466名無しって、書けない?(dion軍)
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2019/01/05(土) 23:19:47.40ID:X9ud0dt30
バトルロワイヤルぽいものを書いているのですが、やっぱりただのバトルロワイヤルじゃ面白くないから書き直したら深みに嵌って長くなりそう。
0467名無しって、書けない?(dion軍)
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2019/01/05(土) 23:20:21.66ID:X9ud0dt30
>>465
続きが気になります。
耽美的ですね。どこか。
0468理佐ちゃんだから好きスレの人(庭)
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2019/01/06(日) 00:16:41.27ID:SUpnXvRva
>>464
だんだん東京都さんテーストが濃くなってきた!
0469理佐ちゃんだから好きスレの人(庭)
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2019/01/06(日) 00:17:34.31ID:SUpnXvRva
>>466
千葉県さんの創作欲羨ましいっす
0470So cold 001(dion軍)
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2019/01/06(日) 01:01:28.21ID:IosW5r7N0
地下道に反響する靴音。
水滴の垂れる音がそれを追いかける。
渡邉理佐はその音がする方向へ拳銃を向ける。
「平手?」
闇夜に蠢動する体を凝視する。
「あなたこそ誰?」
平手の声だと解った刹那、白い息が漏れた。
「わたし、理佐。」
「ああ、理佐か。」
iphoneの灯が微かに周辺を照らす。
「ずっと探してた。」
平手は地下道の奥にある空洞へ潜伏していた。
「理佐〜」
幼子のような邪気のない笑顔で理佐に近づく平手。理佐は後ろ手で弾倉に弾を込めた。
「油断すると思った?」
急に平手は声を低くして理佐の頚へ何かを押し付けた。瞑眩するiphoneから、その何ががナイフであることが解った。
「弾を込めるならもっと上手くやんなきゃ」
熱い感触がひとたび、頚を走った。
平手の顔が徐々に歪んでゆく。


鈴本が織田に駆け寄ったのは他でもない。
淡い幻想を抱いた為だ。
織田なら私を・・・。
しかし叢から覗き見をした織田の姿に鈴本は恟然とした。
織田は日本刀から滴る血を己の服の袖で拭っていた。
そしてその後で鈴本とは真逆の叢へ刀を
突き付けた。
「誰・・・?」
叢が揺れ、闇の中から何かが飛び出し、
空を切って爆ぜる音がした。
0471So cold 002(dion軍)
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2019/01/06(日) 01:02:56.55ID:IosW5r7N0
「ねぇ、おかしいよ」
ねるの言葉に真向かいにいる菅井と守屋は何やら考え込むように黙り込んだ。
「私もなんか変だと思ったの。」
沈黙を破ったのは守屋だった。
「まるで・・・夢が繋がってるみたい。」
詰まった守屋の言葉を引き取って菅井は続けた。
「発端は平手だった。」
菅井は瞼を閉じて首を振る。

五日前。
「変な夢見てさ。」
平手は菅井に語る。控え室は常に騒がしい。
小池は相変わらず何かを零して土生にティッシュを強請り、齋藤は佐藤と爆笑している。
「夢?」
菅井は首を傾げる。
「すごい、なんていうか、うーん。リアルで」
「リアル?」
「うん。」
あのね。と言ってから少し躊躇った。
「教えて。」
菅井は微笑む。
平手はそれに安堵して話し始める。
0472名無しって、書けない?(dion軍)
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2019/01/06(日) 01:03:36.57ID:IosW5r7N0
>>469
とりあえずバトルロワイヤルの初めのところだけ投稿してみました
0473東京都と呼ばれております(東京都)
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2019/01/06(日) 05:15:39.30ID:VWZfrPJT0
>>464
「茜。お友達の菅井家のお嬢ちゃん、機銃でぶち抜かれて死んだよ。
 血吐きながら息も出来ずに、のたうち回って死んだって。
 余程苦しかったんだろう、胸掻き毟って爪が全部剥がれていたらしい。
 茜は運が良いね。
 こうして毎日、食うに困らず何不自由無く活きていられるんだから」
 
