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【物語】欅坂46orけやき坂46の小説 ★5【エロも可】

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0001名無しって、書けない?(茸)
垢版 |
2018/11/08(木) 22:16:34.51ID:Amy8GQE7d
素人レベルからでも投稿できる小説スレです 
ただし投稿作品に対するすべての中傷は禁止です 

投稿者は多大な時間と労力をかけて 
作品を投稿していますのでご協力をよろしくお願いします 

この度小説スレと原案ありスレを統合しました 

以下は原案ありの簡単な説明です 

インスパイア、オマージュ、パロディ、パクリ、何でも結構です。 
その原案も小説、戯曲、映画、テレビドラマ、マンガ以外にも、ルポルタージュやテレビのドキュメンタリーとかでもかまいません。 
テーマだけでもOK、冒頭だけでもOKです。 
少しでもかすったから原案ありだと書いた当人が主張するのなら、そう見なしてあげましょう。
「『パクった』と言ってるけどさ、全然パクってなく、それはお前のオリジナルじゃん」という非難はやめましょう。 

あとは作家さん各々の良心に従い思うままに書いてください 

最後に、このスレの投稿される作品はすべてフィクションであり 
実在する人物や団体や建物等との関係は一切ありません 
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0298オダオシ ◆WtjE1ynjtQ (家)
垢版 |
2018/12/27(木) 21:53:42.30ID:9D4aH8l40
>>296
ポンコツでない菅井さんが格好いいですねw
0299名無しって、書けない?(東京都)
垢版 |
2018/12/27(木) 22:12:19.46ID:0UkIq9b50
>>298
お読み頂きありがとう御座います。
連投失礼致しました。
0300名無しって、書けない?(庭)
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2018/12/27(木) 22:18:57.85ID:kvcVf/OCa
>>297
エロ見てえけどなあ〜俺もなあ
0301名無しって、書けない?(庭)
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2018/12/28(金) 13:02:20.90ID:rPFZn2mta
>>289
シリーズ完結乙でありますm(__)m
娘の名前がもんちゃんとオダナナから一字ずつとっているのがツボって涙でそうです・・・

>>295
相変わらず重厚な作風ですなw

>>297
あのお二方の短編オシャレなんですよね
俺もたまに真似するんだけどセンスが無いらしくオシャレ感が出ないw
次回作も楽しみにしとります
0302名無しって、書けない?(東京都)
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2018/12/28(金) 20:39:04.20ID:t5LobCCB0
>>295
「参」

翌朝広瀬は二日酔いに苦しめられた。
頭痛と吐き気が襲い、便所に駆け込む事を繰り返した。
 洗面所で顔を洗いながら広瀬は昨晩の事を思い出していた。
 酒を一切飲まない広瀬をして旨いと言わしめる酒であった。
 美しい所作が、酔いどれるにつれて段々と崩れて、滑舌が悪くなって言葉が不明瞭になる菅井少佐と。
 ほんのりと頬を紅に染め、饒舌になり仕草が大降りになって、菅井や広瀬の肩を笑いながら叩き始める守屋中尉と。
 そうやって腹を割って語らう二人を広瀬は只黙って眺めていた。
0303名無しって、書けない?(東京都)
垢版 |
2018/12/28(金) 20:40:33.81ID:t5LobCCB0
>>302
広瀬は守屋中尉に目を惹かれた。
 大胆に肩が開かれたえんじ色の上着から覗く胸元には、静脈が僅かに脈打ち、透明な肌を際ただせていた。
その白く透明な肌と対照的な血色良く潤んだ唇に、白魚の様に繊細な指を這わせる仕草が極て妖艶で、時に豪快だが豪快な中にも決して繊細さを忘れない女らしさをを持つ守屋中尉の姿が、広瀬の無意識の中に苔の様に張り付いて離れなかった。
0304名無しって、書けない?(東京都)
垢版 |
2018/12/28(金) 20:43:42.67ID:t5LobCCB0
>>303
広瀬は洗面所で顔を洗いながら、今すべき事だけに集中しよう、女体に惑わされてはならない。女の性はいざと言うとき極て無慈悲であるものだ。
 そう自分に言い聞かせた。
 もう一度水で頭を冷し顔を挙げ、鏡に映る血走った眼を観た。
 鏡越しに守屋の赤い唇が映った。
 守屋は鏡越しに、二日酔いにのたうつ広瀬の姿を見るとにやっと笑った。
 「無理してつき合わなくてもいいわよ。下戸なんだから。」
広瀬は羞恥で耳が熱くなった。
0305名無しって、書けない?(東京都)
垢版 |
2018/12/28(金) 20:57:31.78ID:t5LobCCB0
>>304
守屋と広瀬の搭乗した司令部偵察機は、滑走路の端から離陸滑走を開始した。
主翼が揚力を得られる速度に達すると、ほんの少し操縦悍を押して水平尾翼を浮かせた。
タイヤが地面から離れると速度は更に増してゆき、下から突き挙げられる地震の様な衝撃は消えて、大きな波を向かえて越えて行く船の様な大きな揺らぎに変わった。
広瀬はその波を巧みに抑え込み飛行場の場周経路を出て南に向かった。
 高度を上げながら変針点で変針を行い、酸素マスクを装着した。酸欠事故が多発していた司令部偵察機は、風防の形が変わった三型からは搭載酸素の量を大幅に増やして搭載されていた。
巡航高度に達すると、プロペラ回転数を調整した。この機の最高巡航速度が得られる高度のは5000m-6000mで、時速630qに達する。敵機にはこの速度を瞬間的には超える機体は存在はしたが600mを維持して巡航出来る機体は無かった。
 広瀬は自動操縦に移行し、八の字の操縦捍から手を放した。
 二日酔いは簡単には覚めてくれなかった。
0306名無しって、書けない?(東京都)
垢版 |
2018/12/28(金) 20:58:47.13ID:t5LobCCB0
>>305
守屋中尉の指示か来る
 「間もなく目標。進路◯◯◯」
 「少し右」
 「ちょっとちゃんとやって」
 「目標直上、進路そのまま」
 「ヨーソロ」
 広瀬は機を安定させることに傾注する。
守屋は自動写真機と小写真機を操作し目標の撮影をした。
 「終わり。反転、進路◯◯◯」
 「◯◯◯了解」
 広瀬は機を翻した。
 甲高くて癪に触っていた声も、岩清水に染みわたる高尚な音色に聴こえてきていた。
 広瀬は自分の気持ちの変化を改めて自覚した。
0307名無しって、書けない?(東京都)
垢版 |
2018/12/28(金) 21:02:31.27ID:t5LobCCB0
本日も連投失礼致しました。
と、言いたいところなのですが、後程もう一連投致したい所存。

お読み頂いている皆様本当に感謝であります(´−ω−)人
0308名無しって、書けない?(catv?)
垢版 |
2018/12/28(金) 21:36:37.96ID:Ng1eh1H40
>>307
東京都さんの世界観にただただ圧倒されています。どこから作品を発想されるのですか?
0309名無しって、書けない?(東京都)
垢版 |
2018/12/28(金) 22:20:47.54ID:t5LobCCB0
>>308
彼女達を、好きな作家の作風とか世界観で現してみたいと思った。。。
個々のキャラクターを言葉で活かして。。。
うーん。。何と言うか。。。
MVのシリアスな感じと、やや硬い記録文学的な表現が私の中で上手く重なってしまって、とりあえず物は試しと、そのように書いてみようと思い立った次第です。
すいません上手く表現できませんでm(_ _)m
0310オダオシ ◆WtjE1ynjtQ (家)
垢版 |
2018/12/28(金) 22:23:42.34ID:6M3d1yNG0
>>307
舞台の時代考証とコメントの文体がマッチしててw
続き楽しみにしてます。
0311名無しって、書けない?(東京都)
垢版 |
2018/12/28(金) 22:36:17.06ID:t5LobCCB0
>>310
ありがとうございます!
0312名無しって、書けない?(東京都)
垢版 |
2018/12/28(金) 22:38:11.51ID:t5LobCCB0
>>306
「四」

広瀬の顎に、剃り残した髭が残っていた。
 身嗜みには気を使っているらしい広瀬にしては珍しかった。アルコールには弱い筈であるから、酒を浴びて朝帰りと言う事もないであろうし、その他に何があったのか気になった。
 飛行計画書を相互に点検していると、予備の燃料が合わぬのでもう一度二人で計算し直した。
珍しく守屋が間違っていた。
 「誰にでも間違いはありますよ。その為に二人で確認するわけですから。」
 広瀬は気を使って言ってくれたが、守屋はたかだか顎に残った髭位の事で動揺している自分がもどかしく思えた。
0313名無しって、書けない?(東京都)
垢版 |
2018/12/28(金) 22:40:09.41ID:t5LobCCB0
>>312
離陸してそのまま進路を北に取り、西に変針、更に高度を上げると気温が段々と下がってくる。与圧はされていたがゴムパッキンの材質が悪く、紫外線に晒されるとすぐに劣化した。
 南西に変針した。
対気速度は600kmを指していた。向かい風なので対地速度はもっと遅い筈であるから、到着にも遅れが見込まれたが飛行計画書の予想範囲を超えることはないと思われた。
 守屋は唐突に
 「髭がのこっているけど」
 マイクロフォンを通じて、巨大な燃料タンクを隔てた向こうに居る広瀬に問いかけた。
 「昨日遅かったもんで、剃り忘れました。」
 「どこへ行っていたの?」
 「中尉にしては珍しく個人的な質問ですね。」
 守屋は思わず口を付いて出た、部下のプライベートを詮索しようとする自らの言葉に顔を赤らめた。
0314名無しって、書けない?(東京都)
垢版 |
2018/12/28(金) 22:45:33.77ID:t5LobCCB0
>>313
エンジン音が下がり、機は高度を下げ始めた。
 守屋は時計を見た。
 予定より少し遅いが予測の範囲内なので連絡は不要と判断した。
 守屋はこちらから細かく指図しなくとも問題なく機を管理してくれている広瀬が頼もしく思えた。
 西の陸軍飛行場迄あと10分もすれば到着するはずで、着陸前の点検を始めなければいけないと守屋は気持ちを入れ換えた。
 
