「知覚あるものを害してはいけない」ということは「知覚がなければ何をしても良い」を必ずしも含意しない

死の瞬間以外に多くの苦痛を強いるものであるため
仮に死が無痛だとしても問題はほとんど解決されない

もしそうだとしたら苦痛をもたらしたうえで殺している
少なくともそれと同等かそれ以上に残酷で許容不能であると認めている

「苦痛の生じない殺し」というのは原理的には可能でも
現実的には実行不能であるため
考慮する必要はない

つまり生まれてくることはその本人にとって常に災難であり、
それゆえに子供を生むことは反道徳的な行為であり、
子供は生むべきではない