 守屋は、抵抗する気力を完全に失なった。
 茫然自失して、無感情に弛緩している彼女を、徳夫は犯し続けた。
 
 守屋の身体を弄んだ徳夫は、身体を離した。
 最近始めた紙巻き煙草を、慣れない手つきで呑みながら、むせて咳き込む徳夫の背中を、犯された事に対しての憤りや憎悪とか、そういった感情の一切を欠落させ、瞬きも忘れて只眺めていた。
 ヒグラシの声が茜色の薄暮の空に響いた。
 乾いた涙の跡が、青紫に腫れた目尻の痣を伝って頬に流れていた。
0474東京都と呼ばれております(東京都)
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2019/01/06(日) 05:47:23.99ID:VWZfrPJT0
>>473
「疲れた時は無理せず使って、すこしなら大丈夫だから。」
 そんな物に頼りたくないと、断って受け取ろうとしない守屋に 。
 「我慢し過ぎて死んでしまったら元も子もないじやない。頑固はだめよ」
 頑に受け取ろうとしない守屋の掌に、菅井は薬と注射器をそっと握らせた。
 
 半ば強引に手渡してくれた薬液を掌に握り、蒸した夕暮れの雑木林の奥へ奥へと、足を引き摺ながら進んでいった。
 目の上の痣が視界を塞いでいて時々躓いた。
 藪蚊がまとわり付いた。
 一本の樹に身を寄せ座り込むと、左腕に注射器で薬液を注射した。
 然し暫く経ってみても、薬の作用は現れることは無く茜は拍子抜けした。
 量が足りないのであろうか。
 然し適量を越えての使用はためらわれたので、隣で鼻唄を口ずさんでいる友香に聴いてみた。
 「足りないんじゃあないのかしら?」
 「そうかしら?一度に沢山使うのは怖いわ」
 「中途半端が一番いけないわ」
 「そんなものかしら」
 茜は同量の薬液を再び左腕に打った。
 肩に、馴染みのある重さと温もりを感じた。
 武夫は背後から茜の肩を抱くと、耳元で「愛している」と呟いた。
 茜は耳を赤くして羞恥と艶を込めた視線で武夫の眼を観た。
0475東京都と呼ばれております(東京都)
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2019/01/06(日) 05:59:23.05ID:VWZfrPJT0
>>474
武夫と茜の艶を目の当たりにした友香は、茜と武夫の間を強引に割って、武夫に身体を寄せた。
 「茜。わたくしと武夫さんはアブノーマルなの、普通じやあないのよ。知ってるでしょ、この甘い鞭の疼きが貴女にわかるかしら?羨ましくて?」
 茜は、男を誘う仕草の中にも崩れることが無い品格がそなわっている友香に対して、強い嫉妬を覚えた。
 武夫は茜のものである。
 武夫から強引に引き剥がされた友香は、そのまま茜に抱きついて、彼女の唇に自らのそれを重ねた。
 唾液と薔薇のエッセンスが生々しく混じった友香の吐息は、茜の鼻腔を貫き脳髄を刺激して艶かしさが極まった。
0476東京都と呼ばれております(東京都)
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2019/01/06(日) 06:01:40.45ID:VWZfrPJT0
>>475
華奢な腕が、茜の締まった腰に周って、豊かに張った臀部を指先で優しく愛撫した。
 茜も負けじと、優香の小振りな乳房を乱暴に乱した。
 吐息と唾液が複雑に混じり合うと、二人は理性をかなぐり捨てて、傍らで二人の愛撫をじっと眺めている武夫に、摂理にもとった痴態を見せつけた。
0477東京都と呼ばれております(東京都)
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2019/01/06(日) 06:06:33.94ID:VWZfrPJT0
お読み頂いている皆様ありがとうございます
続きはまた後程。
ねんちゃんごめんねぇー!
アルバムの握手会で、20秒間無言で事故った良き思い出。
0478東京都と呼ばれております(東京都)
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2019/01/06(日) 22:05:11.01ID:rv1Ov8iT0
>>476
目が覚めた。
 茜は夢をみていた。
 日の暮れた薄暗い雑木の中で佇んでいた。
 時折蝉が、寝言の様に短く鳴いた。
 しつこく群がっていた藪蚊は寄り付いてこなくなった。
 身体中に負っていた痣は跡形もなく消えて、元の白い美しさを取り戻していた。
 茜は足元を見た。
 藪蚊が群がり、身体中に痛々しい痣が刻まれた、かつての自分の身体があった。
 半分開いた前歯の隙間からは野鼠の長い尾が覗き、萎んで乾いた眼球には蝿が数匹とまっていた。
 そんな変わり果てたかつての自分を認めても、惨めな感情等は微塵も沸いては来ずに、むしろ軛から解き放たれた解放感に満ちていた。
 
