火薬の爆発のようなものを考える場合には、空間の中でその爆発が広がっていって、
宇宙の膨張というのは空間自体が広がるので、二つは本質的には異なるが、
広がる様子を数量的に見る場合には。同じようなもんだと考えて差し障りはない。
もちろん、上であげた数字は実際の宇宙膨張のもではなく、わかりやすいように小さいうえに作為的な数値を用いた。

プランク衛星が計測したHの最新のデータが67.15[km/s/ Mpc]である。
[k]=10^3、[M] =10^6、[pc]=3.08×10^16[m]なので、普通の単位に直すと、
H=67.15×10^3÷(10^6×3.08×10^16)=2.180×10^-18[1/s]となる。
この逆数が宇宙年齢Tを表すことになる。
1[年]=3.16×10^7[s]なので、
T=1÷(2.180×10-18)÷3.16×10^7=1.45×10^10=145[億年]となる。
138[億年]に等しくならないのは、宇宙の膨張率は一定ではなく、微妙に変化しているためで、
138[億年]というのはそういうこともひっくるめた細かい計算の結果である。