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【物語】欅坂46orけやき坂46の小説 ★3【エロも可】

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0001名無しって、書けない?(やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/11(日) 09:17:32.61ID:b3/LyH/X0
素人レベルからでも投稿できる小説スレです 
ただし投稿作品に対するすべての中傷は禁止です 

投稿者は多大な時間と労力をかけて 
作品を投稿していますのでご協力をよろしくお願いします 

この度小説スレと原案ありスレを統合しました 

以下は原案ありの簡単な説明です 

インスパイア、オマージュ、パロディ、パクリ、何でも結構です。 
その原案も小説、戯曲、映画、テレビドラマ、マンガ以外にも、ルポルタージュやテレビのドキュメンタリーとかでもかまいません。 
テーマだけでもOK、冒頭だけでもOKです。 
少しでもかすったから原案ありだと書いた当人が主張するのなら、そう見なしてあげましょう。 
「『パクった』と言ってるけどさ、全然パクってなく、それはお前のオリジナルじゃん」という非難はやめましょう。 

あとは作家さん各々の良心に従い思うままに書いてください 

最後に、このスレの投稿される作品はすべてフィクションであり 
実在する人物や団体や建物等との関係は一切ありません 
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0124 ◆VB3EeL1xw6 (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/30(金) 19:56:25.24ID:2XEB5Yf00
偶像の評価、それはどれだけの信者がいることかによって判断される。
この場合は、アイドルにつくファンとなる。
評価により偶像の地位は高まり、多くの人間に影響を与えることができるようになる。
それは結果的に偶像自身の名前を高めていく正のスパイラルを発生する。
そのために、偶像は情報を発信する。
このネットという膨大な情報が氾濫する現在……。
偶像のネットの評価は、アンチの巣窟となる場合も存在をする。

アイドルの少女たちは、その膨大な見えない敵と戦うことを否応なく強制される。
幼き少女たちは、それらに耐えることができるのだろうか。
耐えたとして、それは少女たちに何をもたらすのだろうか。

身近になりすぎた少女たちは、勝手気ままに攻撃されていく。


欅坂46怪異譚

今泉佑唯の場合


アイドルとは成熟をするにつれて、その商品価値を失くしていく。
それは呪いである。


「おはよ〜〜〜!!」

元気よく挨拶をする佑唯。
彼女はその持ち前の明るさと、元気いっぱいの笑顔でメンバーを明るくさせることができる。
その笑顔に、つられてメンバーも笑ってしまうことがあるくらいだ。
佑唯は、メンバーの中でも目立つほど小柄な体型であるにもかかわらず、
一生懸命なパフォーマンス・表現力を武器にして、人気メンバーとして頑張っていた。

「おはよ!まなかちゃん!」
「あーおはよ、ゆい。ってか朝から顔を近づけるな、鬱陶しい」

朝はテンション低目の志田愛佳に対しても今泉佑唯は満面の笑みで声をかける。
愛佳はそんな、佑唯を片手を振りながら、あっちへいってと振り払うような仕草をして見せる。

「もう!せっかく挨拶してるのに」
「そうだよ、愛佳。あんまりゆいちゃんを邪険にしないであげて」

それはゆいちゃんズとコンビを組んでいる小林由依である。
小林由依はどちらかといえば大人しい存在、対する今泉佑唯は騒がしいキャラという相反するコンビなのだが、どういう訳か仲が良い。
二人で、フロントメンバーにも選ばれたりするものだから、不思議な関係だ。
志田愛佳は、ここのところ頻発するメンバーに起こる怪異現象を調べるのに時間を費やしていた。
元々は趣味で始めたものだったのだが、結局各メンバーが抱える闇が強力な形で具現化しやすくなっているということだった。
さらに、怪異は怪異を呼ぶとあり、一度起これば頻発する可能性があるということもわかった。
要は、またメンバー間でのいざこざのようなことが起こるのも否定できない。
渡邉理佐、鈴本美愉と相次いでメンバーが怪異に囚われている。

