【欅坂小説】欅坂の道化師【2冊目】
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欅坂46のメンバーを登場人物とした小説を書いています。メンバー以外の人物はもちろん架空の人物です。前スレはまだ書き込めますが、長文が書けなくなった為に新しくスレを立ち上げました。
前スレ
http://itest.5ch.net/test/read.cgi/keyakizaka46/1509967598/
保管倉庫
https://ameblo.jp/nyankozaka/ ブログの管理に追われて妄想してる時間が無くなる本末転倒な俺が保守 >>467
わかる……その状況はよくわかる。
そして乃木坂さんにシフトし始めた私も保守 今日はAKB48の14期生であの伝説の史上最高唯一無二のアイドルユニット『てんとうむChu!』でセンターをはっていた小嶋真子さんの21歳の誕生日ということで久しぶりのスレチ保守
最近は調子に乗って地下板で4コマ漫画にも手を出し始めた影響もありご無沙汰していますm(_ _)m
せっかくなのでわりとネタが単純なのをひとつ貼っておきます
これはHKT48が新メンバー募集にあたり坂道グループにならって?セミナーをすることになったというニュースが元ネタで、登場人物のモデルはHKT48の4期生の運上弘菜さんです
http://o.5ch.net/15u62.png
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http://o.5ch.net/15u8d.png 平手友梨奈から向けられた鋭い視線に射抜かれたのか、いつしか鳴滝の顔から挑発するような笑みは消えたいた。
「あらあら、また喧嘩ですか」
丸いお盆に二つのコーヒーカップを乗せた玲子が呆れた顔で現れた。
「知っているなら分かるでしょ?勝てっこない」
玲子に構わず、平手友梨奈が鳴滝へと問い返した。
「勝ち負けじゃない。俺たちの力を示すんだ。二度と手出しして来ないようにな」
「そんな簡単に諦める奴等じゃないよ。一度戦争を始めたら、みんな死ぬまで続くんだ」
「そんな事は無い。俺は諦めさせた奴を二人知っている」
「どんな奴だよ」
その問いに、鳴滝は目を細めた。
「クロウとマグスだ」
一呼吸置いて語られた彼の言葉に動きを止めたのは、意外にも玲子の方だった。尾関の前へと差し出したコーヒーカップを手にしたまま、チラリと鳴滝へと目を向けていた。
「その二人さえ敵に回っているんだよ」
「マグスは俺が食い止める。クロウは動かない。俺がこちら側にいる限りは」
「貴方、何者なの?」
「探偵だよ」
「やっぱり、クロウを知ってるんだ?」
飄々と答えた鳴滝に、平手友梨奈は尚も問い返していた。 「過去にな。腐れ縁ってやつさ」
「じゃあ……」
そこでやっと、彼の隣に座る尾関が控えめに言葉を挟んだ。
「あのライフル女って……」
「おそらくマグスの手先だろうな」
「そのマグスって……何者なんですか? 鳴さんとそのマグスって人との間に何があったんですか? 」
尾関の問いに、鳴滝は目を閉じて沈黙した。
「さぁ、早く召し上がって下さい。お連れの方がいらっしゃるのでしょう?」
鳴滝の沈黙が後悔である事を悟ったのか、ただ言葉を差し込む沈黙を待っていたのか、玲子が忙しそうに声を上げた。
「頂きます」
玲子の隣で、平手友梨奈が手を合わせる。それに合わせて、鳴滝も箸を取って味噌汁を啜り始めた。
訪れた沈黙に、自分だけ蚊帳の外に出されたような気持ちになった尾関は寂し気に鳴滝の横顔を見つめていた。
