非存在と存在の繋がりがどこで、どの段階で、どんな状態から派生してるのかを掘り下げて見極めてみたかったんだけどね
ここで扱う「非存在」というのは予め存在の内に組み込まれている可能性の萌芽の別称だから
本当に何処にも何も存在していない無とはまた別のものなんだよ
子供の作り手、作る側が現に、先んじて存在している以上
その「子供」は非存在ではあれども完全な無には決してなれないということ
だからこそ何を以て良いとするか悪いとするかという
存在のみが為し得る価値判断と同じ選考をその非存在も存在の手を借りて果たし得る
至極、可能性=非存在の段階から可能性が実行された場合のよりメリットの大きい算段の立つ場合を良い、よりデメリットの大きい算段の立つ場合を悪いと見做すことは充分に可能なんだ