 西方面軍司令部に、更新された暗号表であろう封書を届けた。
 西方面軍司令尾崎陸軍大将と、参謀総長指原陸軍中将は共に上京していて不在で、留守を預かる参謀次長の松岡砲兵大佐に暗号表を手渡した。
 守屋は一仕事終え搭乗員控え室で寛いでいた。広瀬はベテランらしく何処の飛行場や基地に行っても知己があった。
0315名無しって、書けない?(東京都)
垢版 |
2018/12/28(金) 22:51:16.71ID:t5LobCCB0
>>314
広瀬が戻って来た。
 「顔がひろいわね。」
 「長く居れば自然と広くなりますよ。しかし私の事はさておき、守屋中尉の事を色々と詮索されます。」
 「なんて答えたの」
 「笊だと」
 「あら、いってくれるじゃない下戸の癖に。でも呑むのは友香といるときだけよ」
 そう言う守屋に広瀬が目を向けると、広瀬は守屋の異常に気が付いた。
 守屋の潤い豊かな唇の色がくすみ、紫がかっていた。
 顔色も血色を失っているように様に見えたので広瀬は体調を尋ねた。
 守屋も、そう言われてみると身体の節々が痛み、寒気がするようだった。
 守屋は椅子から立ち上がろうしたが途端に目眩に襲われ、そのまま膝が崩れ床に座り込んだ。意識は明瞭で大事では無さそうであったが、念の為広瀬が背中に背負い医務室まで搬送した。
0316名無しって、書けない?(東京都)
垢版 |
2018/12/28(金) 22:56:42.89ID:t5LobCCB0
>>315
広瀬は背中と掌に、守屋の華奢で軽量な身体の体温を感じて照れ臭くなったが、存在するだけで話題になるほどの美しさを持った女と行動を共に出来る、男としての誇らしさを感じていた。
 守屋は自分で歩くと言ったが、まわりの勧めもあり、それに何より、もう気だるかったので広瀬に身体を預けた。
 広い背中が頼もしかった。
 煙草を吸わぬので嫌な体臭もせず、飛行服からは乾いた太陽の匂いがした。守屋は密かに自分の頬を広瀬の背中に擦りつけ、その匂いを味わった。
 医務室に着いて欲しくないと思った。
このままずっと私を背負って飛行場を歩き続けろと広瀬に命じたかった。
 そうして医務室に着く間に、守屋はそのまま広瀬の背中に涎を垂らして眠ってしまった。
0317名無しって、書けない?(東京都)
垢版 |
2018/12/28(金) 22:58:19.31ID:t5LobCCB0
本日は此にて。
お読み頂いている皆様ありがとうございました。
続きはまた明日に。
0318名無しって、書けない?(庭)
垢版 |
2018/12/28(金) 23:11:49.00ID:CvaWxKeHa
東京都さんめっちゃ投稿ご苦労様です

俺の敬愛する軍神広瀬武夫と愛しの理佐ちゃんが共演するのかドキドキですw
0319名無しって、書けない?(東京都)
垢版 |
2018/12/28(金) 23:24:21.82ID:t5LobCCB0
誠に申し訳ありません!
理佐ちゃん様に付きまして残念ながらスケジュールが合わず。。。
0320オダオシ ◆WtjE1ynjtQ (家)
垢版 |
2018/12/28(金) 23:40:14.83ID:6M3d1yNG0
歴史上の人物と絡むあかねん。
素敵です♪
こんな重厚な話の合間に、ちょっとだけエロ話を・・・
広瀬曹長に怒られそうですがw
0321オダオシ ◆WtjE1ynjtQ (家)
垢版 |
2018/12/28(金) 23:42:11.57ID:6M3d1yNG0
織田はきょうが期限だった学校のレポートを何とか提出して、レッスン場に向かった。
明後日からのツアーに向けて、いくつか振りを確認したいところがあったのだ。
結構遅い時間になったが、閉館まで1時間くらいは使えるはずだ。

レッスン場にはまだメンバーが一人だけ残っていた。
佐藤「あれ?ダニーどうしたのこんなに遅く」
織田「学校がいろいろ大変だったんでね。しーちゃんは?」
佐藤「私も自主練してて、もう帰ろうと思ってたんだけど、ダニーが来たし閉館まで付き合うよ」

一人でスマフォ動画だけで確認するのは、寂しいと思ってたので、嬉しかった。
わからないところを詩織に聞きながら、鏡の前で踊る。
横で詩織も一緒に踊っていたが、二人並んで踊ると、スタイルの違いが際立ってしまう。
身長はほぼ同じなのに、腰の位置が織田の方がはるかに低い。
脚を上げる振りがあるのだが、織田は120度くらい上げるのがやっとなのに、詩織はほぼ180度まで軽々と上がる。
織田「あーあ、今更だけどしーちゃんはスタイル良くて羨ましいよ。体も柔らかいし」
佐藤「フハハハ、私はこれだけが取り柄だし」

いつものふにゃふにゃした笑い方をしながら、ちょっと嬉しそうな詩織。
佐藤「ねえダニー、きょうわたしんちおいでよ。良かったら泊まってって」
詩織の家は都心にあり、織田の住む寮より近かった。
初めてお邪魔するのだが、広くてとても綺麗な家だった。
欅坂にはお嬢様が多い。
0322名無しって、書けない?(庭)
垢版 |
2018/12/28(金) 23:45:42.70ID:F5l1F/aGa
>>321
やったぜ。
0323オダオシ ◆WtjE1ynjtQ (家)
垢版 |
2018/12/28(金) 23:46:06.66ID:6M3d1yNG0
佐藤「きょうは家族みんな出かけてて、私一人だから遠慮しないで。今お風呂沸かすから」
詩織の入れてくれたハーブティを飲みながらくつろぐ二人。
普段はあまり見せないが、詩織には家庭的な一面がある。
しゃべり方なんかからポンコツイメージがあるが、芸術面で多才だし、独特なセンスでファッショナブルなところもある。
二人きりでいると、綺麗で素敵なお姉さんだ。

風呂上がりに詩織は、ネグリジェ姿でストレッチをしていた。
普段織田もストレッチをするが、レベルが違う。
180度開脚で、上半身が余裕で床に着く。
こんなに体が柔らかいと、どういう感覚なんだろう?
痛みとかないのかな。

佐藤「きょうは疲れた〜もう寝よう♪」
織田「そうだね、私も眠い・・・」
詩織のベッドはセミダブルサイズなので、二人で一緒に寝ることにした。
佐藤「お休み」

織田は夜中に尿意で眼が覚めた。
ハーブティが美味しくて飲みすぎたかもしれない。
トイレから帰ってくると、詩織は気持ち良さそうに熟睡している。
布団を掛け直してあげようとすると、ちょうど寝返りをしてきた。
その時に、美脚としか言いようのない太ももがあらわになった。
綺麗な脚・・・・
織田はちょっとだけその太ももを触ってみた。
その瞬間、いつもの病気が発症してしまう。

詩織を起こさないよう慎重に、織田は詩織の脚を愛撫し始めた。
そして、ゆっくりとその愛撫は上に移っていき、ついにお尻まで・・・
そこで詩織の体がピクっとした。
やばい、幾らなんでもこれ以上は・・・
ここは詩織の家なんだし、これ以上は犯罪だ(注・どこでやっても犯罪)。
さすがにここでは理性が優勢となった織田は、手を止めて布団をかぶろうとしたその瞬間・・・

佐藤「ダニー!!」
なんといつの間にか、詩織は目を覚ましていたのだ。
織田「しーちゃんごめん、これはその・・・」
佐藤「やめないで・・・」
織田「えっ」
佐藤「まだ夜は長いよ。楽しもう♪」

0324名無しって、書けない?(東京都)
垢版 |
2018/12/29(土) 05:50:54.29ID:Dq8+1M+Y0
>>323
軽快な感じが羨ましいです。
真似出来ない。
0325名無しって、書けない?(庭)
垢版 |
2018/12/29(土) 17:55:54.40ID:PvvFmXALaNIKU
>>323
今回はあっさり味の展開だね。
どこでやっても犯罪、のところは電車の中でツボってしまった(^^)
0326名無しって、書けない?(玉音放送)
垢版 |
2018/12/29(土) 21:03:46.00ID:8l22uf9G0NIKU
>>316

「伍」

目が覚めた。
 時計は三時をまわっていた。
 守屋はベッドから立ち上がりカーテンを開けた。
 夜明け前の輪郭の冴えた月が白いシーツを眩しく照らした。衣服は患者衣に交換され、飛行服は水が満たされた洗面器の脇に折り畳まれていた。
 守屋はベッドに横たわると、枕に頬を擦りつけ指でなぞり抱きしめた。
広瀬の背中の匂いを思い出して顔を埋め、起床までの数時間、再び枕を抱いて眠りに就いた。
 熱は下がっていた。
 
 点呼のラッパで再び目を覚ました。
 軍医の回診を受けた。
 ウィルス性の風邪と診断され、数日の休養が必要とのことであった。
 広瀬も守屋の回復迄待機となった。広瀬はなるべく守屋の側に居るよう努めた。
 二人で語り合いたかった。そしてそれは守屋も同じ思いであった。
 
 駐機場には珍しい機体が停まっていた。
 前線での指揮連絡を主任務とするこの指揮連絡機は、最高速こそ180kmと低速だが、離着陸距離が70m前後と驚異的な離着陸性能を有した機体であった。
0327名無しって、書けない?(玉音放送)
垢版 |
2018/12/29(土) 21:07:38.99ID:8l22uf9G0NIKU
>>326
守屋と広瀬は普段二人が乗る司令部偵察機とは真逆の性能を極めた偵察機にすこぶる興味を抱き、細部までじっくりと眺めていた。
 するとその機の搭乗員から後部座席で良かったら乗ってみるかと声をかけられた。
願ってもない申し出に二人は大いに喜び、休養中にもかかわらず守屋は飛行服に着替えてきた。
 二人は後部座席に乗り込み斜め掛けのシートベルトを締めた。機体の点検を終えた搭乗員が乗り込み単発星型のエンジンが始動すると木製の固定ピッチプロペラが回り始めた。
滑走路の端に着くとエンジンは唸りをあげ滑走を開始した。少し強めの向風も相まって、機体はものの数10mであっという間に離陸した。早すぎる離陸に二人は驚嘆して思わず声をあげた。
 海上には多数の艦艇が浮かび白い航跡を引いていた。暫しの遊覧飛行の間、広瀬は守屋の手を触れてみた、守屋はその手を力強く握り返しそれに答えた。
 広瀬と守屋は視線を交わしてお互いの意識を確めた。
 搭乗員は見て見ぬ振りをしてくれた。
0328名無しって、書けない?(玉音放送)
垢版 |
2018/12/29(土) 21:12:06.68ID:8l22uf9G0NIKU
>>327