「尾関、俺の鞄を取ってくれ」
その尾関の様子を見かねたのか、鳴滝が不意にそう言った。尾関は無言で、背後にあった彼の鞄を引き寄せた。
鞄を受け取った鳴滝は、その中から赤い布に包まれた棒状の物を取り出し、手の平の上でその包みを解いた。
そこに現れたのは一本の扇子だった。
「これは、俺の最初の相棒が使っていた扇子だ」
そう言いつつ、鳴滝は尾関へと扇子を手渡した。それを受け取った彼女は、思わず開いてその面を見た。一瞬、無地かと思われた白い面の端に血痕と思われる黒いシミを見定め、尾関は息を呑んだ。
「若月という祓い屋の女だ。そして、俺の惚れた女でもある」
惚れた女。その言葉に尾関は扇子に向けていた目を鳴滝へと向けた。 「だが、ある事件で命を堕とした。殺されたんだ。マグスにな」
尾関は再び扇子に残された血痕を見て目を見開いていた。
「あいつがこの件に関わっていると分かった以上、俺は引くわけにはいかない。だが、これは俺自身の私怨だ。お前まで巻き込むつもりはない。恐ければ……」
鳴滝がそこまで語った時、尾関が彼の手にしていた赤い布を奪い取った。
「私、逃げませんから」
そう言った尾関は、立ち上がって奪い取った赤い布で手にしていた扇子を包んで自らの上着の内ポケットへとそれを差し込んだ。
「相棒の仇は私の仇です。これは私が預かります」
凛とした面構えで言い放ち、尾関は一人部屋を出ようとした。
「ちょっと待て」
その背中に鳴滝が呼びかけながら、鞄から黒い塊を取り出した。
「これも持っていけ」
鳴滝から差し出されたのは、額にドクロの刺繍が施された黒い帽子だった。受け取った尾関はそれを目深に被り、再び背を向けて玄関から出て行った。
その背中を見送る鳴滝の顔には笑みが溢れていた。
「巻き込んじゃうんだ。尾関さんも」
その鳴滝の横顔へと、平手友梨奈が無表情に呟いた。
「若月が護ってくれるさ」
そう言って、鳴滝は味噌汁を再び啜っていた。 低い弧を描いて登った弱々しい晩秋の太陽は、それでも島の一角にある川口邸の小さな庭を煌々と照らしていた。
その庭の端に設えられた小さな花壇の前で、尾関梨香は目深に被った帽子のつばから、手にした扇子を凝視していた。
「わかつき……」
尾関の口から自然とその名が零れ落ちる。
ありふれた一本の扇子。しかし、そこに凝縮されているのは、彼女が知りたくても知り得なかった鳴滝と言う男の秘められた過去。
拡げた扇子の端に滲む黒いシミに、彼の壮絶な過去を垣間見た尾関の耳に、聞き慣れた声が響いたのは正にその時だった。
「若月……さん?」
その声へと尾関が視線を向けると、そこには背後にクリスを従えた守屋 茜の驚愕した顔があった。
「知ってるんですか?若月さんの事」
尾関の問いに急に夢から呼び戻された人間の様に慌てた守屋 茜が、咄嗟にその前髪を掻き上げた。
「ええ。知っていると言えば知っているけれど……」
「どんな人だったんですか?」
間髪入れずに尾関が問い返す。その問いに、守屋 茜は虚ろな視線を尾関へと向けた。
「それを知って、どうするの?」
「知りたいんです。その人を」
「その人を知って、どうするの?」
再び繰り返された守屋 茜の問いかけに、尾関はその手の扇子へと再び視線を向けた。
「その人を知れば、本当の意味で鳴さんの相棒になれるのかなって……」
語尾を弱めた尾関の言葉に、守屋 茜の顔に涼やかな笑みがこぼれる。
「それは違うわ」
虚ろな表情から、凛とした本来の彼女へと戻った守屋 茜は、そう言うと同時に尾関梨香へと向き直っていた。 「何者も若月佑美にはなれないの。むしろ、彼女になっちゃ駄目なの」