 遠く犬の鳴き声が、湿った空気を伝って聞こえてきた。
輪郭が滲んだ月が梢を照らし、梢を漏れた月光が、かつて彼女であった遺骸に射した。
 夢を思い出した。
芳しい香りと生暖かい感触が、唇に残っているような気がした。
 あの生々しくて不埒な行為を思い還すと。最早稼働しているはずの無い心の音が、俄に高まり熱くなるのを覚えずにいられなかった。
0479名無しって、書けない?(庭)
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2019/01/07(月) 07:51:56.99ID:0mrfZvq4a
わけわからんストーリーだな。
0480東京都と呼ばれております(茸)
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2019/01/07(月) 11:41:52.45ID:LNZtGG4Cd
>>479
お読み頂きありがとう御座います
たまに自分でも確認しないとわからなくなります。
0481名無しって、書けない?(広西チワン族自治区)
垢版 |
2019/01/07(月) 12:15:22.05ID:3LJV6uryK
文学的に優れた作品が続いているのでここらで敢えて登場して間口を広げる作戦
・・・・
【SEIFUKU・1】

「なーこちゃん何してるの?」
「音楽聴いてるんだよ」
「珍しいね」
「そう?」
「いつもは絵を描いてるから」
「そう言えばそうか」
「何聴いてるの?不協和音とか?」
「いや、そういうのだと気持ちが暗くなっちゃうからさ、もっと明るいやつ」
「ふ〜ん」
「ぺーちゃんも音楽聴くイメージないよね」
「眠くなっちゃうから」
「眠くならないのってどんなとき?」
「…」
「いつも眠いんかい」
「(笑)」
「じゃあ寝ちゃいけないとき大変じゃない?」
「うん」
「どうするの?そういうときは」
「目薬さす」
「あれは実はそういうやつなのか」
「(笑)」
0482名無しって、書けない?(広西チワン族自治区)
垢版 |
2019/01/07(月) 12:17:25.08ID:3LJV6uryK
【SEIFUKU・2】

「ところでこの暇はいつまで続くんだろ」
「わかんないね」
「司令塔が倒れて休養するたびに作戦が止まるのは何とかしてほしい」
「でも…本来は司令塔ってちゃぷてんじゃないの?」
「ゆっかーはただのスポークスマンだから」
「体力はありそうだね」
「スポーツマンじゃないよ(笑)、広報係ってこと」
「広報係って何?」
「マスコミとかに無難なコメントをする係」
「なーこちゃんは無理そう(笑)」
「ぺーちゃんも別の意味で無理(笑)」
「(笑)」
「とにかく、またてち司令が休養に入っちゃったから、私たちはこんなところでひたすら待機する羽目に」
「どこなんだろうね、ここは」
「太陽系、って自称してる地域だとは聞いてるけどね」
「目の前の青い星さ、なかなかきれいだよね」
「まあ星自体はきれいに見えるけど、ほら、回りにゴミがいっぱい浮遊してて」
「ゴミぐらいよくない?どこにもあるし」
「また尾関に怒られるよ」
「(笑)」
「こういうゴミが宇宙船に当たると思わぬ事故につながるんだよ」
「じゃあ防御用にわざと撒いたのかな」
「いや、文明も技術もさほど進んでないのに高望みだけして適当にロケット打ち上げて失敗したんでしょ」
「それがこんなに?」
0483名無しって、書けない?(広西チワン族自治区)
垢版 |
2019/01/07(月) 12:19:38.64ID:3LJV6uryK
【SEIFUKU・3】