東へ向かう帰路は、偏西風に乗って順調に機速を上げた。
対気速度計は往路と同じであるが変針点までの到達時間が早かった。
 「守屋中尉」
 「よんだ」
 「到着迄に試したい事があるのですが」
 「あぶない事はやめてね」
 「そうゆう事ではありません」
 「じゃあどんな事」
 「あー…その…」
 「なに」
 「あかねさん…」
 「《さん》っていらなくないかしら」
 「要らないんですか」
 「いらないと思うは」
 「では…あかね…」
 「呼んだ?広瀬兵曹長」
 「好きだ茜さん!茜さん大好きなんだ!」
 「そんなにさけばなくても聞こえているわよ武夫さん」
 「わたしもあなたが好きなのよ」
 「ハハハ…困ったな…」
 「武夫」
 「茜!茜!」
 広瀬は操縦席の中で、心底歓喜した。
 後部座席の守屋から広瀬の姿は見えないが、広瀬の感極まる喜びがヘッドフォン越しに伝わってきた。
 その自分に向られて発せられた好意に満ちた歓喜は、清浄で純粋な愛を知ろうとする女としての気持ちが、まだ自身に残されているのだと、男女の喜びとは無縁に生きてきた守屋を驚かせ、自然と微笑が浮かんだ。
0329名無しって、書けない?(玉音放送)
垢版 |
2018/12/29(土) 21:21:36.03ID:8l22uf9G0NIKU
スレの皆様。
毎度の事ですが連投失礼致します。
更にもう一連投お許し下さい。
0330名無しって、書けない?(玉音放送)
垢版 |
2018/12/29(土) 21:55:03.41ID:8l22uf9G0NIKU
>>328
「六」

守屋と広瀬との間に交わされる視線の絡まりを、菅井は視野の隅で観ていた。
 二人を端から観ていると。極細い透明の糸を、着衣のあらゆる隙間から忍ばせて、それを布と皮膚との間に生じる僅かな空間で絡ませ合っているかの様な、熱と湿り気を帯びている様に観えた。
 屈託なく笑う守屋の様子を観た菅井は、二人の関係が思った以上に上手くいっている事を喜ばしく思った反面。男の身体を知り、女としての悦びを味わった守屋に対して嫉妬に似た感情が沸いて、菅井自身の雌性が熱く疼いている事を自覚せられ、恨めしくも思った。
0331名無しって、書けない?(玉音放送)
垢版 |
2018/12/29(土) 21:57:45.48ID:8l22uf9G0NIKU
>>330
飛行場の片隅で、守屋と広瀬は身体を重ねていた。
 女学校時代庭球部に所属していた守屋の姿態は柔軟で且つ引き締まっていた。
闇夜にほの白く浮かぶ守屋の姿態が、時折雲間から顔を出す明月に晒されると、乳白色の柔らかい隆起が神々しく陰影に際立って。広瀬はその神々しさに圧倒され我を失いかける。
しかし広瀬はその神々しさに圧倒されればされるほどに、彼の能う限りの暴力的とも思えるような力強い愛撫でそれをねじ伏せた。
守屋は差し貫かれる度に、柔和な姿態を清流を駆け昇る岩魚の如くうねらせた。
 「憲兵さんに見つかったらたいへんだわ」
 「憲兵だってそんな暇じゃあないですよ」
 「見つかったらどんな目にあうかしら」
 「拷問されますよ」
 「鞭で打たれるかしら」
 「ええ、打たれるますとも。守屋中尉の白い身体が鞭で引き裂かれて、血が滲んでも許してはくれないでしょう。この赤い唇が叫びをあげて泣いて許しを請うても、彼等の残忍な欲求を加速させるだけで、彼等がそれを満たす頃には中尉は四肢を断たれていますよ」
 「やめて!…怖いわ…」
 「でも…」
 「でもなんですか」
 「武夫にだったらそのぐらい酷い目に遭わされてもかまわないの…」
 「いやぁ…血は苦手で…」
 「ねえ武夫、強く抱いてお願い」
 広瀬は守屋の腕を後ろ手に捕らえると再び身体をねじ伏せた。
0332名無しって、書けない?(玉音放送)
垢版 |
2018/12/29(土) 22:04:07.25ID:8l22uf9G0NIKU
>>331
飛行場には菅井少佐の指揮の元、着々と防空陣地が構築されていった。
 二十ミリ機関砲の円形陣地は六箇所構築され、一個の機関砲陣地は砲座と退避壕と弾薬置き場で構成された。
更にそれら三つを繋ぐ交通壕が掘られ機関砲陣地は一つに繋げられた。
退避壕と弾薬置場には天蓋に丸太を被せ、爆撃に耐えるように構築された。
 航空機を収めるコンクリート製の大型ブンカーも、派遣されて来た工兵大隊によって構築され一部はそこに収められた。
 菅井は慣れない作業に困惑する兵達を鼓舞し、懸命に陣頭で指揮を執った。
 そんな菅井に励まされ兵達は土にまみれて懸命に作業に従事し応えていた。
 守屋と広瀬も円ぴと十字を振るっていたが、慣れない作業に戸惑っていると、古参の兵達がやって来て鱗掘りという壕の掘り方を伝授してくれた。守屋は兵に笑顔で礼を言うと兵達は照れ臭そうに去って行った。
0333名無しって、書けない?(玉音放送)
垢版 |
2018/12/29(土) 22:07:19.14ID:8l22uf9G0NIKU
>>332
防空陣地の構築が終わると、菅井少佐以下飛行場中隊は司令の検閲を受けた。
司令は、少ない人工を遣り繰りし、工事を終えた菅井少佐以下飛行場中隊の兵達に労いの言葉をかけた。
 菅井少佐は工事が終わると対空戦闘訓練を実施するよう中隊に命じ、訓練は小隊ごとに実施された。
 警備小隊は三門一組となり小隊長の号令の元、来襲する敵機に対しての射撃動作と弾薬補給、銃身交換の動作を繰り返し身体に覚え込ませた。
 補給小隊は対空警戒のサイレンが発せられると機体をブンカー内に素早く正確に収める動作をスクラップの機体を使用して繰り返した。
 菅井は疲労し体調を崩した。
0334名無しって、書けない?(玉音放送)
垢版 |
2018/12/29(土) 22:12:41.62ID:8l22uf9G0NIKU
>>333
或る日広瀬は菅井少佐に呼び出された。
 少佐の執務室を訪れると、当然守屋もいるものと思っていたが、呼び出されたのは意外にも広瀬だけであった。
 少佐は少し窶れた様子で、応接のソファーではなく、机に靴のまま足を載せ、椅子の肘掛けに頭を凭れて、広瀬に前に来るように命じた。
 どんなに疲労していても、品行方正な立ち居振舞いを崩すことのない菅井少佐からは全く想像がつかない、余りの行儀の悪さに広瀬が目を丸くして驚いていると更に、飛行服をその場で脱ぐよう命じられた。
 「脱げと言っているのがきこえなかったの。よくもそんな汚い格好で中隊長室に来れたものだわ。脱げと言っているのよ。早くなさい」
 広瀬は敬礼すると慌てて靴と飛行服を脱いで下着の格好で不動の姿勢を取った。
 「この腕。この血管の浮き出た腕と薄汚く日焼けしたこの身体で茜の白い身体を犯しているのね、はしたないわ」
「広瀬。お前に茜以外の女の味を教えてやるわ。私の背中のファスナーを下ろしなさい」
 広瀬は狼狽した。
 「待ってください。いけません。いけませんよ」
 菅井は広瀬の顔面を平手で二度打った。
 「下ろせと言っているのがきこえないの!」
 広瀬は覚悟を決め深呼吸をした。
0335名無しって、書けない?(玉音放送)
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2018/12/29(土) 22:17:20.20ID:8l22uf9G0NIKU
>>334
制服のファスナーの位置を確認すると仙骨部まで一気に下ろした。
 割れた背中に手を忍ばせ、制服を落とした。
 清楚で華奢な肢体の肩から垂れるスリップの細い紐は、片方が肩から外れてだらしなく脇に垂れていた。
 菅井は小振りな乳房を広瀬に押し付け、腕を取ると自分の腰にまわして頬を広瀬の胸に押し当てた。
 「この薄汚い身体で、私を惨めさと背徳感で打ちのめして、立つことが出来なくなるまで満足させるのよ!」
 「無理ですよ菅井少佐。出来ません。落ち着いて下さい。誰かに見られたら大変ですよ。」
 「やりなさい!やれと言っている私の命令がきこえないの!やるのよ!」
 菅井は傍らにあった乗馬鞭を取ると広瀬の身体を打ち据えた。
 「お前は私を女として認めないというの!ろくでなし!軟弱者!」
 目を三角にして所構わず広瀬の身体を何度も乱暴に打ち据えた。
0336名無しって、書けない?(玉音放送)
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2018/12/29(土) 22:22:11.25ID:8l22uf9G0NIKU
>>335
広瀬は鞭の痛みに堪えられず、鞭を振り上げる菅井の腕を取ると、鞭を取り上げ菅井の顔面を平手で打った。
 「落ち着いて下さい少佐。ご自分が何をなさっているかお分かりか?どうかどうか。兎に角一度落ち着いて、服を着ましょう。」
 広瀬は菅井を懸命に諭した。
 「広瀬兵曹長。謝って済むことではないことはわかっています」
 「少佐は慣れない作業で疲弊されたのです。傷は痛みますがいずれ治癒します。」
 然し、鞭で打れ、謂れの無い苦痛を拝した広瀬の本能は収まりが着かなかった。
 「だからと言ってこれでお仕舞いとは申しません。これだけの傷を負ったのですから。自分にもそれなりの対価を頂きたい」
 「広瀬兵曹長の言い分は最もです。私の恥ずべき乱心の結果、傷を負ってしまった貴方のために、私に何か出来る事があるでしょうか」
 「ありますとも」
 「何かしら。私に出来ることならなんでも致します」
 「何でも致すのですね」
 「致しますわ」
 「わかりました。では」
 広瀬はそう言うと、菅井の身に着けていた薄いスリップを乱暴に剥ぎ取り口に押し込み噛ませた。
 乗馬鞭を取ると、菅井の羞恥で赤みを帯びた臀部に向かって力一杯それを打ち据えた。
 菅井は短い悲鳴を上げ顔面はたちまち紅潮した。
 時間を置いて、充分に痛みを染み渡らせた後、再び同じ場所を打った。
 悲鳴は声にならず、痛みに身悶えし赤く火照った菅井の身体からは脂汗が垂れた。
 広瀬を見詰める菅井の瞳には、許しを請うて首を横に降ってはいるものの、被虐と背徳に酔いしれた詐りの無い女としての喜びで潤んでいる様に見えた。
0337名無しって、書けない?(玉音放送)
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2018/12/29(土) 22:27:01.87ID:8l22uf9G0NIKU
本日は此にて失礼致します。