「どうして?」
そう問い返した真剣な尾関の視線に、守屋 茜は怯む事なく彼女の前に立ち塞がった。
「同じ悲劇を繰り返す事になるからよ。そうなれば、彼は彼でなくなる」
「彼は彼でなくなるって……どう言う事ですか?」
尚もそう問い返す尾関へと、守屋 茜は冷たい視線を向けていた。
「貴女、探偵でしょ?」
「はい……」
無機質な冷たい守屋の声に、尾関は反射的にそれだけ答えていた。
「だったら、自分で調べなさい。自分の目と耳と……心でね」
それだけ答えた守屋 茜は、尾関の脇を通り抜けて川口邸の玄関の前に立っていた。
「でも……ひとつだけ言える事は、その帽子と扇子を託されたのは、貴女にその資格があるって事……」
無表情を装いつつ、守屋 茜の顔には寂し気な表情が浮かんでいた。
「資格?……」
これまでに見た事のない守屋のその表情に、尾関は思わずそう問い返す。
「自覚が無いのなら消えて。私と彼の前から」
即座に返された守屋のその言葉に、尾関は返す言葉も見つからないままに絶句していた。
「悔しいけれど、相棒としては貴女に敵わないらしいわ。けれど、女として貴女には負けない」
唸る様な守屋 茜の声に、尾関はただ彼女の視線を受け止めるので精一杯だった。
「彼の相棒を名乗るのなら、覚悟を決めなさい。それが答えよ」
「覚悟は決めています!」
守屋の言葉を挑発と受け取った尾関は、思わずその言葉を口にしていた。 「その覚悟は本物かしら?」
尚も煽る様に響く守屋の声に、尾関は眉間に皺を寄せていた。
「本物です!」
腹の底から振り絞った大声で尾関が答える。
「だったら……」
次の言葉を言い淀んだその守屋 茜の顔には、尾関がいつも見ていた彼女の優しい笑みが浮かんでいた。
「悩む事は無いはずよ。貴女は貴女らしく。彼が望んでいるのは、それだけだと思うわ」
「私は私……」
唖然としながらも、尾関はいつか口にした言葉を再び口にしていた >>480
保守ありがとうございます!
自分では更新した記憶が無いので、ちょっとびっくりしてるww >>481
ニャンコ先生が寝てる間にニャンコ先生にとり憑いてる霊たちが書いてくれてるのかも・・・ 留守にしててすいません。
いろいろありまして_φ( ̄ー ̄ ) 梅雨がニャンコ先生の創作意欲を奪ってしまったんですかね
まあ色々あると思いますけど頑張ってください
という保守 俺もブログ移植が進まず心が折れそうで妄想意欲減退中・・・ >>487
とりあえず頑張りマッス(´ー`)
>>488
物凄い勢いで更新してますもんね
欅坂46と渡邉理佐のタグを付けてみたらいいと思います。 >>489
これだけ更新してもまだ3割ぐらいしか移植出来て無くて参ってます・・・
小説スレに書き始めた頃から保存しておけば良かったと後悔していますw
タグと言うのは書いたの全部に付けた方が良いんですか? >>490
タグはブログにおいては結構重要です。
タグを頼りに見に来る人は多いですから。
庭さんの世界観に共感出来る人が集まって来る筈です。これを言うといろいろと語弊を産みそうですが、現在の欅坂小説でトップに位置する人の小説よりも、庭さんの小説の方が良いと思います。タグを付けないのは勿体ないです。
全部には付けなくて良いですが、これからアップするものには付けて下さい。そこから、過去記事へと移行する筈です。
頑張って下さい。庭さんは才能あります。 手順を書いて行きます。
まず、Amebaアプリをダウンロードします。
https://i.imgur.com/wzSr8gg.jpg
そこから、投稿した記事にタグを付けます。