「こういう了見の奴らだからそのうちに本当のゴミまで宇宙に捨てろとか言い出すよ」
「ひどい…」
「なんか腹が立ってきた(怒)宇宙環境を何だと思ってるんだ」
「半分妄想ってことは…?」
「でもこのゴミの量ハンパないじゃん」
「確かに」
「そのうちにゴミ屋敷ならぬゴミ宇宙になっちゃうよ」
「そんなに言うなら、なーこちゃんが何かできることあるの?」
「おっしゃ、Let's 世界征服だ」
「…どうしたの?(笑)」
「いま聴いてた曲の歌詞だよ。この星を征服しちゃおうと思って」
「征服…?どうするの?」
「とりあえず知的生命体ってやつを駆除しちゃえばいいんじゃない?」
「まあ確かに宇宙にゴミ捨てする存在は居なくなるね。でも…どうやって?」
「ちょっと調べたらやっぱりタンパク質が主成分の奴らだからさ、焼き払うのが一番確実」
「大変じゃないの?」
「この欅坂ミサイルを一発打ち込めば、この大きさの星なら全体が6000度〜10000度で1ヶ月くらい燃え続けるから大丈夫でしょ」
「そんなに燃やせるの」
「欅坂は『せいふく』に関わるとよく炎上するんだよ」
「誰がうまいこと言えと…それで、いつやるの?」
「今でしょ」
0484名無しって、書けない?(広西チワン族自治区)
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2019/01/07(月) 12:24:08.49ID:3LJV6uryK
【SEIFUKU・4】

「え?急すぎない?」
「世界征服と梅干しはきしゅう(奇襲・紀州)に限るんだよ」
「またダジャレなのね」
「なんかよく映画である『我々は宇宙人だ』みたいなやつとかわざわざ大編隊の宇宙船でやってくるとかは、時代遅れだしご都合主義なんだよ」
「何でご都合主義?」
「あれは『私たちの星を征服しに来るならこれだけ真面目にやってほしい』『それはこんなに大げさで大変なことなんだ』という勝手な思い込みと希望でしょ?
実際には軽いノリで片手間でちゅどーんで全部おしまいなのに」フフッ
「なーこちゃんちょっと怖い」
「だから善は急げで」
「善、なのか…ていうか、勝手にミサイル使って怒られないかな」
「そこはうまくやるよ」
「どうするの?」
「ここの星の奴らに気づかれて攻撃されて正当防衛でって報告するよ。相手は全滅だから死人に口無し」
「ビデオ公開しろって言われたらどうするの」
「ぺーちゃんニュース見過ぎ(笑)」
「それにさ、突然じゃなくて予行練習も必要じゃない?初めての星だし狙いが外れたらそれこそ大変」
「そうか、確実に全滅してくれないと困るからね」
「試しに何か適当なものを打ち込んで経路を分析してみようよ」
「うん、そうしよう」
0485名無しって、書けない?(広西チワン族自治区)
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2019/01/07(月) 12:29:24.10ID:3LJV6uryK
【SEIFUKU・5(終)】

『ここでニュースです。
1月3日早朝、西日本を中心に火の玉のようなものの目撃情報が多数寄せられ、専門家はいわゆる火球ではないかとの見方を示しています。』
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190103/k10011766421000.html

―了―

※構想のヒントとなったのはきゃりーぱみゅぱみゅの名曲中の名曲『インベーダーインベーダー』です
0486千葉県だったりdion軍だったりする人、いまは茸(茸)
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2019/01/07(月) 17:15:49.73ID:zws1dcgjd
>>485
タイムリーな話題を織り込んだギャグセンスの高い作品ですね。なーこの時折見せるサイコパス振りが堪らない。
0487理佐ちゃんだから好きスレの人(庭)
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2019/01/07(月) 18:28:06.45ID:LDrooEoWa
>>478
ついにあかねんも死んでしまった・・・