お読み頂いているスレの皆様、ありがとうございました。
0338名無しって、書けない?(玉音放送)
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2018/12/29(土) 22:31:08.99ID:8l22uf9G0NIKU
>>336
「少佐!まだ二つしか打っておりません。手をどかして。さあ立って。こちらを向いて下さい!」
 菅井の臀部は二度目の鞭で早くも血液が滲みはじめた。
 三度目は正面から、太腿に向かって打った。
 菅井はかすれた悲鳴をあげた。
 広瀬は鞭を捨て、痛みに震えうずくまる菅井の髪を乱暴に掴みソファーに押し倒した。
 広瀬の脳裏に、守屋を抱いた時の事が思い出された。
 血は勘弁してくれと口では言いながら、菅井を鞭で虐げいたぶる事でいきり立つ自分の一物に、自分の守屋に対する慈しみや愛がまるで偽物のように感じられ、とたんに嫌気が差した。
 乱れて横たわる菅井を尻目に広瀬は立ち上がった。
 菅井はこのまま終わらすまいと、広瀬の脚に絡み着いたが、無惨に振りほどかれソファーに投げ出された。
 「広瀬兵曹長は用件を終わり退出します」
 敬礼すると踵を返し菅井の執務室を後にした。
 
 菅井は高ぶる気持ちを抑え切れなかった。
 立ち上がり執務室を施錠した。
 机の引き出しの中から注射器と薬液を取り出し、それを左腕の静脈に注射した。
 広瀬に打たれた臀部と太ももの鞭の跡が、脈を打つ度に疼いた。
 その跡を指でなぞっていると、やがて薬液による覚醒作用が出現した。
 生傷の疼きと薬の覚醒作用が精神を高揚させ、乱れる思考に身を委ね、快楽に打ち震えた。
0339名無しって、書けない?(玉音放送)
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2018/12/29(土) 22:32:29.25ID:8l22uf9G0NIKU
>>338
抜けておりました。
ありがとうございました。
0340名無しって、書けない?(玉音放送)
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2018/12/29(土) 22:59:24.99ID:7AzJgETd0NIKU
>>339
東京都さんから玉音放送さんに変わって、
物語のトーンも一気に変わってビックリしています。
キャプと副キャプの関係がどうなるか、楽しみです。
0341オダオシ ◆WtjE1ynjtQ (玉音放送)
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2018/12/29(土) 23:06:32.50ID:7AzJgETd0NIKU
ある日の夜、仕事終わりの織田は、大好きな小説を物色しに大きな本屋に来ていた。
お目当ての作家の本を軽く立ち読みしていると、声を掛けられた。
ファンの人かな?すると
「ダニー!?久しぶりー」

えっ誰だっけこの美少女。どこかでみた事あるような・・・
「ひど〜い、私の事忘れちゃったのーー」
この頬を膨らませて拗ねている表情は・・・

織田「葵!久しぶりじゃない。何してるのこんなとこで」
原田葵は、大学受験のため欅坂の仕事を休養している。
もう受験直前のはずなのに・・・

原田「ちょっと参考書を探しに、というのを口実にして息抜き。模試の結果も芳しくないし行き詰ってるの。親ともちょっと喧嘩してムシャクシャして・・・」
半年くらい会ってないだけなのに、雰囲気が結構変わっている気がする。
ほぼ勉強オンリーのためだろう、やや色白になり、そして全体的に少しふっくらした気がする。
元がガリガリだったので、むしろ美少女度は増している。

原田「ねぇ私おなか減ってるの。晩御飯食べない?」

がっつり中華を食べる二人。
単品を色々注文したが、葵は相変わらずの大食漢だ。
餃子、天津飯、野菜炒めなどを次々平らげている。
織田「葵、食べ過ぎじゃない? お腹壊さないでよ。大事なときなんだから」
原田「久しぶりの外食だから、嬉しくて頼みすぎたね。大丈夫よこれくらい。でもちょっとお腹一杯になってきた」
織田「さ、もう帰って勉強して寝なさい」
原田「お母さんみたいなこと言わないでよ。ねぇダニーの部屋行っていい?寮のメンバーにも会いたいし」

見た目は大人っぽくなっても、中身は相変わらず子供らしい。しかし少し安堵する部分もある。
まだ葵のキャラクターは崩し過ぎない方がいい。
織田「ちゃんと家に電話しなよ。遅くなるって」
0342名無しって、書けない?(玉音放送)
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2018/12/29(土) 23:21:50.48ID:8l22uf9G0NIKU
>>340
お読み頂きありがとう御座います。
鯖落ちの影響でしょうか。
0343停電の夜に (前)(玉音放送)
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2018/12/30(日) 03:16:25.84ID:JQNY+s8E0
「ねぇ、ほんとに暗いんだけど」
甘い香りが鼻腔に入り込む。
Androidの液晶で室内を照らす。
震度五弱の地震で辺りが停電したのはつい10分前のことだった。
茜は僕の腕を引っ張って肩に凭れている。
「痛い」
意外と力が強い彼女に僕は思わずそう呟く。
「ねぇ、いつ治るの?」
その言葉を無視して小声で僕に訊ねた。
暗闇のなかだと何故かひとは必ず小声になる。
「どうだろう?」
僕は再びAndroidを光らせ、情報を探る。
「最大震度7 津波の可能性?」
「1万世帯で停電 復旧時間は未定」
「鉄道全線 運転見合わせ」
そんな見出しを見つけ彼女に見せる。
「嘘」
光に浮かんだ眼は潤んで小さな海を作っていた。僕は意想外の涙に戸惑い、息を飲んだ。
その後でポケットのハンカチを手渡した。
液晶の仄かな明かりの下、涙を拭ったそのハンカチを彼女はずっと握りしめていた。
僕はベットに寄りかかったまま煌々と輝く三日月を一瞥した。しばらくそっとしておこうと思ったからだ。やがて腕は軽くなった。
しかしすぐにカーペットを弄る乾いた音
と「どこ?」と呟く彼女の声が聞こえ、僕は彼女の手を迎えに行く。
細く柔らかで冷たい。微かに震えている。
彼女は思ったより弱いらしい。
いや、勝手に強い人だと勘違いしているだけだ。彼女もまた突然の地震による停電には
怯える女性だったのだ。
涙を茶化そうとした我が身を猛省する。
「ずっと離さないでよ、手。」
「わかった。」
彼女の手を強く握り直した。
「なんか喋ってよ。」
充電切れを危ぶんでAndroidはテーブルに置いたまま。彼女のiphoneもそうだった。
互いに50%を切っている。
そんななかで彼女は呟いた。
「なんかって?」
「なんでもいいから。」
汗ばんでもなお、手は離さなかった。
0344名無しって、書けない?(玉音放送)
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2018/12/30(日) 03:18:31.27ID:JQNY+s8E0
あれ?玉音放送になってる?
千葉県からdion軍になって玉音放送。
そんなに名前変わるのか
0345チワンと表示されてた人(玉音放送)
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2018/12/30(日) 06:04:08.14ID:jVHMeVzaK
>>344
「玉音放送」は書き込みしたキャリアが判別できない場合にでる表示で
どうやら昨日の午後あたりから5ch全体でこの異常が出ている模様です
復旧の見通しは今のところ不明です

個人のID表示機能は生きているのですが
こちらは日をまたぐごとに変わってしまうので
日をまたいで連載を投稿する場合には名前欄を活用するなどして対策を講じる必要も出てくるのかも
0346大阪府と表示されてた人、帰国(玉音放送)
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2018/12/30(日) 16:37:03.82ID:JZXq6Qw90
『冬の三ヶ日』

 You said you’d follow me anywhere
 君はどこまでも付いて行くと言ったよね
 But your eyes tell me you won’t be there
 でも、君の瞳はそんなことないって教えてくれたよ
 ---Avicii『Without You』---


確か君は相談があるとか言って僕を呼び出した。
場所は普通の交差点で、太陽が顔を出してからまだ3時間も経過していない朝だった。

アスファルトはまだ冷たい。
スニーカーの底から氷水が染み出してくるような冷たい地面だった。かかとが底を叩くたび、鈍い感覚が波紋のように広がった。
まつ毛に風が乗っかかる。刺激の強い気体が絶え間なく眼球を凍らせ続けていた。

君はそんな僕の目を機能させるような出で立ちをしている。
寒い冬には暖かで、暑い夏には凛とした、つまり心地よい佇まいで僕を待っている。
いつも君のほうが早かった。それでも女の子を待たせているという感覚を起こさせないのが、実は君の凄いところでもある。

