当時と違うのは、
海外は普通に経済成長してインフレで物価が上がってるという点

実質実効為替レートでは。50年前の1ドル360円の時代と同じくらいまで落ちてるので、
ロケット打ち上げサービス提供には絶好の時代かと
つまり、信頼できる品質があり、ロケットの数が用意できるなら、間違いなく売れる
提供できる能力に比べて、あまりに安すぎる
もしスペースXが居なかったら(今でもULAとアリアンが支配していたら)、H3は無双できたはずだ
今の時点で種子島射場の増強や大樹町HOSPO射場の新設をやってないのは、怠惰で臆病が過ぎる
こういう整備にはタイムラグが必要なので、売れ始めても大量に打ち上げるだけのキャパは当面は無い

ULAが何故、最高品質のRD-180を捨てて未知のBE-4に賭けたかと言うと、
安全保障の観点から、外国に軍事衛星などを打ち上げる基幹ロケットの心臓部を握られたく無いから
たとえ同盟国とは言え、日本はそこまで信頼されているわけでもないし、
今さら水素燃料の大型エンジンが欲しいわけでもない(大型の水素が欲しいなら、RS-68の改良という手もある)
メタンのBE-4が無ければ、ロケットダインのケロシンAR-1を最後まで開発させ、純国産を実現したはずだ

ただし上段エンジンについては、かつてLE-5(ガスジェネ式)の購入オファーがあったのは事実
当時としても、RL-10のコスト高には悩んでいたのだろう
最高品質とは言え、1基2000万ドルとも言われるRL-10を上段に2基使うヴァルカンセントールのコストは悩ましい
もしLE-11を開発していたら、海外需要はあったかもしれない