記事の編集・削除をタップすると
https://i.imgur.com/9QP4Fee.jpg
投稿した記事が現れます。
タグを付けたいきじをタップして
https://i.imgur.com/h2ljLNo.jpg
この画面のタグを更にタップすると、タグの画面が現れます。
https://i.imgur.com/ToGGtMH.jpg
全3個のタグの部分をタップすると
https://i.imgur.com/RH88aUi.jpg
この画面か出て来ます。
ここで♯タップして入力の部分に欅坂46、あるいは渡邉理佐と入力すればタグ付け完了です。 ニャンコ先生親切な説明ありがとうございますm(__)m
しかし、ニャンコ先生に才能ありなどと褒められると照れてしまいますw >>493
いえいえ。庭さんの妄想小説は面白いんです。
あのカテゴリーで小説を読んでいるのは、何故だか圧倒的に女性が多いのですが、庭さんの小説はウケると思います。私のは難し過ぎみたいですね。
あと、更新は1日3回ぐらいがいいかもしれません。投稿時間は設定出来るので、間を置いた方がいいかも。 >>494
いいねありがとうごさいますm(__)m
早いとこ全作移植して主戦場の理佐ちゃんだから好きスレに専念しようと連続投稿してましたw
今、見てきたら小説書いてる人が多いんで驚きましたw NGT48の山田野絵がクソ面白すぎて
どハマりしてしまった……
もうダメかもしれない(笑) >>496
目のつけ所がさすがですね
こじはる・まゆゆ・ぱるるが相次いで卒業して弱体化した48G埼玉軍団の次世代を担う逸材です(笑) >>497
YouTube開く度に、あなたへのおすすめで
山田野絵が出てくる(笑)
終わった…… >>498
今日開票されたAKB総選挙でも見事に初ランクインを果たしたので
今後さらに動画が増えるかも(笑) お二人とも欅ちゃんに興味が無くなってきてますね、、、泣 >>500
未だにあっぷっプリだけは録画してるので釣り堀なーこも見ましたよ(笑)
米さんの順番が来て日曜のお昼のお茶の間に微生物の写真が流れるのを密かに期待しています(笑) すいません
理佐ちゃん出ちゃったからもうあっぷっプリ見てないっす(><) 山田ロスからNGT48の番組観てたら、変な子ばかりで笑えた。やばい……引っ張られてる。 >>505
アメブロ拝見しました(笑)
じつはおかっぱちゃんのイラストは地下板で何枚も描いたことがありまして(笑)
なかなか難しいんですけどね >>506
ほほぅ。見せて頂きましょう。
(行き方がわからない)(´;ω;`) ああ…
今日に限って米さんだったなんてorz
どうしても事情があって試聴も録画もできなかった(泣)
でもまあ微生物じゃなかったみたいだからと自分に言い聞かせています(笑) >>508
確かに凄過ぎww
似てるわぁ〜これはww
ブログで使わせて頂きます >>511
あの12枚の中から見事に私の一番のお気に入りを選ぶとは流石師匠ですm(_ _)m >>512
一番グッと来たものを選んだだけです。
それに師匠ってww
イラストではチワンさんには敵いません。
なので、チワン師匠と呼ばせて頂きます。 >>513
私がこんなに絵を描くようになったそもそものきっかけは
ニャンコ先生が載せたあの1枚のイラストがきっかけなので(笑)
ちなみにあの絵は彼女のブログの文面と写真が元ネタでして
私も思わずグッときたので挑戦しました
https://i.imgur.com/V4u86hv.jpg >>514
あのイラストって?