「待った?」僕は聞く。
「全然」君はそうやって答える。
そしていつもみたいに歩き出す。

それが君のやり方だ。それが織田のやり方だ。

(つづく)
0347名無しって、書けない?(玉音放送)
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2018/12/30(日) 16:37:57.77ID:JZXq6Qw90
わかってたことじゃないか。人気者の織田が誰かを好きになるなんて。

いつの日かみかん狩りバイトの時に通った道で、僕は相談を受けていた。
みかんの季節は辺り一面にオレンジ色が点在している。今は冷たい匂いが広がっているだけだ。

僕は冬の景色に溶け込む織田が大好きだ。彼女にオレンジ色はどうも似合わない。
土の色が似合うと言ったら、彼女は怒るかもしれないけど、広大な地にぽつんと咲く美しい
花のようで好きだ。

「ちょっと言わなきゃいけないことがあるんだけど」
「何?なんでも聞くよ」
「あのね、わたし実は好きな人が出来たんだ。でさ、別れて欲しいんだ」
「そっか…」
「別に嫌いになったわけじゃないんだよ」

織田はその見た目と同じく、大胆な決断をすることが多い。
トレードマークのショートカットは、彼女の急な気まぐれによるものだ。
でも、織田は誰よりも繊細な心の持ち主だ。
自らの行動で誰かを傷つけるような真似はしないし、もし傷つけてしまってもフォローを忘れない。

「ねえ泣いてるじゃん」織田が言った。
半笑いの奥底に心配の目が見て取れる。
何だ、さっきから泣いてたのか。そんなことにも気が付かないくらい織田に夢中になっている。
どんどん織田がぼやけてく。

「いや、俺、最近涙もろくってさ。ちょっとしたことで泣いちゃうんだよ」
「うそつき、うそつき」織田が言った。

僕は涙を拭った。辺りに小雪が降っている。
それが最後の残像だった。気づいたときには、雪もろとも彼女は地面から消え去っていた。

(つづく)
0348名無しって、書けない?(玉音放送)
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2018/12/30(日) 16:41:22.28ID:JZXq6Qw90
今にして思えば、どうってことない距離の恋愛だった。
しかし、二人とも若すぎた。お互いに微妙な距離感に我慢がならなかった。
二人は十分近づいていたのだと、別れてから気づいた。
やっと再会できたのは、またしても冬だった。

織田から、「明日帰るよ」とだけメールがあった。
その日の朝になって、僕はソワソワした気持ちのまま、みかん通りに向かった。比較的暖かい日だった。
日差しのもとで、子供の声が響いていた。
女の子と、もう少し小さい男の子がいっしょに走り回っている。
その側で、見覚えのある女性が子どもたちを見守っている。
織田だった。
それは微笑ましい光景であると同時に、心苦しい光景でもあった。

僕は大きく息を吸ってから、織田に話しかけた。
「かわいいですね。その子たち」
織田は固まったまま動かない。無表情の彼女は心の読みにくい人物だ。

「久しぶり…」
織田が言った。
「あのさ」と二人の声が重なった。僕が先を促す。

「あ、あのさ、今、彼女とかっているの?」
「どういう意味?」
「そのままの意味だよ」
「いなかったらどうなの?」
「あ、いや、もう一回よりを戻せないかなぁなんてね。嘘、冗談だよ」
織田は、僕の表情を読みながら喋っていた。

僕は子どもたちの方を見る。いくら子どもとは言え、あまり聞かれたくない内容だ。
ポケットに手を入れ、小銭を取り出した。
「ほらこれでジュース買っておいで」
女の子は小銭を受け取ると、男の子の手を引いて、自販機の方へ走っていった。
遠ざかるのを待ってから僕は言う。
「無理だね、ごめんだけど」
「やっぱそうだよね。じゃあ彼女いるんだ」
「彼女っていうか、まあそんな感じかな」
「そっか。お互いもういい年だもんね」
織田は作り笑いを浮かべた。一度背を向けた。。こういう仕草は本当に下手だ。

「実はね、年明けにでも好きな人に告白しようと思ってるんだ。成功するかな」
「うーん、まあ大丈夫だと思うよ。」
「うん」

(つづく)
0349名無しって、書けない?(玉音放送)
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2018/12/30(日) 16:42:26.16ID:JZXq6Qw90
織田は歩いて遠ざかって行った。遠ざかっていく背中はなかなか消えない。
途中で自販機から戻ってきた子どもたちとすれ違っていた。織田は二人の頭を撫でている。
やがて子どもたちと別れて、道を進んでいった。

子どもたちが僕の元へ走り寄る。小さな手で、ジュースのお釣りを渡された。
「ねえ、さっき一緒に遊んでたお姉ちゃんに名前聞かれなかった?」
「うん聞かれた」女の子が答える。
「答えたの?」
「うん」
「だめじゃないか。知らない人に名前なんか教えちゃ」
「でも、あのお姉ちゃんいい人そうだったよ」

織田を見た。遠くからこちらを見ている。
彼女の口が、二度こう動いた気がした。
「うそつき、うそつき」
柔らかい日差しのなかで彼女は笑った。
いつかのみかん通りがそこにはありありと見えた。少しはオレンジの似合う女の子になったかもしれない。
やがてその景色が崩れ去ると同時に、横顔から笑顔が消えた。織田は一人で歩いていく。

「ねえ、パパ。また雪降る?」女の子が聞いた。
僕は空を見上げた。個人的には降って欲しくない。
「どうだろうね。降ると思う?」
「うん」
「そっか。よし、家に帰ろう。ママがお昼ご飯作って待ってるよ」
僕は男の子を担ぎ上げ、女の子の手を取った。
(おわり)
0350名無しって、書けない?(玉音放送)
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2018/12/30(日) 16:45:53.29ID:JZXq6Qw90
>>289
昨日やっと写真集を買ったんですが、はっとさせられるメンバーがいましてね
まあオダナナなんですけど、お世辞抜きで一番綺麗に写ってたんじゃないかと思ってます

オダオシ先生のおかげで、また彼女の魅力を再確認できました
ってなわけで、オダナナの女の子な部分も描きたいなと思った次第です

>>297
Runaway読んでくださっていたんですか

国語の成績が非常に悪かった割には、なぜか小中高と作文コンクールで賞を取ってきたので、筆力に関してはある程度自信ありますw
僕からすると、オダオシ先生はレベル高いと思うんですけどね
何を書くべきかの要領を得ていらっしゃって、冷静な構成力もお有りですから、その辺のラノベよりかは遥かに読みやすいです

>>338
実は東京都さんの帰還を待つためにスレに常駐していたのにも関わらず、復活の日にお立ち会いできず申し訳ないw
相変わらず、気持ち悪いもの見たさみたいな感情を起こさせるところは流石です(褒めてます)
気づいたら目が文字に犯されているといいますか、なんかうねる波を酔いながら航海させられている感じですね(何度も言いますが褒めてます)

>>343
(前)ということは続きあるんですねw
楽しみ

>>301
庭さんがおしゃれな作品書いた日には、世界が終わるような気がしますね
ぜひこのままの作風で突っ走って頂きたいw
0351好きな言葉は「理佐ちゃんは神の最高傑作」な人(玉音放送)
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2018/12/30(日) 17:02:50.18ID:FIxQCPmRa
>>350
お帰りなさいませm(__)m

このままの作風が迷走してしまい理佐ちゃんとトナカイの異種間恋愛を書いてるしだいです・・・

それはそれとして大阪府さんが戻ってきて千葉県さんと東京都さんと都道府県シリーズが充実してきましたねw
0352名無しって、書けない?(玉音放送)
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2018/12/30(日) 17:39:04.07ID:9lAyk36W0
>>350
お読み頂きありがとう御座います。
そしてお帰りなさい。
今夜も続きを連投致しますがこのペースだと果たして今年中に終わりません。
0353停電の夜に (中)(玉音放送)
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2018/12/30(日) 18:15:28.08ID:JQNY+s8E0
「なんか喋ってよ」と言われても別に小噺が出来るわけでもすべらない話ができる訳でもない。つまり仮になんか話したとしても恐らく、「すべらんなぁ」とは言われないだろう。
「そういえば姉ちゃんが変な勘違いして浮気したって大騒ぎしたことあったっけ」
追憶というのはこんなとき恰好な材料になった。
「そんなことあった?」
いつもの彼女に戻ったようだ。
「ほら、姉ちゃんのプレゼント選ぶの芽実に付き合ってもらったとき偶然姉ちゃんと会っちゃってさ」
記憶の引き出しをかき回してその時のことを思い出す。僕は頭の中も部屋の中も整理整頓が出来ない。
「あー、思い出した、いやてかさ」
刺すような視線を感じた。
月明かりに彼女の細い眼と白い頬が照らされる。
「2人で居る時は姉ちゃん呼びしないでよ」
「あ、ごめん・・・」
彼女がまた体を寄せる。
「あくまで姉弟なのは建前で、実際、血、繋がってないし、しかもわたしは只の、弟だと思ったこと一度もないから・・・」
ぽつりとそう告げた。
本音に近い言葉を口にする時彼女は、必ず語尾が薄くなる。
「まさかあの時プレゼント選んでますなんて言えないし」
僕は頭が暑くなって、慌てて話を戻した。
「わたしも、まさか付き合ってる、なんて言えないし」
「すごい笑顔で、何してるの?って聞かれた時は生きた心地がしなかった」
彼女と遭遇する少し前に告白された。なんてことは言わない方が良いだろう。
そして断りきれずちょっとの間付き合っていたことも。
0354停電の夜に (中)(玉音放送)
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2018/12/30(日) 18:16:51.10ID:JQNY+s8E0
「あと、何時だっけ?2人で鎌倉でデートしてるときにたまたま友香に会ったこともあったじゃん。」
「あれさあのあとどうなったの?」
「あのあと?」
「ほら、菅井さんがかなり戸惑った顔で兄弟仲良いんだねーって言われたあと」
「ああ。あの後ね。」
時計の針が足音を立ててこちらに近づく。
「全部しゃべっちゃった。」
「え?」
「ゴールデンウィーク明けたあとに会ってね。そのときに。」


