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【物語】欅坂46の小説 ★5【エロも可】 [無断転載禁止]©2ch.net
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0001名無しって、書けない?(庭) 転載ダメ©2ch.net(6級) (アウアウカー Sa8d-hZWA)
垢版 |
2017/07/02(日) 18:43:16.04ID:VdBgmUcOa
素人レベルからでも投稿できる小説スレです
ただし投稿作品に対するすべての中傷は禁止です

投稿者は多大な時間と労力をかけて
作品を投稿していますのでご協力をよろしくお願いします

またこのスレの投稿される作品はすべてフィクションであり
実在する人物や団体や建物等との関係は一切ありません

★過去スレ★

【物語】欅坂46の小説 ★4【エロも可】
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【物語】欅坂46の小説★3【エロも可】
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【物語】欅坂46の小説★2【エロも可】
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【物語】欅坂46の小説【エロも可】
http://rio2016.2ch.net/test/read.cgi/keyakizaka46/1487327352/
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0165名無しって、書けない?(東京都) (ワッチョイ b76c-jTKI)
垢版 |
2017/07/11(火) 22:57:40.99ID:ytCv2CTp0
ブレーンワールド(その12) 
「明日、日曜か。朝食のための食材を買ってくる」と言って、ウザ女が出ていった。
ドアが閉まるのを確認して、ねるが口を開いた。
「大切なお話をしたいんですが」
二人切りになったときに大切な話?と俺の胸は期待で高鳴った。
「ブレーンワールドとパラレルワールドがの関係なんですが・・・」
ああ、なるほど、ウザ女が話しの輪に入れないことを気遣ってこの状況を見計らかって質問しようとしたのか。
「三次元空間の中に二次元空間が浮かんでいるという比喩的な見方で言えば、
上下に離れた二次元平面、つまり、ブレーンがお互いにパラレルワールドになるという理解でよろしいのですか?」
そういえばそういったことの説明はなかった。自分で考えて答えだしたんだな。やっぱりこのコは賢いな。
「うん、その通り。付け加えて言えば、その二次元平面上に二次元人が住んでいるとする。
その平面上にあるなら100億光年先でも望遠鏡を使えば、二次元人は見ることができる。
ところが、2つの平面間の上下の距離が1ミリメートルでも、行き来することはおろかその存在さえわからない。
なぜなら、上下方向の認識ができないから」
「それと同じように、第4、第5、・・・、の空間次元方向にたった1ミリメートル離れていても、三次元空間に住む私たちは別の三次元空間を認識できないというわけですね。不思議〜」
ねるの可愛らしさに押し倒したいという衝動が起こったが、悟られないように話した。
「実は重力だけがその壁を超えることができるかもしれないと言われている。もともと超弦理論が生まれたのは、他の3つの力に比べ、重力は極端に弱く、その理由付けするためだと言われている」
「他の3つの力というと、強い力、弱い力、電磁気力ですね」
「で、とても難しい話になるけど簡単に言うと、他の3つの力は一つのブレーン上で固定されているからそれなりに大きい。
ところが重力は一つの場所に固定されず動き回るから極端に小さくなってしまう」
ブレーンワールド(その
「なるほど、その動き回るというのがあるブレーンから別のブレーンへということなんですね。
あ!もしかして、重力はおよぼすが目に見えないというダークマターの正体は異次元のブレーンにある物体ですか?」
「そういう説を唱える一流の科学者がアメリカにはいるみたいだね。
でも、あくまで一つの説。それも有力ならざる説といったところかな」(続く)
0166名無しって、書けない?(東京都) (ワッチョイ b76c-jTKI)
垢版 |
2017/07/11(火) 23:17:54.13ID:ytCv2CTp0
ブレーンワールド(その13)
ウザ女が戻ったら、自然とストーカーの件を話し合うことになった。
「本当にあの男の人たちには身に覚えがないんです」と心配そうにねるは語った。
「では、池袋での二人の女性とサッカー場で見た女の子というのは?」
「それも身に覚えがないんです、池袋のお二人は見てはいませんが、身の覚えがないというのはおそらく同じだと思います」
その後、「ただ・・・」と言って、急に黙り込んでしまった。
「ただ?」
「ある意味、あの男の人たちよりも怖いんです。なにか得体のしれない不安がおそってくるんです」
「耳を押さえていたけど、何か聞こえたの?」
「なにか人の声のような気がするんですが、うなるような感じで、はっきりとした音声にはなっていませんでした。
鼓膜を通して聞こえるというよりは、直接、頭の中で響くといった感じで・・・」
「なんの手がかりもなしか。もう一つ教えて。あなたが鳥居坂の最終オーディションを受けなかったのはなぜ?」
「そんなこと関係ないでしょ!」とウザ女が怒鳴った。
関係ないだろうなとは俺も思った。ねるが秘密を打ち明けてくれれば、俺との距離が縮まるだろうという打算からだった。
「聞いてみないと関係ないかあるかはわからない」と強弁した。
「あの日、お母さんから電話がかかってきました。羽田空港にいるから急いで来るようにと。
お父さんもお母さんも私は大好きですし、尊敬もしています。だから、お母さんが言うことには何の疑いも持たず従順に従ってきました。
どういう要件かは想像がついたので、空港に着くまでは針のむしろを歩くようでした。
逆らえないな、命令通りに長崎に帰ることになるんだろうなと諦めていました。
対面したら。優しくもきつい口調でオーディションを受けるのをやはり禁じられました。
ところが、私自身にも意外だったことに、激しく抵抗してしまいました。
『お母さん、今まで一度も逆らったことはないじゃない。今後もそうします。だけど、今回だけは一生に一度のわがままを聞いてください』と泣き叫びました。
アイドルになりたいという強い夢があったのは自覚していたけど、そう思っていた以上に果てしなく強い気持ちだと悟りました。
そんな私の態度に驚いて、お、お、お母さんは・・・」とねるは嗚咽した。
「ねるのお母さんはそれ以来、ときどき目覚めるけど昏睡状態が続いて・・・」とウザ女がささやいた。
「じゃあ、アイドルになるという夢は?」とウザ女に耳打ちしたが、ねるにも聞こえた。
「持てるわけないでしょ!」とねるは叫んだ。
出ていくようにとウザ女は視線をドアに向けた。俺は出ていった。
0167名無しって、書けない?(東京都) (ワッチョイ b76c-jTKI)
垢版 |
2017/07/11(火) 23:52:44.18ID:ytCv2CTp0
ブレーンワールド(その14)
ねるとの仲は自然と深まっていった。この日も映画を観るという約束をした。
銀座のシネコンの前での待ち合わせ場所にねるはすでに到着していて、上空を眺めていた。
その視線の先を見ると、上昇気流を捕まえて鳶が空高く回っている。
俺の姿を見つけると、「映画より海行きません?」と言ってきた。