チワンさんの画力にはかないませんて。
山田野絵応援スレを覗いてみたんですが、
アンチ多くて凹みました。 >>515
前スレでニャンコ先生が小説の投稿の合間に何の気なしに出した(推定)最初のイラストのことです
あれでニャンコ先生の多才さに気付かされたのと同時に
そういえば自分もお絵描き機能使ってたことがあったっけと思い出したんで(笑)
それにしても殺伐としたスレが多いことには閉口しますよね 枯れ木も山の賑わい、アンチもスレの賑わいとは言え悲しい現実ですよね
ちなみに僕もゆいぽんと理佐ちゃんのまったりスレは出禁だからアンチと一緒にされて悲しいです・・・ >>516
応援スレなのに応援されてないと言うww
多芸は無芸。どんな道でも極めた者勝ちです。
チワンさんは尊敬に値します。 >>517
枯れ木も山の賑わいとは言い得て妙です。
それが理解出来ているなら非靴になる必要はないと思います。
庭さんの小説を読んだ限りでは、悪意は微塵も感じられません。
それより掲示板に引きこもらず、ハーツと名乗る一人の渡邉理佐ファンとして世の中に発信している庭さんの方が格好いいです。 6/24の米さん回を見られなかった(しかもせっかくあっぷっプリを犠牲にして予約した裏番組の録画にも結局失敗していた)ショックが尾を引いているらしく
とうとうあっぷっプリの録画まで止めてしまいました(笑)
という保守
前回はゆいぽんだったらしいですね… >>521
保守ありがとうございます(^_^)
いろんな意味で卒業が近づいているのかなぁ
お互いに >>522
先生マジですか・・・
かく言う私もブログの方が読んでくれてる人のリアクションがあるので2ちゃんはサボりがちですw >>522
自分はすずもんの写真集が出たら戻ってくる可能性もかなりあります(笑) >>523
ブログ頑張ってますね(^_^)
読んでますよ
>>524
すずもんですかww
私は長沢菜々香か今泉佑唯かどちらかかな
8/15のシングル次第です >>525
ありがとうございますm(__)m
早くブログへの移植を終わらせて2ちゃんのスレに全力を注ぎ込みたいと思ってます なんとN坂を卒業したあのひとが現在Sレコードのスタッフになっていて
某有名イベントでの某アイドルグループのライブのために現在フランスに行っているらしい
という保守 「おはよう」
川口邸の玄関で守屋茜達を出迎えたのは鳴滝だった。
「彼女は?」
「中にいるよ」
その鳴滝に促され、奥の部屋へと足を踏み入れた守屋は、その中心に座る着物姿の女に気付き深々と一礼した。
「はじめまして。私は守屋 茜と申します。そしてこちらが、私の友人の益田クリスです。本日は不躾なお願いを受け入れて頂き、ありがとうございます」
「そんなに堅い挨拶はおよしになって下さい。お仕事でいらっしゃった訳ではないのでしょう? 狭い所ですが、どうぞお座り下さい」
玲子に誘われその向かいに座った守屋は、着物姿の女の隣に座る若い女へと目を向けた。
「平手友梨奈さんですね?」
そう問いかけたのは、守屋 茜の隣に腰を下ろしたクリスだった。だが、若い女はその問いに鋭い視線を向けたのみだった。
「ええ、そうです。そして私は以前、この子の世話をしていた川口玲子と申します」
平手友梨奈へと向けられた二人の視線を呼び戻すべく、言葉を挟んだのは玲子だった。
「世話をしていたとは、慈愛院でと言う事でよろしいんですよね?いったい、あの場所で何があったんですか」
今度は守屋が身を乗り出すように問い返す。
「放火による殺人です」
眉ひとつ動かさず、玲子は凛とした表情で答えていた。
「放火……それで犯人は?」
「まだ捕まっていません」
「そうですか……」
それだけ言った守屋は、玲子の隣に座る平手へと目を向けた。
「どういうつもり?」
笑顔など微塵もない表情で守屋が唐突にそう問いかける。 「どういうつもり?」
笑顔など微塵もない表情で守屋が唐突にそう問いかける。
「その質問の意味が分からない」