友香はカップを持ち上げたままフリーズした。
しかし放課後のスターバックスは相変わらず
騷しいし、雨は止まない。
「えー、そうなんだ。」
まるで与えられた台本をそのまま読み上げているようだった。長い間唇を付けていたカップは赤いルージュの痕が歴然と残存していた。
友香は指の腹で拭ってわたしの目を見た。
「でも好きな気持ちは嘘付けないもんね」
「うん。まあ。」
「わたしなんて10何年生きててまだ誰にも出会えてないもん。羨ましい。」
浮かない顔が珈琲カップに浮かんでいる。
「何かあったの?」
友香はわたしの顔を覗き込む。
「いや、やっぱ弟好きになるのっておかしいのかなって。」
友香は言葉を選びながら切り出す。
「おかしくは・・・ない。いや、わかんないけど。でも弟って言っても新しいお父さんと一緒に来た弟さん?だから好きになっても可笑しくないような気がする。」
「うん。」
「鎌倉で会った時凄い楽しそうだったよ?」
「うちが?」
「うん。」
雨は上がったようで、何人か店をあとにする。
わたしはそれを横目に、「付き合ってくれて、ありがと」と友香に告げた。
0355停電の夜に (中)(玉音放送)
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2018/12/30(日) 18:17:32.00ID:JQNY+s8E0
「でなんで私の方が喋ってんのよ」
「なんでって自分から喋り出したんでしょ」
そのとき、また窓ガラスが震えた。
「また?」
今までの勢いを失ったように彼女は僕の腕に寄り添うて黙り込む。
「怖い・・・もう誰も・・・」
彼女の虚ろな独り言が闇の中に這い回る。
「大丈夫」
僕はただそれしか言えない。
「お父さんが亡くなったのも2回目の地震の、ときだったの。」
乾いたシンクに水滴がぽたり、ぽたりと不規則に垂れる。彼女はそんな風に話し始めた。
「あんまり思い出さないほうが」
僕を遮るように、
「思い出したくなくても思い出しちゃうの、仕方ないじゃん。」
水道管がひび割れて一斉に水が噴き出す。
彼女の口調はそのような様相を呈していた。
あの震災から7年経つ。
「揺れて明かりが消えて、そのとき、咄嗟にお父さんに話しかけたらお父さんはなにも言わなくて、携帯でお父さんを照らしたら」
彼女の父親は余震の時に割れたガラスがもとで亡くなった。僕の父親はそう教えてくれた。
手探りで彼女を抱き寄せる。
何故そうしたか分からない。
彼女はただ僕に身を預けていた。
0356オダオシ ◆WtjE1ynjtQ (玉音放送)
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2018/12/30(日) 18:20:33.23ID:OycNLmSQ0
大阪府さん、お久しぶりです。
オダナナがヒロインの小説を書いていただいて、感激してます。

オダナナは、グループ内でイケメン男子キャラを、敢えて演じているんだと思います。
私なんかは、そのキャラに乗っかって、好き勝手に書かせてもらってるのですが、
実際には誰よりも女性らしい内面を持っているはずです。
そこの部分を短編で、素敵に表現できる大阪府さんは素晴らしいです。尊敬の念さえ感じます。
もしこの作品を読書好きのオダナナ本人が読むようなことがあれば、絶対嬉しいと思いますよ。

私はと言えば、オダナナが葵ちゃんに良からぬ行為をすると言う、
オダナナ本人が目にすれば激怒するような内容で投稿中ですが、
あまりに恥ずかしいので、しばらく封印しますw

あと、東京都さんの作品に対する感想は、私も同じような印象を抱いています。
独自性が高いのはもちろん、ストーリーの起伏が大きいようで、予測がつきにくく楽しみですね
0357千葉県だったりdion軍だったりする人(玉音放送)
垢版 |
2018/12/30(日) 18:21:40.56ID:JQNY+s8E0
>>338
読みながらふと江戸川乱歩の短編を思い出しました。
>>345
そうだったんですか・・・
>>346
おかえりなさいませ。
どこか海外的というか異国のお洒落が滲み出ていて羨ましいです。
>>350
だいぶ中が長くなりそうです
0358東京都と呼ばれております(玉音放送)
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2018/12/30(日) 21:02:03.66ID:9lAyk36W0
>>338
「七」

広瀬は菅井との出来事をありのまま守屋に話した。
 広瀬の傷を見た守屋は、感情的になる事は無く、広瀬の話しに耳を傾けた。
 発端は菅井少佐の一方的な感情の発露に有り、そのはけ口として広瀬は被害を被った訳であるから広瀬が非難を受けるいわれは無い。
 然し例えそうであっても、男女が一糸纏わぬ姿で相対していた以上、ある程度の咎めを守屋から受ける事は覚悟していた。
 然し守屋は以外な程冷静であった。多くは語らなかったが、どうやら初めての事では無いらしい。
 「友香と寝たの」
 「いや。寝ていない」
 「本当に寝ていないのね」
 「寝ていない。僕は何時でも何処でも都合よく、色情に合わせて立ち居振舞える程好色ではないよ。只…鞭で三度打った」
 「どこを打ったの」
 「尻に二度、太ももに一度」
 「これから友香の所に行ってくるわ」
 「僕も一緒に行っては駄目かい」
 「駄目よ」
 「それは命令かい」
 「そう、命令よ。広瀬兵曹長は待機して翼を磨いていて」
0359東京都と呼ばれております(玉音放送)
垢版 |
2018/12/30(日) 21:07:45.19ID:9lAyk36W0
>>358
守屋は菅井の執務室の前に来た。
 「守屋中尉入ります」
 「どうぞ」
 「守屋中尉は菅井少佐に用件あり参りました」
 「座って」
 守屋は室内に菅井以外にだれも居ないことを確かめるとソファーに深く座り込んだ。
 「ひどい仕打ちね」
 「謝って済むことではないわね」
 「広瀬は多分もう気にしていないわ」
 「そう…でも許されることではないわ」
 「許してはいないと思うけど、でももう過ぎてしまったことだし、それに友香も鞭打たれたのでしょう」
 「力いっぱい打たれたわ」
 「傷を見せて。スカートまくるわよ。お尻と脚ね、青くあざになっているわ」
 「受けるべくして受けた傷よ、彼を責めないで」
 「お願いだから馬鹿なことはしないで、誰かに見られたらどうするの」
 「どうかしてたわ私。本当にごめんなさい茜の男を鞭で打つなんて」
 「もういいわ、別に寝たわけじゃあないし。もう終わりにしましょ。広瀬にも言っておくわ」
 「茜。感謝してるわ」
 「それと友香。もう一つ訊きたいことがあるの。」
0360東京都と呼ばれております(玉音放送)
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2018/12/30(日) 21:10:01.64ID:9lAyk36W0
>>359
「茜に隠し事なんてしないわ、何かしら」
 「うったの?」
 「何のことかしら…」
 「とぼけてはだめよ友香。また薬を打ち始めたのか聴いているのよ。正直に答えて」
 「あぁ…薬の事ね…このところちょっと疲れちゃって…一本だけ打ったわ。でも一本だけよ、それ以上はやってないわ」
 「あれはあまり身体に良くないと聴いた事があるわ。みんな普通に使っているけど、中毒になってしまう人もいるみたいだからできれば使わないで、お願い」
 「わかった、もう止める。それよりねえ茜、またワインでも飲みましょう。お二人を誘っても構わないかしら」
 「よろこんで」
 「ありがとう茜」
 守屋は菅井の執務室を出た。
 守屋が懸念していたのは広瀬の事より寧ろ菅井の事であった。
 広瀬に対する酷い仕打ちも、薬による覚醒効果の現れであろうと思われた。菅井は一本だけと言っていたが嘘であろう。然し、注射痕を見て確認する事迄はしなかった。
 もし自分が重責を担った菅井の立場であったなら、二百人の部下を激昂奨励し工事を完遂する事が出来たであろうか。責務の重圧に堪えきれず、薬の一本や二本では済まなかったかもしれないのだ。
 守屋は、格子の嵌まった病室で、最早二度と戻ることはない自我を探し求めて、昼夜を問わず虚ろに徘徊している自分を想像した。
 想起してしまった空恐ろしいもう一人の自分を振り払う様に頭を降った。
 どうか常用して中毒にはならないで欲しい。
 そう守屋は切に願った。
0361東京都と呼ばれております(玉音放送)
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2018/12/30(日) 22:21:32.64ID:9lAyk36W0
>>360
「八」

本土が敵爆撃機の航続距離圏内に入ると、海沿いの重工業地帯は格好の戦略爆撃の目標となった。
 元々欠乏傾向にあった船舶航空機燃料の備蓄が、油脂の精製工場を破壊された事で更に拍車をかけ、陸海軍共に作戦の遂行に支障が出始めていた。
 新型80mm高射砲も奮戦したが数が少なく、敵の大編隊を混乱せしめる程の組織的戦力を発揮出来なかった。
 各航空隊への燃料の割り当ても激減し、守屋と広瀬の司令部偵察機も偵察飛行に出る頻度が日に日に減っていった。
 そして敵空母艦載機による機銃掃射も始まり、飛行場に対空警報が鳴り響き、壕に退避する事が多くなった。
0362東京都と呼ばれております(玉音放送)
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2018/12/30(日) 22:22:56.87ID:9lAyk36W0
>>361
然しやられてばかりではいられなかった。
 少ない燃料と機体で効率的に攻撃効果を高める為。片道分の燃料を積載した航空機に250kg爆弾を搭載して航空機ごと体当たりさせる特別攻撃隊を編成し、作戦に組み入れる事が裁可された。
 特別攻撃の為の訓練が始められ戦爆の搭乗員の異動が相継いだ。
 特別攻撃隊の編成に指名された者は皆顔色を失い、煙草を呑みながら慰めや激励の言葉にこわばった笑顔で言葉少なく答えていた。
0363東京都と呼ばれております(玉音放送)
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2018/12/30(日) 22:43:44.56ID:9lAyk36W0
>>362
その特別攻撃隊を先導し、戦果確認をする為の先導機に広瀬が指名された。
先導機の燃料も片道分である。
 先導と戦果確認の任務を終えた時点で広瀬機も突入する。
 偵察任務ではないので守屋は外された。
 守屋は、広瀬と一緒に行くと、広瀬の胸を拳で叩き、周りの目など気にも止めずに泣いた。
 広瀬は只悄然と、胸に抱いた守屋の栗色のつむじを眺めていた。
0364東京都と呼ばれております(玉音放送)
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2018/12/30(日) 23:18:40.57ID:9lAyk36W0
>>363
「九」

