「昨日ありがとうな」

暴言のお詫びに夕飯作ってくれた事務員の理佐ちゃんに照れながらお礼言う町工場のオヤジな俺

「どういたしまして」
こっちを見ずにぶっきらぼうな理佐ちゃん


なんだ・・・機嫌悪いのか?

38にもなって事務員の顔色窺う小心者な俺

やっぱり若い娘さん雇ったのは失敗だったか・・・

なんて社長としての判断より牡の本能に流されて世界一の美人理佐ちゃんを雇ったことを後悔し始める俺


「あのう・・・」

そんな俺に小声で話しかけてくる控えめな理佐ちゃん

「どうした!?また俺なんか変なこと言ったか?」
なんて夕飯作ってもらったお礼を言っただけなのに過剰反応する俺に

「恥ずかしがりなだけですから・・・」って呟く理佐ちゃん

「うん・・・」
理佐ちゃんの言ってる意味が分からない鈍い俺

「昔からお礼言われたり褒められるの苦手なんです・・・」
なんて言ってるそばから恥ずかしそうな理佐ちゃん


「ああ、それで素っ気なかったのか」
合点がいくと同時に理佐ちゃんが機嫌悪かったわけではないと知りホッとする俺


「でも本当に美味しかったよ、味噌汁にケチャップは逃げた嫁には無い発想で俺には新鮮だった」
ホッとして調子に乗ったのか俄然理佐ちゃんの料理を褒める俺に

「褒めてんじゃねーよ」ってドス効かす理佐ちゃん

「すまない・・・」
世界一可愛くて美人の理佐ちゃんのドス声にビビり謝る俺

「すいません、照れ隠しです」
なんて謝る理佐ちゃん


「照れ隠しなんだ・・・」
独特な感情表現な理佐ちゃんに戸惑う俺に

「美味しいって言ってくれたからたまに夕飯作りますね」
なんて笑顔て言ってくれる理佐ちゃんだから好き