一方の平手友梨奈は、涼し気にそう問い返していた。
「貴女のせいで、どれだけの人に迷惑がかかっているか自覚してないの?」
その友梨奈の態度に対して、守屋は更に声を荒げていた。
「迷惑?それは主観的な問題だよ。どちらの立場に立つかによって、その意味は変わって来るよね?」
「まぁまぁ、お互いに言いたい事は山程あるだろうが、ここは一旦納めてくれ」
守屋 茜の感情を更に逆撫でするかのような平手の言葉を遮るように、守屋の後ろで胡座をかいていた鳴滝が二人の間に割って入っていた。
「とにかく、一度お家に帰ってお父様と話し合った方がいいんじゃないかしら?」
一呼吸置いて、守屋が平手へと促した。
「お父様?あいつは父親でも何でもないよ」
「貴女を育ててくれた人でしょ?そんな言い方は失礼よ」
「僕の姉妹をバラバラにして、僕を殺し屋にしようとしたのは、あいつなんだ」
「殺し屋……どういう事?」
そこで守屋 茜は、絶句したまま視線だけを鳴滝へと向けていた。
「さぁな」
守屋の問いかける視線を受け流し、鳴滝は目を閉じてそれだけ答えていた。 「殺し屋……どういう事?」
そこで守屋 茜は、絶句したまま視線だけを鳴滝へと向けていた。
「さぁな」
守屋の問いかける視線を受け流し、鳴滝は目を閉じてそれだけ答えていた。
「あいつが、あの男が僕達の家に火を放って、僕の兄妹を殺したんだ」
「兄妹を殺したって、どういう事なの?」
獣の瞳と化した平手友梨奈へと、守屋 茜が更に問いかけた。
「あいつは……僕がお父さんと呼んでいた男は、金の為なら子供でも容赦なく殺す奴だったんだ。あの夜、あいつが僕の兄妹を焼き殺した。許さない。絶対に」
それまでの落ち着き払った態度から一変し、感情を露わにした平手友梨奈の口を塞ぐように、隣に座っていた川口玲子がその手を差し出した。
「わたくしからご説明しましょう。事の成り行きを」
そう言った玲子が手にしていたのは、昨夜に鳴滝が見たあの写真だった。
「児童養護施設である慈愛院で、わたくしはこの子達の世話役として勤めていました。ここにいる友梨奈、そして、ねる。莉菜、梨加、菜々香……どの子もわたくしの子供同然です」
「やはり……そうでしたか」
全てを察した守屋が頷いた。
「しかし、わたくしがある物を見つけてしまったせいで、平和だったこの子達の日々を奪ってしまいました」
「それは違うよ!玲子さんは何も悪くない」
玲子の言葉に重ねる様に、平手友梨奈がそう声を上げた。 「ある物とは?」
声を荒げた平手に構わず、守屋が冷静な声で玲子へと問いかけた。
「人を神へと変える物です」
「神……」
愕然とする守屋の前で、玲子はその瞳を金色へと変えていた。
「これって……」
その瞳に魅入られたように、クリスが目を見開いて呟いた。
「神じゃない、悪魔だよ」
言葉を失った守屋とクリスへと、平手がぽつりと呟いた。
「大日本帝国陸軍軍事機密第四◯四号。それが、わたくしが手にした物の正式な名前です。世に出すべきではない忌まわしき代物だったのです。しかし、わたくしがその封印を解いてしまった……」
「違う!そうじゃないよ」
懺悔するかの様に目を閉じた玲子の腕を、平手友梨奈が掴んで揺さぶった。
「ごめんなさい。全ての罪は私にあるの」
「感傷に浸っているところ申し訳ないが、友梨奈が言うように、貴女には何の責任もない。悪いのは菅井財閥と、その犬達だ」
それまで黙って聞き耳を立てていた鳴滝が、不意にそう言葉を挟んだ。 更新乙であります
最近そこらじゅうでよく見かける欅ちゃんの10円ピンポンのCMを見るたびに
なぜか『マネーロンダリング』というコトバが頭に浮かんでしまうのは自分だけでしょうか(笑)
という保守 推しメンだから好きスレ立てたのに誰も妄想してくれない・・・
愚痴をこぼすていを装って保守
でも本当は保守を装って愚痴をこぼす俺 ブログを拝見して何ヶ月ぶりかで描いてみた
http://o.5ch.net/179xe.png
但しマウスではなくスマホです
という保守 >>538
グットタイミングです!