お台場の人口砂浜に二人で直に腰を下ろしてから聞いた。
「ねえ、突然、海を見たいと言い出したのは、トンビが関係しているのかな?」
「トンビは私にとって異界からの使者なんです。あの甲高くピーッヒョローと鳴く声も好き」
「異界からの使者?」
「私は長崎県の五島列島の中にある小さな島で生まれました。
それについては言えば、生まれたいと私が思う場所で私は生まれたという単純な感想があるだけです」
ねるは砂浜をキャンバスにし、上下に二つの島を描いた。
通常の地図通り、上が北で、下が南となっていた。 (続く)
0168名無しって、書けない?(東京都) (ワッチョイ b76c-jTKI)
垢版 |
2017/07/11(火) 23:54:58.78ID:ytCv2CTp0
ブレーンワールド(その15)
「私の生家はこの南の島の北端にあり、流れの速い緑色の海流を挟んで北側の島が私の家からいつも見えていました」
「ああ緑色か。伊豆の城ヶ崎海岸のようにそういう色した海はあるな」
「二つの島の間は100メートルもないのに簡単には行けないんですよ。
南側の島の船着き場は南端にあり、北側の島の船着き場は北端にあり、直接便はなく、いったん九州本土に渡って乗り換えてからしか行けない。
しかも両方の島ともに不定期便しかなかった。だから、北の島は私にとって異世界でした」
「トンビはそこを自由に行き来することができる。だから、異界からの使者というわけか」
「ええ、島にあった天主堂で神父様から天使のお話をよく聞いたものですが、私のイメージの中では天使の羽は白ではなく、トンビの羽になっていました」
自分で描いた地図を見ながら、深い記憶に浸るようにねるは話を続けた。(続く)自分で描いた地図を見ながら、深い記憶に浸るようにねるは話を続けた。
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