>>485
しばらくぶりの長編乙ですm(__)m
0488名無しって、書けない?(広西チワン族自治区)
垢版 |
2019/01/07(月) 19:56:37.30ID:3LJV6uryK
>>486
>>487
ありがとうございます
ついついいつものクセで余計なもの混ぜるので長くなりがちですね(笑)

因みになーこちゃんのセリフの大部分は私自身の考え方の反映なので
私がヤバいってことですね(フフッ)
0489東京都と呼ばれております(東京都)
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2019/01/07(月) 22:07:33.37ID:0SWYLqMf0
>>485
面白いです!

「マスコミにとかに無難にコメントする係」
とかwww
0490東京都と呼ばれております(東京都)
垢版 |
2019/01/07(月) 22:35:25.09ID:0SWYLqMf0
>>487
理佐ちゃんさんいつも読んでくれてありがとうございます。
何かどいつもこいつも殺してばっかで申し訳ない。。。
でもねんちゃん好きなんですよ。
許して下さい。
0491名無しって、書けない?(dion軍)
垢版 |
2019/01/07(月) 22:40:50.76ID:X9EkStXK0
悪魔の辞典という本を読んでからふと思い立ちちまちま作っていた言わば欅坂46バージョンの悪魔の辞典を箸休めがてら投稿。


【 守屋茜】
極めて血気盛んな闘魂少女の代名詞。

【 菅井友香】
お嬢様でポンコツだが、やるときはやるという坂道グループのキャプテンシーを見事に受け継いだ欅坂46のキャプテン兼広報担当。イニシャルがSであるのにも関わらず強めのMだがこれはあまり知られていない事実。

【 渡邉理佐】
「こぼしてんじゃねーよ」で大量のドMファンを獲得した女王様気質のメンバーのこと。
握手会では度々罵ってくださいと言われるが本人がかなりウェッティで優しいためしばしば対応に困惑することがある。
このスレにおける最多登板者。

【 小林由依】
日頃の行動が時折とある人物によって観察日記にされているメンバーのこと。

【 長濱ねる】
その顔立ちからしばしば狸と言われるメンバーのことで同じ小動物の獺とは親友である。

【 W-KEYAKIZAKAの詩】
一部のものしか入国を許されない欅共和国における国歌。
0492名無しって、書けない?(広西チワン族自治区)
垢版 |
2019/01/08(火) 00:18:43.50ID:KTuo5yZOK
欅坂48版の悪魔の事典面白いっすね(笑)

【センター】
『〇〇withバックダンサーズ』の『〇〇』の部分の婉曲表現

【フォーメーション】
曲の間にしょっちゅうチェンジするので実際には大した意義はないが
メンバー叩きの材料として提供される情報

【冠番組】
出演メンバー、司会者、番組スタッフ、そして視聴者、の全てが忍耐を学ぶ場

【握手会】
メンバーが培った忍耐力を発揮する場
もちろん命を狙われても平然としていなければならない

【日本武道館】
ひらがなけやきの専用ライブ会場

【トランペット】
ブハブハという音を出す楽器
0493名無しって、書けない?(dion軍)
垢版 |
2019/01/08(火) 01:54:58.03ID:T37Z1TKB0
悪魔の辞典さらに続き。

【 欅共和国】
平手友梨奈を国家元首とした実質、独裁国家。

【 青空とMARRY】
青空が違うの歌唱メンバーで結成されたユニットだが、そのうちの一人、志田愛佳が卒業したためMAがいなくなり実際は青空とRRYだが、問題のMAは残りのメンバーのうち、守屋茜のイニシャルMAで補うことが予想される。

【欅って書けない?】
その、異様な盛り上がりの無さと静けさからお葬式と揶揄されるが、実際、お葬式は意外と賑やかなのでこの喩えは間違い。
ちなみに年一回没アンケートの慰霊会が行われる。
対義語) ひらがな推し

