>>172
たとえば、又吉直樹のように、太宰治のような一人の作家に完全に魂を奪われ、
太宰のように見、太宰のように感じ、太宰のように判断する視点を自分の中に完全に移植できれば、
太宰の全てを骨の髄まで手に入れることができ、それを武器として作家活動の中でいかすことができます。
だから、芸能活動をやりながら、芥川賞を取るという離れ技ができたんでしょうが。

俺なんかあれもこれも押さえておかなければならないという強迫観念にとらわれているだけで、
適当につまみ食いすることしかできず、身にはあまりなっていないことを恥じています。
やっぱり、プロの作家になるような人は被憑依力というべき能力が必要な気がします。