「はあ、私もゆいみたいに何も考えなくていいならなー」
「ちょっと!!私もいろいろ、ちゃんと考えてるんだから!」
「え?そうなの?」
「初めて聞いたみたいな顔しないで!」
0125 ◆VB3EeL1xw6 (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/30(金) 19:58:00.29ID:2XEB5Yf00
愛佳とのコントを終わらせて、佑唯はゆいちゃんズとしてフロントメンバーを任されている曲の練習をレッスン室で行ってる。
今夜は、テレビでの放送で披露されており、全国に自分たちが大きく映し出される。
ここで頑張って、欅坂46メンバーとして頑張らなくちゃいけない。
自分達はフロントメンバーとして欅坂46メンバーの顔となるのだから。
だから、頑張らなくちゃいけない!

「ゆいぽん?」

レッスン室での休憩中、佑唯が小林由依に問いかけた。

「どうしたの?ゆいちゃん?」
「今日の本番、頑張ろうね!!」

いつにも増して気合が入っている佑唯。
由依はうんとゆっくり頷いた。
由依は、佑唯が気持ちが入りすぎているのではないかという不安を覚える。
いつもの調子で頑張ればいい……由依は、そう思う。
今のままでも佑唯は十分、表現力はずば抜けているし、問題がある訳じゃない。

「大丈夫、ゆいちゃんはいつも通りで十分だから」
「うん!ありがとう!」

フロントメンバーになり、テレビで目立つということは、それだけ世間に評価されるということだ。
多くの欅坂46を知らない人間も大勢見る。
それだけに責任も重要となるわけだ。

「頑張ってね!ゆいちゃんズ!」
「大丈夫、練習通りやれば問題ないから」

坂道AKBでセンターをやっていた長濱ねるや、ダンスを纏めるリーダー役である齊藤冬優花からも激励の言葉を受ける。

『頑張ってね、二人とも!』

体調不良でいない平手友梨奈のラインもきて、今泉佑唯の気持ちはより高まる。
佑唯は、自信を持つよう親に言われてきた。
どんなことだっていい、自分に自信をもって生きなさい、と。
それが彼女にとっての強みであり、彼女にとってどんなことだって頑張ってこれたことでもある。
自信がなければ、パフォーマンスで人を納得させることなどできない。
彼女の根拠の有無は問わない自信と、類まれな才能と努力、そして彼女の職業であるアイドルが見事に合致していた。

そして……歌番組が始まる。

大勢の歌手たちと一緒に欅坂46メンバーが呼ばれ
そして、大きく手を振り、自分たちをアピールする。
小さい体を一生懸命大きく見せようとしながら……。

「それでは、欅坂46です……」

司会者に促されて、彼女たちは照明に照らされ、カメラを前にして歌う。
身体を動かし、大きく口を開けて……。
自分の想いをのせて奏でる・表現する。
ライブと違うのは、そこにファンの人がいるわけじゃない。
でも、このカメラの向こうには、それこそ武道館・さいたまスーパーアリーナどころじゃない。
もっと大勢の人間が見ていて聞いているんだ。
そう思って、佑唯は歌い切った。

出演が終わり、捌けてくるメンバー。
0126 ◆VB3EeL1xw6 (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/30(金) 19:59:43.30ID:2XEB5Yf00
「よかったよ!ゆい!」
「いまゆい、凄いよかった!」

ダンスメンの齋藤冬優花、鈴本美愉にも褒められる佑唯と由依の二人。

「ゆりなの穴をしっかり埋めれたよね」

キャプテンの菅井友香からも賞賛の言葉を受けることができた。
佑唯は、嬉しそうに頭を下げて笑顔を見せる。

「やったね!」

そういってVサインをする彼女。
周りからは笑い声が漏れた。
楽屋に戻る廊下……佑唯の元へとやってくるのは愛佳である。

「お疲れ、さすがだったよ」

愛佳はそういって佑唯の肩を抱いて告げる。

「ありがとう、愛佳ちゃん」
「あとこれは親切心でいうんだけど、今日はすごい良かった。だから下手にエゴサとかで検索はしない方がいい」
「え?どうして?」
「……ネットの評価なんてアテにならないから」

