>>183
個人と集団、自由と連帯、孤独と拘束、そういった両極で人間というのはバランスを取っていかなければならない。
だが、才能あるものにとっては前者だけが大切で、後者を無視し、必然的に集団の中で噴きこぼれる。
誰しも、騎士道に憧れる一方で、ピカレスクにも扇情されるもので、そこをうまく絡め捕っていますね。
ピカレスクロマンというのはときとして苦い味となるので、恋愛を織り込むことで、口当たりをよくするというのもうまいですね。