スピンオフでチワンさんが登場するシーンだったので使わせて頂きます。
依頼する前に描いてもらえるとはww
ミラクル >>539
ブログ更新乙です
まさか出していただけるとは(笑)
酔っ払ってメンバーに絡む役じゃなくて良かった←
ちなみに本当に水墨画風な絵を描かれる画伯は別に実在してまして
ごくたまに地下板にも降臨されるんですよ
http://rosie.5ch.net/test/read.cgi/akb/1528515128/ 勝手にイメージしたチワンさんを登場させました。次は庭さんww >>539
チワンさんガッツリ出ててワロタww
>>540
その節は酔っ払い役で出演ありがとうございますw
>>541
敬愛しているニャンコ先生の作品に出演出来るなんてめっちゃ楽しみです まだ出番が続きそうなのにちょっとビビりつつ(笑)
なぜか予想を超えて評判が良いっぽい絵をスレチ承知で貼りつつ保守
http://o.5ch.net/17ber.png
ちなみに某有名48Gメンの飼い猫がモチーフです 今日初めて街中でひらがな佐々木美玲の痛車を見てちょっと感激(笑)
という保守 響の映画の告知画像を見て半年ぶりぐらいにてちこさんの絵を描いてみたのに完成直後に手違いで消えてしまってがっかりしながら保守 ブログを拝見して
「すまん。紙を忘れた」
『小だけにしろって言っただろ!それに溶けちゃうよ!』
と訳のわからないことを考えたりしつつ保守 いつも保守ありがとうございます!
>>542
私の勝手なイメージで書かせてもらってます
>>545
そのてち見たかった…… >>548
お久しぶりですww
イラストにもちゃんとストーリーがあったんですね。とにかく生存確認出来て良かったです! >>549
あちらのスレに読み応えたっぷりの大作も投稿されてますよ
ところでリクエストに応えて一から書き直してみたけど
前のよりはマシだけどやはり限界があったよ(笑)
http://o.5ch.net/17guo.png >>550
素晴らしい!
似過ぎて笑ってしまったww 先日痛車目撃記念
&
理佐ちゃん神推しの某作家先生の浮気中記念
としてみーぱんに挑戦するもやっぱり美人は苦手と判明の巻
http://o.5ch.net/17i6n.png
そして
最近スレdat落ちのスピードがやや上がってるっぽいのでご用心
という保守 >>552
46SHOWの特派員めみたんとみーぱんに卒アル回のただただ睨む理佐ちゃんよりやや軽めの衝撃を受けてしまったのです・・・ >>552
えっ?庭さん、浮気ですかww
乃木坂オタさんの痛車を目撃した事はありますが、昭和のハコ型名車(多分、スカイライン)に桜井玲香の文字と写真がシーリングされているのを見て、思わず「うわぁ……」と目を逸らしてしまったww >>554
試みにめみたんとみーぱんで妄想してみたんですが何も浮かばないので本妻はやっぱり理佐ちゃんですw アメブロ拝見して
ふたたびアメブロ拝見して保守
保守ありがとうございますm(_ _)m
>>557
>>558
どんどんクオリティ上がってるじゃないですかww凄いな。いや、マジで。 >>559
基本的に画力は無いので
描きやすそうな素材選びが命です
という保守 アメブロ拝見しました
前作が好評だったのかバスルームトラベルの第2弾?が出るんですね
今回のプロモーションの主役も引き続きこの3人になるのかな?
