始める価値のある人生と
続ける価値のある人生では
適用される基準も異なり

人生は、自分で命を絶つことが合理的となるほど、酷いものになり得る
しかし、人生の内でそういう時を迎えうるとしても
だからと言って今すぐ死ぬべきであることを意味しない
実際に人生の質がそこまで下がるのを待たずに死ぬのは、不合理にもなり得る

しかし、人生を始めることについて考えるなら
その人生は酷い苦しみの期間を含む傾向がかなりあるということを
認識する必要があり

その場合、一人の人間に
人生を続けるか、命を絶つかという深刻なジレンマを課すことになります。
よって、それ自体が、他者に課すにはとても不公平なものだ

なぜ自殺しないのかと問うという事は
反出生の言う出生行為が自殺を合理的であるとする苦痛を与えるものである
出生=苦痛という事を認識していて
出生行為には不合理性があると認めている事になる