>>439
と書いてる間にレス付いてた。
やはり足腰の愁訴で通院されてたんですね。

ここからは個人的な妄想ですが、その鍼灸師がいつもは詳しく説明するのに
なんかツレナイ対応とかその後の電話での対応も良くないというのは
鍼灸師的には「やっちゃたぁ…」というやましさがあるのかも。

私も首肩のコリがスゴく酷い方で、症状がツラくて神経痛になってる方で
刺鍼後に胸の辺りの違和感を言われた時は一瞬「あ、気胸起こしちゃったかなぁ…」と焦りました。

ただ、たまたま卒業時にそういう医療過誤の講習で対応を正しく十分に行う事が
患者さんへの誠意でもあるしお互いにその後の対処も前向きに行えると聞いてたので
その時は自分でも胸部所見も取って説明もしてそれだけで一時間近く説明したことあります。

どうしても首のコリの治療で上天柱というちょっと髪の生え際の上の所も刺鍼するのですが
ちょうどここら辺に後頭神経というのが走ってて、やはり刺鍼時にビリっとした響きが出て
それも何度もネッターの解剖図譜お見せながら説明したりしました。


ヘルニアとの因果関係ですが、今はまだそういう解釈(鍼での響きでヘルニアが飛び出た)がしっくり来るかも知れませんが
長期的にはあまり関係ないかもよ、というのも頭に置いといて下さい。

別に責任がどうとかそういう訳ではなく、最近の腰痛では器質的変化が必ずしも疾患の原因とは限らない
という事で、腰痛でもSSRI系の鎮痛補助薬(抗うつ剤としてではなく)使われたり
認知行動療法も腰痛の治療に有効という事もあるし
上に書いたように「ヘルニアがあるから…」という思い込みも悪化要因の一つにもなるので。

それとヘルニアも脊柱管の中に出っぱって、出っぱりが大きいとそれを異物とみなして
脊柱管の中の脳脊髄液の中に居る貪食細胞ってのが出っぱりを食べてくれる事があります。

それで1年とかでヘルニアが自然消失するというのも、これは今のお医者さんの整形外科の教科書にも載ってる事です。
逆に出っぱりが小さいと貪食細胞が異物と見なしにくくてなかなか食べてくれないというジレンマもありますが(-""-;)

まぁなかなか直ぐには納得出来ない部分はあると思いますが
長い目で見て後遺症やシビレ腰痛が逆にたかが鍼の響き程度で慢性化する事はないので。

クシャミでヘルニアが飛び出る話はありますが、クシャミの時の腹圧ってかなりのものなので
鍼の響きとは比べものになりませんし、ちょっとデータとしては古いかな。

最近はクシャミやゴルフの捻り運動がヘルニア突出の原因という医学的な報告は聞いたことないですね。

ただ、神経が興奮して痛覚過敏の可能性はあります。
もっと専門的に言うと、ヘルニアで刺激された神経根付近での炎症性物質(確かプロスタグラン陣とかブラジキニン)による刺激や
それらによる神経周囲(坐骨神経とか神経根位の太さになると神経の周りに更に血管が栄養してる)の微小血流障害だとか
さらにそのSSRIが効くという所から脊髄のシナプスでのセロトニンの働きの悪さが原因とか、そういう事も言われてます。

単純に、出っぱり→痛み、という因果関係じゃないかも、というのが最新の考え方?です。

ただ、これらの仮説はなかなか中を見る事が出来ないので照明が難しくて仮説のまま数年経ってますが。