キャラ設定は長沢菜々香の中二のときの作文で、柱とした構成はピランデルロの戯曲「作者を探す六人の登場人物」です。
大阪府さんの指摘通りです。
「作者を探す六人の登場人物」では、作家から未完成のままでほったらかされた登場人物たちが演劇の舞台監督に完成を依頼する物語となっています。

ピランデルロという名前を初めて知ったのは、エーリッヒ・フロム「自由からの逃走」によって。
その中で、近代人の自我への懐疑をピランデルロは表現しているとフロムは述べていた。
「作者を探す六人の登場人物」の中にもそう言う箇所があるが、いまいちぴんとこなかったので、
「自由からの逃走」のP266〜P282の「個性の幻影」を>>163(その9)では参照としました。
また、>>166(その12)の長沢の四コマ漫画を三匹が論評するところは、モリエール「人間嫌い」ででアルセストがオロントの詩を酷評するシーンを参考にしました。

パクリ率は、長沢作文5%、「作者を探す六人の登場人物」が30%、「自由からの逃走」が10%、「人間嫌い」が5%くらいかな。
今回はオリジナルの割合が大きかったです。