批判をやめられない、6つの理由

批判することを好み、相手を攻めてばかりの人には、本人ですら気づいていない原因や理由が潜んでいる。

(1)ストレス解消

日々の暮らしの中で本人が意識しない間に不満が溜まり、そのはけ口として他者を批判することがある。
批判することで、自身のストレスを解消することにつながるからだ。本人がその点に気づいていないこともよくある。
こうした人は、いつも不機嫌な態度でいることが多い。

(2)有能さのアピール

他者の行為や発言、実績などを批判することで、自分は有能だと周囲にアピールする人がいる。
他者を批判できることが、能力の高さだと誤解しているからだ。弱点を見つけることに長けていても、創造的発想による具体策の提示ができないのが特徴。

(3)自己顕示

著名人や人気ブロガーのSNSに批判やケンカを売る人は、自己顕示欲が強く、「自分のことをかまってほしい」場合や、炎上させることで自分の存在をアピールしたい場合がある。
自分が注目を浴びるために、批判というケンカを売るわけだ。リアルの暮らしでは温和な人が、ネットの世界になると豹変し、攻撃的になる場合もある。

(4)防衛本能

相手が、自分にない長所や力・実績を備えていると、自分の弱さを他者から気づかれにように批判し、あるいは自身の弱点を隠すために人を批判するケースがある。
自分が傷つかないために批判するわけだ。

(5)嫉妬心

その人の活躍や成功、容姿などが優れていることが気に入らず、それが理由で相手が嫌いになり、あるいは気に食わない場合に批判的な態度になる人がいる。
「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」のたとえ通りになる。

(6)連帯意識

自分と共通の敵をつくることで連帯意識が増すため、他人の批判に同調して自らも批判するケースがある。
上司を批判することで社員同士の仲が良くなったり、仲間意識が生まれたりするのが典型例だ。

特徴をつかんで、「この人はただ批判好きなだけの人だ」とわかったら、あとは深入りしないことだ。うまく対処する方法を検討していこう。