気温は低く、陽射しは強かった。
 大気は不安定で、風は不規則に乱れ吹き、すすきの穂が舞い散って翼に張り付いたかと思うと、瞬く間に何処かに飛び去った。
 操縦席にも舞い込んで来ては飛行服に付着して、払った穂は足元に落ちた。
 広瀬は操縦席の時計を見た。
 エンジン始動の合図と同時に、整備員がプロペラを回し始めた。
 プロペラが回り始めると、整備員は別れの挨拶を交わして機から離れて行った。
 広瀬は肩のベルトをきつく絞め直した。
 離陸開始の旗が降られた。
 もう二度と、生きて降りてくる事はない大地との別れであった。
0365東京都と呼ばれております(玉音放送)
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2018/12/30(日) 23:22:09.35ID:9lAyk36W0
>>364
雲底高度を越えると、大気は安定した。
 守屋を残し、広瀬が一人で搭乗した司令部偵察機は、先頭で編隊を誘導した。
 これから数時間後には、確実に死亡する事が確定しているのにも関わらず、動揺もせず居られることが意外であった。
 航空機を管理し、戦闘を行う為に徹底的に訓練されたその頭脳は、機械的に手足に指令を送って、自らを死地へと赴かせた。
 一糸乱れぬ編隊は、整然と目標に向かって進んでいった。
 
 「記念に二人で写真とりましょう」
 守屋は、写真館の前で立ち止まるとそう言った。
 守屋は猫足の背凭れのある椅子に、スカートで隠れていても解る、豊かな臀部から生えている整った脚を斜めに揃えて、肩から自然に垂れた手を揃えて座った。
広瀬はその斜め後ろに立ち、広い肩幅から生える腕を守屋の右肩に優しく添えた。
 「重い」
 「ちょっと我慢して」
 葉書大のを自分と守屋に一枚づつ現像し、大きいサイズは広瀬と守屋の実家に送る手配をして写真館を出た。
0366東京都と呼ばれております(玉音放送)
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2018/12/30(日) 23:28:04.07ID:9lAyk36W0
>>365
懐中にその写真を抱き、自分の掌を眺めていると、あの時の守屋の華奢な右肩の感触が、この手にありありと浮かんで来る様だった。
 何だかとても遠い記憶の様な気がした。
 広瀬は少し泣いた。
 
 雲の切れ目から、多数の駆逐艦、巡洋艦に護衛された空母二隻を発見した。
 広瀬は風防の小窓から信号弾を放ち、編隊に接敵を知らせると同時に、司令部に陣容を打電した。
 広瀬は戦果報告の為、対空砲火の射程外に高度を上げた。
0367東京都と呼ばれております(玉音放送)
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2018/12/30(日) 23:34:26.02ID:9lAyk36W0
>>366
やがて編隊は、高角砲の爆ぜる衝撃波と黒煙に包まれ始めた。
 砲弾が機体の至近で爆ぜると、鉄片が四周に飛び散り、機体と人体を斬り裂いた。
 敵弾が命中すると、忽ち燃料に引火し、炎は操縦席に雪崩れ込み搭乗員を焼いた。操縦者を失った機体は錐揉みながら海面に激突した。
 突入体勢に入るためダイブを開始した機体は限界まで速度を上げ、海面すれすれを、スコールの様に打ち出される、密度の高い弾幕の中を突き進んだ。
 然しその苛烈な体当たりも、打ち出される凄まじい組織的な弾幕に捕まり、半数以上は炎に包まれ海面に突っ込んだ。
0368東京都と呼ばれております(玉音放送)
垢版 |
2018/12/30(日) 23:40:11.36ID:9lAyk36W0
>>367
最後の一個小隊が突入電を発すると、任務を果たした広瀬は自らも突入電を発した。
 広瀬の司令部偵察機はダイブを開始した。
 速度が上がり、頭を上げようとする機体の操縦捍を、死の恐怖に抗う様に懸命に押して頭を抑えた。
プロペラの先端は音速を超え、機体は過速に陥り翼端は激しく振動した。
 限界を超えて回転しているエンジンからはオイルが飛び散った。
 広瀬は瞬きさえ忘れて、白眼は血走った。
 広瀬の見開いた眼中に、空母のブルーグレーの舷側が迫った。
 守屋と過ごした日々の記憶が、脳内を駆け抜けた。
 乾いた眼には涙が溢れ、視界が歪んだ。
 至近弾が多数、空気を裂く破裂音と共に通過し行った。
 翼端に被弾して出火するのが視界の端に見えた。
 「茜っ!茜っ!」
 然し叫びは音声にならず、只声帯を通過する枯れた空気の摩擦音にしかならなかった。

 敵弾が一つ、コマ送りのフィルムを捲る様に、衝撃波で周りの空気を歪ませながら向かって来るのが観えた。
 飛び散った黒いオイルの一滴一滴さえも克明に観る事が出来た。
 敵弾は空気を裂いて、先端の羽車を回しながら、操縦席のすぐ右側をゆっくりと通過するかと思われたその刹那に。
 広瀬の視界は真っ白に染まった。
 極薄い氷の幕が、内側に脆く崩れてくる様に、クシャクシャとした感触が脳幹部に達した。
 聴覚が消え、ベルトで固定している筈の身体が何の抵抗もなく浮遊した。
 「あっ!」
 と思うと、視覚、聴覚をはじめ、あらゆる身体の感覚神経が、純白の瞼の裏で一ヶ所の黒点に凝縮されると、小さく爆ぜて、純白の中に溶けていった。
 広瀬の司令部偵察機は、高速のまま海面に激突し、機体も広瀬の身体も原形を止めなかった。
0369東京都と呼ばれております(玉音放送)
垢版 |
2018/12/30(日) 23:44:15.30ID:9lAyk36W0
連投失礼致しました。
本日は此にて失礼致します。
お読み頂いているスレの皆様ありがとうございました。

オダナナの握手会で、いきなり両手で恋人繋ぎを求められ、てんぱって「あうあうあぁーー」となって無惨に剥がされた良き思い出。
0370名無しって、書けない?(家)
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2018/12/31(月) 23:37:15.71ID:8f5Sj/dA0
>>369
東京都さん!お願いですからBR2書いてください!!
0371東京都と呼ばれております(東京都)
垢版 |
2018/12/31(月) 23:43:17.86ID:6DEraaLD0
び…びーあーる…に???
0372名無しって、書けない?(広西チワン族自治区)
垢版 |
2018/12/31(月) 23:53:10.52ID:MtRRxE9aK
>>371
バトルロワイヤルっていうやつのことですよ(笑)
以前単発スレがあって好評みたいだったんで続きを期待する人たちがいまして

ていうかキャリア表示サーバーが無事に復旧したので東京都表示もできてますよ
0373東京都と呼ばれております(東京都)
垢版 |
2019/01/01(火) 00:05:52.15ID:roXm7cYd0
BR2についてよく調べてみます。

皆様明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願い致します。
良い年でありますように。
0374名無しって、書けない?(家)
垢版 |
2019/01/01(火) 00:16:50.41ID:sTBqguEe0
>>373
去年守屋BR書きあげたんですけど、他のSSを書きたいのでお任せしたいんです。
てゆーか、ほんとうに素人さんかと疑うレベルなので是非とも丸投げしたいです!
0375名無しって、書けない?(家)
垢版 |
2019/01/01(火) 00:20:32.81ID:sTBqguEe0
>>372
自分で期待してるなんて草ですよね
理佐主役で大筋の物語構想はできてはいるのですが、どうしたらいいですかね?
0376ひとつだけ(dion軍)
垢版 |
2019/01/01(火) 00:27:02.26ID:rX3DsA3N0
「あけましておめでとう〜」
テレビの向こうにある声はそう呼びかける。
聞き覚えのある声だと思ったら、映っていたのはいくちゃんだった。
「あ・・・」
1人でつい声が漏れる。
しかし、再び空虚に魘われる。
彼女はもう画面の向こう側のひと。
「あけましておめでとう・・・か。」
23:45。液晶は真夜中のお寺が映し出される。
「夜の成田山新勝寺です。」
静かなトーンで詣でる人を映し出す。
ゆく年くる年の変わらないトーンが愛おしい。
そろそろ寝ようか。リビングを立つ。
すると同時にテーブルへ置きっぱなしのAndroidが震える。
「あけましておめでとう〜ってまだ早いか。 」
賑やかな雑踏の向こうには確かに彼女の声があった。
「お久しぶり〜どう?」
いくちゃんのテンションは相変わらずだった。
「紅白見てたよ。 」
「見てたの〜ありがと」
「いまどこ?」
「んー、とね控え室。」
「そっか。」
「静かだね・・・そっち」
「まあ、1人だからね」
「そっか。」
0377ひとつだけ(dion軍)
垢版 |
2019/01/01(火) 00:28:17.17ID:rX3DsA3N0
23:50。
「もう年も明けるね」
「そうだね」
僕らは話すことも無く黙り込んでしまった。
昔はいくらでも話すことはあったのに。
「また会えるかな」
いくちゃんはふとぽつり、そう呟いた。
「まあ・・・でもそれより、仕事頑張ってよ」
「そうだね・・・あ、そろそろ行かなくちゃ」
「あけましておめでとう。」
「来年もよろしく」
空元気を出したようないくちゃんの声に一抹の寂しさが過ぎる。
ほぼ1年ぶりの会話はこうして終わった。
電話がかかってきたことが嬉しいはずなのに、いまは何故か悲しくなった。
「ほろ苦い思い出は姿を変えていつもわたしにやさしい」
ずっと、隣にいたはずのいくちゃんの面影を呼び起こしてふと彼女の好きだったバントの歌詞が目が熱くなった。
0:00
年明けを待ちわびるようにテレビが騒ぎ立てた。
「いつでも全てが恋しくて ゆれるわ ゆれるわ」
このフレーズがずっとリフレインしていた。
0378名無しって、書けない?(dion軍)
垢版 |
2019/01/01(火) 00:30:06.69ID:rX3DsA3N0
あけましておめでとうございます
紅白見たあとふっ、と思い浮かびましたので
新年の挨拶がわりに。
作中の楽曲はJUDY AND MARYのひとつだけ
です。ぜひ。
0379好きな言葉は「理佐ちゃんは神の最高傑作」な人(庭)
垢版 |
2019/01/01(火) 00:37:58.01ID:vTamOha9a
>>375
理佐ちゃん主役は是非読みたい!