【 ぽんかんさつ】
小林由依の熱狂的ファンである織田奈那による観察日記。ここでぽんという渾名が広まったが、本人はこのぽんがあまり好きではなく、「なんでぽん付けるかな〜」と思ったらしい。

【平手友梨奈】
欅坂46にとっての脊髄。
負傷したらこのグループは半身不随に陥る。
0494名無しって、書けない?(dion軍)
垢版 |
2019/01/08(火) 01:56:31.75ID:T37Z1TKB0
【卒業】
アイドル界においては解雇、契約解除といった大人の事情を包み隠すために編み出された都合のいい言葉。このグループにとっては離脱、脱退という意味合いで使われる。

【五人囃子】
織田奈那、佐藤詩織ら5人によるユニット。
佐久間正英が所属していた日本有数のプログレバンドの四人囃子とは一触即発という意味で似ているような気がするが勿論全然違う。

【文春砲】
アイドル界隈にとっては核兵器並に恐るるべき兵器で今まで数多の被弾者がいる。
大体の被弾者は自業自得である。
卒業した志田愛佳がその被弾者の一人。

【制服】
コインロッカーに預けたり、脱ぎ捨てたりと散々な扱いをされる衣服のこと。

【風に吹かれても】
ボブ・ディランの風に吹かれてとは無関係。
1期生21人全員が揃った最後の曲。
SMAPへの楽曲提供やORANGERANGEのプロデュースで知られるシライシ紗トリが作曲した。
0495東京都と呼ばれております(東京都)
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2019/01/08(火) 04:54:01.05ID:ySmb6K/50
確かに葬式のが賑やかかも(笑)
0496東京都と呼ばれております(東京都)
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2019/01/08(火) 21:32:05.69ID:D5hcvgj60
>>478
嶋田は私服刑事と共に遺体の場所へ戻った。
 第一発見者の嶋田は刑事から事情聴取を受けたが、動機もなくアリバイも証明されると容疑も晴れた。
 遺体は若い女性。
 薬物による中毒死であった。
 掌には注射器が握られていた。
 暴行を受けた形跡があり、身体中に痣が多数散見された。
 身元を示す遺留品は現場に残留していなかったが、歯の治療很と指紋から遺体の身元は守屋茜退役大尉と断定された。
 以後の捜査は国家憲兵に引き継がれた。
0497東京都と呼ばれております(東京都)
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2019/01/08(火) 21:38:18.85ID:D5hcvgj60
>>496
この後が消えてしまっ。。。参りました。。。
すいません。。。
0498東京都と呼ばれております(東京都)
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2019/01/08(火) 22:42:10.54ID:D5hcvgj60
>>496
長沢菜々香憲兵中尉は、管区国家憲兵隊長渡辺梨加憲兵中佐に捜査報告に訪れた。
 渡辺憲兵中佐は、慰問に訪れた少女達と、その付き添いである保育士に対していた。
 長い睫毛の奥にある濁りないしめやかな瞳は博愛に満ちていて、眼前のいじらしく小さな命に、極て真摯な態度で対応していた。
 少女達から花を一輪授かると、膝をついて「ありがとう」と言葉を掛けた。
 長沢は子供達を笑顔で見送る渡辺中佐に、一礼した後書類を手渡した。
 渡辺中佐は守屋退役大尉の件についての報告を聴き、遺体検分書を見た。
渡辺の態度は一変して、遂先刻までの暖かい微笑みは一切失せて、淡々と冷徹な視線を検分書に射していた。
0499東京都と呼ばれております(東京都)
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2019/01/08(火) 22:46:01.70ID:D5hcvgj60
>>498
長沢は。
 「夫長岡徳夫からの暴力が度を越して酷かった様です。女の悲鳴と男の怒声、食器が乱れ飛び家具が破壊される様子を近隣の住民が目撃しております…」
 更に長沢の報告が、情交が極て一方的且つ強引であった事に話が及ぶと。
 「もういいわ」
 と、静かに制した。
 渡辺の静寂を秘めた瞳の奥に、命の美しさを真っ向から否定する卑劣極まる暴力に対して、怒りの焔が静かに燃えているようであった。
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