「!!」

顔をあげた志田愛佳。
彼女は、周りを見渡した。
そこは、レッスン室のみんながよく寝ているマットレスの上。
愛佳は体を起こして周りを見る。
そこには平手友梨奈と渡辺理佐の姿があった。

「ね、ねえ?理佐って私と付き合ってるよね?」

唐突な愛佳の質問に理佐は大きく咽る。
平手友梨奈は思わず口元を両手で隠し、驚きの表情で理佐と愛佳を交互に見た。

「ち、違う!違うから!!」

慌てふためく理佐に、愛佳はその世界が元の世界へと戻ったことを確信する。
しかも、どうやらみんなにはあの時の記憶はないようだった。

「おはよう〜〜〜」

レッスン室へとやってくる今泉佑唯、そして小林由依。
平手友梨奈は、先ほどの愛佳の言葉を二人に言おうと駆けだす。
慌てて止めようとする理佐。

「ねえ!佑唯、ゆいぽん!聞いて聞いて!さっき、理佐と愛佳がね!?」
「やめて!!やめなさい!ひらて!」
「もう!!愛佳が変なこと言うから!」
「なに?なに?ききたーい!!」

そこいは嬉しそうに笑顔を向ける今泉佑唯の姿があった。
変わらない、いつもの笑顔の佑唯の姿。

彼女に似合うのは満面の笑顔。


もう……迷わない。
私は、みんなと一緒に『今』を生きる。
かけがえのないみんなにありがとう!


欅坂46は今日も平和だ。



以上です。
ありがとうございました!!