愛佳はそれだけ言うと他のメンバーのところにと歩いていく。
佑唯は、愛佳の言葉の意味が理解できなかった。
凄い良かったのならば、その声を聞きたいとそう思ってしまっていたからだ。
楽屋にもどり、衣装を着替えると愛佳たちが見ている前だと気まずいので、こっそり隠れながらスマホを見て
今日の音楽番組の感想を見る。

期待に胸を膨らませながら……。

『なんだよ、てちいないじゃん』
『あーあ、折角期待してたのに、誰やねんフロント二人は?』
『すべてがフロントのせいで台無し』
『平手いないんじゃ意味ない解散解散』
『うわーショボいなー』
『【悲報】平手の偉大さを知ることになる、平手アンチ憤死』
『ずーみんフロントはまだ早い』
『ダンスも表現力もダメ、やり直し』
『欅坂46も、もう終わりだな』

容赦なく書かれる罵詈雑言の嵐。
テレビの前で頑張った自分の自信が崩れ去っていくのを感じた。
頑張った……自信を持って、欅坂46のために……。
だけど、それが結果的には。
スマホを握りしめながら、佑唯はその場でしゃがみ込んでしまった。
力が入らない。
立つことができない……。
前を見ることが出来ない。

「……ごめん、みんな」
0127 ◆VB3EeL1xw6 (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/30(金) 20:00:49.49ID:2XEB5Yf00
佑唯はつぶやくことしかできない。
みんなに向かっての謝罪を……。
彼女のまっすぐなまでの気持ちが、闇にと覆われる。
感情のエネルギーとは、高ければ高いところから落ちるとそのエネルギーは膨大となる。
今泉佑唯の感情の急激な降下は、彼女を闇にと落とす。

『偶像』

偶像とは、皆の憧れであり、皆にとっての夢である。
では、その逆とは何か?
皆にとっての恐れであり、皆にとっての悪夢の姿とは何か?

それは……『悪魔』である。


「!!」

志田愛佳は目を開けた。
彼女の視界に入ったのは、黒板である。
顔をあげて周りを見渡す愛佳、そんな彼女の隣に立っているのは渡邊理佐、平手友梨奈。
二人も制服を着て愛佳を見ている。

「いつまで寝るの?愛佳」
「ホントだよ、ぴっぴ。次移動教室だよ?」

愛佳は、二人が何を言っているのか理解が出来なかった。
顔をあげて、周りを見渡せばいつもの欅坂メンバーが、荷物を持って席を立っている。
先ほどまで、自分は何をしていたんだっけ?
なんでこの場所にいるんだっけ……。

「愛佳?」
「あ、いや……ごめん。えーっとなんかの撮影だったよね?」
「え?」
「もー何寝ぼけてるさ、ぴっぴ。私たちは同じ欅坂高校のクラスメイトでしょ?」
「え……」

愛佳は、友梨奈からの言葉に思わず言葉を漏らす。
友梨奈がそんな嘘をつくとは思えない……愛佳は、立ち上がりもう一度、教室の中を見渡した。
そこにいるのは、いつもの欅坂46メンバー。
年齢も違う彼女たちが一緒の教室にいる。
それがまるで当たり前かのように。

「……なにこれ」

愛佳は、呆然としながら、当たり前となっている欅坂高校の世界を見渡しながら呟いた。
異常な世界……。
だが、それが当たり前として動作している世界。
それは、愛佳にとっての非日常でしかない。
明かな異変……それは、渡邊理佐や、鈴本美愉と同じもの。
だが、その変異は今までの比ではない。
先ほどの二人は個人の異変であった。
しかし、今回起こっていることは、今いる世界全ての変異……。
こんなことは果たして可能なのか?
呆然とする愛佳のいる学校の屋上にて制服を身に着けながら、青空を見上げる佑唯。
彼女は、いつもの満面の笑みではない、影のある笑みを浮かべる。

私は……欅坂46メンバーが大好き。
だから、そんなメンバーを傷つけるすべてを私は否定する。
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