めっちゃ幸せにしてあげてくれ
0380名無しって、書けない?(庭)
垢版 |
2019/01/01(火) 00:43:41.39ID:vTamOha9a
>>377
名前消し忘れてしまった、、、

>>378
年明け早々乙であります
今年も投稿よろしくお願いします


>>373
以前の東京都さんのが書いてたような人の業を描き出すBRを期待しています
0381名無しって、書けない?(家)
垢版 |
2019/01/01(火) 00:49:54.63ID:sTBqguEe0
>>379
理佐推しの方も、よろしければ是非とも書いてください!
渡邉「おねがーい!」
0382東京都と呼ばれております(東京都)
垢版 |
2019/01/01(火) 01:05:25.81ID:roXm7cYd0
DO素人であります!
あとがきにも書きますが素人です。
ただ読書量は平均よりほんの少し多いかもしれません。


人にはそれぞれの、生まれてから今迄の経験を経て、その経験に基づいて育まれてきた価値観を持っております。
価値観とは人生であり、作品とは、絵の具を使っても墨汁を使っても楽器であっても、写真であっても、表現手段の相違というだけであって、その人の価値観に基づいたその人そのものであると思っております。
従って、その人の結晶たる作品を、私が軽々しく引き継ぐ事は難しいと考えております。
だからゴメン!!
出来ない!
だって俺癖強いし…許して!
でも褒めてくれてありがとうございます!
素直にうれしいです。
俺褒められて伸びるタイプなんで!
言い訳長っ!!
0383名無しって、書けない?(庭)
垢版 |
2019/01/01(火) 01:11:38.66ID:vTamOha9a
>>381
ひぃ〜勘弁してくださいm(__)m

原案BRだと俺と理佐ちゃんをハッピーエンドにもって行くのに苦労しそうだから俺には無理っす、、、
0384名無しって、書けない?(庭)
垢版 |
2019/01/01(火) 11:29:27.47ID:KAy5TloQa
やはり人様に頼むものじゃないですね!
目が覚めました、いつの日か理佐のために書きます
0385名無しって、書けない?(広西チワン族自治区)
垢版 |
2019/01/01(火) 12:21:16.61ID:iADpz8DeK
改めて新年あけましておめでとうございます
最近スレも再び活気を取り戻しつつあり何よりです

個人的には昨年は元々いた48G板に軸足を戻す結果になりましたが
相変わらずそちらでも下手な絵を描いて元気にやっております

ではまた時々お邪魔します
http://o.5ch.net/1cwnu.png
0386オダオシ ◆WtjE1ynjtQ (庭)
垢版 |
2019/01/01(火) 16:53:36.55ID:C3VKh28/a
明けましておめでとうございます。
レベルの高い作家さんの多い中、いきなりエロネタで乱入して場を荒らした新参者にも関わらず、楽しませていただいております。

このスレは温かい常連さんばかりで、居心地がいいですね。
オダナナ以外の作品にもチャレンジしていきたいです。

本年もよろしくお願いいたします。
0387じゃあ流れに乗って挨拶しとこう(大阪府)
垢版 |
2019/01/01(火) 19:41:21.70ID:gG5zcHMM0
皆さまあけおめでございます

昨年はグループの調子が下降気味ではありましたが、一年を通してみるとそれほど悪くなかったように思えます
特にラストウィークの地上波で4人の代理センターを試せたことはプラスに働くはずで、
そこに二期生が加わればまた違った風が吹くのではないかと期待しています

小説スレも年末需要に応じて、二人も頼もしい方が現れましたし、当分心配なさそうですね

>>385
覇権は乃木坂にありますが、卒メン考えると恐らくそう長くは続かないのではと思います
秋元先生は去年から48Gに注力しておられるように見えますので、今年以降流れが変わるかもしれませんね

もんちゃんの絵、大好きなのでまたお願いします

>>386
オダオシ先生が年またぎでこのスレに居てくれるようで安心しました
また新しい作品お待ちしております
0388ついでに改めて挨拶などを/千葉県(茸)
垢版 |
2019/01/01(火) 21:23:53.16ID:evJxvlFdd
あけましておめでとうございます。
年の瀬にお二人増えたことで一気に賑やかになり一人で作品を乱発してたころが懐かしいです。

>>380
あけましておめでとうございます。
そういえば、格付けの理佐ちゃん可愛いですね
つい魅入ってしまいました
>>385
あけましておめでとうございます。
また今年も宜しく御願いします。
>>386
はじめましてですかね。
あのバトルロワイヤルを書かれた方でしたか。
これからも作品楽しみにしております。
宜しく御願いします。
>>387
大阪府先生もこのスレに隙間風が吹き出したら、いや、いいのが出来たらいや、ともかく作品お待ちしております 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:1341adc37120578f18dba9451e6c8c3b)
0389名無しって、書けない?(茸)
垢版 |
2019/01/01(火) 21:27:32.39ID:evJxvlFdd
>>388
あけましておめでとうございます渋滞を起こしてるのは気にしないでください
0390名無しって、書けない?(庭)
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2019/01/01(火) 21:37:33.38ID:saHxik68a
>>388
千葉県さん、はじめまして。
バトルロワイヤルを書いたのは別の方かと。
私はBR読むのは嫌いではないですが、悲劇を書くのは苦手なので。

今後ともよろしくお願いします。
0391理佐ちゃんだから好きスレの人(庭)
垢版 |
2019/01/01(火) 21:51:59.39ID:A3YmfIs5a
格付け終わったので俺も流れに乗って新年の挨拶など・・・

最近は『理佐ちゃんだから好きスレ』で手一杯で小説スレにもなかなか投稿してませんが皆さんの作品は楽しみにしとります
じゃんじゃん投稿してください

あと『〇〇だから好きスレ』をフランチャイズ化して欅坂メンバー全員の『〇〇だから好きスレ』を立てるとゆう野望も捨ててませんので
推しメン愛が過剰になった方はご検討よろしくお願いしますw

以上新年の挨拶とフランチャイズ加入の勧誘でしたm(__)m
0392理佐ちゃんだから好きスレの人(庭)
垢版 |
2019/01/01(火) 21:53:28.33ID:A3YmfIs5a
>>388
プク顔も見れて最高の格付けでした
消えてしまったのだけが悔しいですね
0393名無しって、書けない?(東京都)
垢版 |
2019/01/03(木) 00:13:15.30ID:4/oLnVYK0
>>368
金木犀が香っております。
 風が私達二人の元へ運んでくれるのです。
 飛行場の片隅でこの手紙をしたためております。
 側に守屋中尉もおります。
 私も特別攻撃隊の編成に入る事になりました。
 守屋中尉は乗りません。
 私一人で参ります。
 兎にも角にも。
表向きは大変名誉な事であるとゆう姿勢は取っておきませんと、
死んでしまう私はどうとでもなりますが、後に残された父さん母さんと守屋中尉に大変な迷惑がかかりますので、
全く受け入れる準備すら出来ていない私の薄硝子の様な脆い心の器に、
死ぬと言う最早これ以上ない残酷極まりない現実を、無理矢理押し込んで作ったひきつった笑顔で、何とか過ごしております。
0394名無しって、書けない?(東京都)
垢版 |
2019/01/03(木) 00:15:12.63ID:4/oLnVYK0
>>393
遂に私の余命もあと一月ばかりと相成りました。
 誕生日は一月だけど、どうやら年は越せそうにありません。
 名前を呼ばれて以来、なかなか現実を受け入れる事が辛ろう御座います。
然し守屋中尉は、私の心の負担を少しでも分担出来るように、いつも傍にいてくれています。
 私は大変恵まれております。
 
 父さん母さん。
 貧しいながらも健やかに育ててくれてありがとう。父さんが紹介してくれた染色工場から逃げ出していなければ死なずに済んだと今にして思うけれど、でもそうすると守屋中尉には出会えなかったでしょう。
0395名無しって、書けない?(東京都)
垢版 |
2019/01/03(木) 00:16:55.89ID:4/oLnVYK0
>>394
守屋中尉を連れて一緒に帰った日の父さん母さんの驚きと狼狽えに満ちたあの家の雰囲気はもう傑作でしたね。
母さんは止まると死んでしまう鮪の様に、台所と居間を世話しなく往復し続けて、その間父さんは視線のやり場に困った様に痛くもない首をずっと擦っていましたね。
 
 もう一度便りが送れるか解りません。
 確実なのは、一月以内に私は死ぬということです。
 気持ちはいずれ整理がついて落ち着くでしょう。
 安心してください。
 家の荷物は適当に処分して下さってかまいません。
 
 本当に本当に。もし来世があるのならば、再び父さん母さんを両親に持って産まれて来たいです。
 どうか何時までもお健やかに。
 ありがとう。
 さようなら。
 
 金木犀が香る飛行場にて。守屋中尉と共に。
 
 陸軍飛行兵曹長 広瀬武夫
0396理佐ちゃんだから好きスレの人(庭)
垢版 |
2019/01/03(木) 06:24:13.79ID:qS/aGRHZa
>>395
うお〜広瀬!
愛する守屋中尉を置いて逝く奴があるか!
0397理佐ちゃんだから好きスレの人(庭)
垢版 |
2019/01/03(木) 06:50:17.57ID:qS/aGRHZa
>>396
これからは名前欄これで行こうかなw
0398東京都と呼ばれております(東京都)
垢版 |
2019/01/03(木) 09:59:35.39ID:4/oLnVYK0
>>396
欅ちゃんではないので一足先に逝ってもらいました。
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