最近は街灯がLLED電球に変わって、かなり明るい。
また、いろいろな照明が点灯していて街路をキラキラと浮かび上がらせる。
車もLEDライトなので、白く輝き、まぶしすぎる。
月が無い闇夜は、一寸先は闇、の真っ暗闇で明るく照らすものが無い場合、手探り状態になる。
杖で払って野原を行く、夏の夜間ウオーキングは杖無しでは歩めない。
杖を頼りにする。
落ちている棒小枝などで使いやすい長さに調整する。
LED懐中電灯のまっすぐ通る強い光が無ければ、とても歩けない。
 ずいぶん前の事だか夏の夜、陽が落 ちて暗くなってから夜明けまでほぼ25キロぐらいを小学生中学生9人前後で走破知ることが有った。
夏の夜の野原はちらちらとリンが燃えている。
昆虫のリンなのだろう。
その中を突き進んで行く。
生死(しょうじ)が混沌としている。


『 一本の杖がある。

この杖が 龍になった。 龍が 真っ赤な大きな口を開けて、天地を呑み込んだ。

この時、 天と地は いったいどこへ行ってしまったのか、道(い)え 道(い)え!! 』


分からなければ解からないも問いに対する無数にある答えの一つではある。
現在では慈悲心のひとかけも無い師家ばかりになって、痛棒 30棒を与える、打ち据える菩薩行の人は皆無である。
追い込んで、追い込んで、追い詰められて絞り出す答えである。
道(い)え 。