という保守 >>562
バスルームトラベルの第2弾は知りませんでした。結構、人気ありましたからね。 「とりあえず、まずはこの島を離れる事が先決だ。今の状況は、射撃場の的の前に立っているようなもんだ。いつ撃たれてもおかしくない」
そう語る鳴滝の背後から、玄関の引き戸をけたたましい音を立てて開け放った尾関梨香が現れた。
「鳴さん、これ見て下さい!」
そう言って彼女が鳴滝へと向けてかざしたのは、若月の扇子だった。その面には、筆で書かれた「絆」の一文字が浮かび上がっている。
「こいつは……」
「いきなり現れたんです。一回閉じて、また広げてみたら書かれてあったんです!」
絶句する鳴滝の前で、尾関は興奮しながら身振り手振りで必死にその驚きを伝えようとしていた。
「これって、若月さんからのメッセージですか?そうですよね!」
自らの興奮を抑える術を忘れたかのように、黒いキャップのつばの下から、見開かれた尾関の瞳が鳴滝へと向けられた。
「違う……」
「えっ?違うんですか?」
「いや、そうじゃない……」
「どっちなんですか?」
そう問い詰める尾関の前で、鳴滝は言葉を失っていた。
「尾関ちゃん……その目……」
鳴滝の前に座っていた守屋が、彼の失った言葉を拾い上げて言葉にした。
「目?目がどうしたんですか?」
守屋の言葉の意味が理解出来ない尾関は、咄嗟にそう彼女に問い返していた。
「オッドアイ……」
尾関の問いに答えを返したのは、守屋ではなく彼女の隣に座っていたクリスだった。
「お前……こいつに何をした」
その直後に、鋭い視線と共に鳴滝が平手友梨奈へと問いかけていた。 「多分、昨日の夜だと思う。この手で、尾関さんの肩を掴んだから……」
戸惑いながら友梨奈が差し出した右手の中指には、黒い光沢を放ちながらも、その中に若干の青を含んだリングが見て取れた。
「四◯四号」
その名を口にした後、鳴滝は再び絶句した。
「え?どうしたんですか?」
自らの置かれた状況を理解出来ない尾関が、不安気に皆に向けて問いかけた。
「ご覧になって下さい。ご自身の目を」
落ち着きながらも、どこか寂し気に川口玲子が尾関へと丸い手鏡を手渡した。
「なに……これ……」
手渡された手鏡の中に映し出された自らの顔を見た尾関もまた、鳴滝と同様に絶句した。
手渡された丸い鏡の中の彼女の顔は、いつもの彼女の顔だった。しかし、ひとつだけ違うものがあった。
「金色……嘘でしょ」
左目。彼女の左目だけが、平手友梨奈や川口玲子と同じ金色へと変わっていたのだ。 「新たな力が産まれたな」
皮肉を含んだ鳴滝の視線が、平手友梨奈から川口玲子へと向けられた。だが、彼女は彼の視線を避けるように、いつしかその目を閉じて沈黙していた。
「絆。その文字は……尾関。お前の心の声だ」
「私の?」
「ああ、そうだ。その文字は、お前の心の声が具現化したに過ぎない。だが、若月なら、あいつならきっとこう答える」
そう言った鳴滝は、尾関から奪い取った扇子を左の人差し指と中指で軽くなぞってその面を彼女へと向けて開いて見せた。
愛
その扇子の面いっぱいに墨で記された一文字。
「こいつに勝るものは無い」
そう言い終えた鳴滝は、目の前テーブルの上に閉じた扇子を静かに置いていた。そして、その前に置かれた物がもうひとつ。
円を描いていたその物は、やがてゆっくりと溶け出し、ひとつの小さな立方体へと姿を変えていた。
「これが、四◯四号の本当の姿だよ」
鳴滝の向かいに座る平手友梨奈が呟いた。 >>562
音楽室に片想いって曲ですねww
今泉佑唯に気を取られていて気が付かなかった ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています